9月9日、2024年シーズンのロードレース世界選手権 MotoGPクラスのミサノ公式テストがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は64周をこなして総合19番手で終えた。
天候に左右された第13戦サンマリノGPの決勝レースから一夜明け、同地のミサノで実施された公式テスト。午前と午後で長丁場のセッションとなり、中上は午前に31周、午後に33周を完了させた。なお、自己ベストタイムは、午後のセッションで4周目にマークした1分32秒305だった。
好調ドゥカティ勢はセッティングに集中。再起図る日本勢は新パーツやエンジンを続々投入/ミサノ公式テスト
今回のテストにおける目的としては、HRCから導入された新アイテムとミシュランの新しいフロントタイヤをテストして分析することだったという。そのこともあり、中上はイデミツ・ホンダLCRのカラーをまとったものと、カーボン調のホンダRC213Vをライドしていたことが確認されている。
また、ホンダ勢はサイドフェアリングや空力など新しいパーツを持ち込んでおり、中上は新しいエアロパッケージについてポジティブな印象を持っていたようだ。とはいえ、順位に目を向けると依然として変化がないようにも捉えることができるため、終盤戦以降に向けても改善の余地はまだ十分にありそうだ。
第13戦サンマリノGPで中上は、難しいコンディションのなかでとった戦略も功を奏して5戦連続でのポイントを獲得した。しかし、これまでチャタリングやコーナーリングの際におけるブレーキング、接地感のないフィーリングなど様々な問題を抱えている状況だ。そのため、ミサノでの同地開催となる次戦エミリア・ロマーニャGPに向けて少しでも改善された状態で臨みたいところだ。
そんな第14戦エミリア・ロマーニャGPは、1週間のインターバルを挟み、9月20~22日に開催される。第13戦サンマリノGPと今回のテストを経て臨むことになる次戦は、中上を含むホンダ勢はどこまで躍進した姿を見せてくれるだろうか。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(総合19番手)
「興味深いテストになりましたし、新しいエアロパッケージも気に入っています。フィーリングとしてはポジティブですが、自分のライディングスタイルを適応させる必要があります。ですが、そのことに関しては許容範囲だと思っています」
「僕たちはテストプランに従ってマシンを仕上げていきましたが、コーナーの進入やそれ以外もいくつか改善点も見られました。それと同時に、ブレーキなど他の部分においては、さらに取り組む必要があると思います」
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みんなのコメント
ENGなのか空力なのか分かりませんが、早い日本車の活躍に期待してます。
世界がやってる技術に日本が負ける事は無いと信じています。