■なぜいまは人気無い? かつてのヒット車たち
自動車メーカーがクルマのモデルチェンジを計画するとき、先代よりも多い販売台数を獲得するために開発・改良をおこなうのが一般的です。
しかし、なかには先代モデルと比べて最新モデルでは販売台数が落ちてしまったクルマも存在します。
そこで、昔は販売好調だったのに、いまはパッとしないクルマを4車種ピックアップして紹介します。
●トヨタ「エスティマ」
トヨタ「エスティマ」は、1990年に発売された日本のミニバンを代表するクルマのひとつです。
「天才タマゴ」というキャッチコピーのとおり、丸みを帯びた未来的なスタイルと、平床化に成功したアンダーフロア型ミッドシップレイアウトが、発売された当時話題となりました。
2000年に発売された2代目エスティマは、ヒットとはならなかった初代の失敗を踏まえて改良をおこなった結果、発売年には12万台以上を売り上げ、新車販売台数で3位となる大ヒットとなりました。
その後、2005年には3代目エスティマが登場します。
しかし、徐々にミニバンの人気が下降傾向となり、ユーザーがSUV志向となっていったことで、売れ行きが思わしくなくなり、2018年の新車販売台数では1万台を切る9062台に。
そのため、最近では販売終了も噂されています。
●ホンダ「オデッセイ」
1994年に発売されたホンダ「オデッセイ」は、同社が「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」を謳うモデルの第1弾として発売されました。
2009年にはホンダのミニバンとしては2車種目となる、国内累計販売台数100万台を記録します。
その後3代目モデルでは、それまでもミニバンのなかでは低めだった全高をさらに引き下げ1550mmとし、機械式立体駐車場にも入庫可能なクルマとして登場。
スポーティなデザインやミニバンらしからぬ高い運動性能が若者に受け入れられ、初代と同様にヒットしました。しかし、一部ユーザーからは車高の低さに対し不満の声が上がったのです。
その後2008年に発売された4代目オデッセイも、3代目と同様のコンセプトで登場しましたが、ハイルーフタイプのミニバンの人気が高まってきたことや、先代と比べて新鮮みに欠けるデザインだったことから、オデッセイは徐々に人気が低迷していきました。
5代目モデルの2018年の新車販売台数は1万6670台で、前年比80%となっています。
■海外では人気が高いのに、日本ではパッとしない車種も存在!?
●スバル「レガシィ」
「レガシィ」は5ドアステーションワゴンと4ドアセダンの2本立てで、1989年に発売されました。
現在のモデルで第6世代となっており、2003年には4代目レガシィを含む国内累計販売が100万台を突破しました。
スポーツセダンとツーリングワゴンとしての地位を確立したレガシィですが、ワゴン人気の低迷などにより2014年のフルモデルチェンジでツーリングワゴンを廃止。
ツーリングワゴンの後継車として「レヴォーグ」が登場しています。
残るはセダンの「B4」とクロスオーバーSUVの「アウトバック」のみとなりました。2018年度の新車販売台数は9328台となり、1万台を切る結果に。2014年からの5年間のなかで、1万台を切ったのは、2018年が初となりました。
日本ではあまり目立たない存在のレガシィですが、海外では2018年度の販売台数が28万1846台と、同社の「インプレッサ」に次ぐ販売台数を記録しており、海外市場で支持を受けていることがわかります。
●日産「マーチ」
日産「マーチ」は1982年に発売され、37年の歴史を持つクルマです。コンパクトカーとして人気を博したマーチは、現在までで第4世代となっており、1992年に発売された2代目マーチは、1996年に13万台以上を販売した実績があります。
マーチが販売台数を伸ばした要因としては、商品力が高かったことや、コンパクトカーの優れた経済性がバブル崩壊により見直されたことによるものでした。
しかしその後、トヨタ「ヴィッツ」やホンダ「フィット」などの強力な競合車が登場したことや、日産のコンパクトカーとして「ノート」が主力となったことなどにより、販売台数が減少していきました。2018年のマーチの新車販売台数は1万2122台と、前年比84.9%という結果に。
2019年上半期(1月から6月まで)で見ると5884台で前年比82.3%と、今年も販売台数の減少が見込まれます。
※ ※ ※
クルマを選ぶときには「人気の高さ」を気にする場合もありますが、人気が低いクルマであるからといって、必ずしも良くないクルマという訳ではありません。
人気の高さだけではなく、自分が求めるものを持っているかということも考慮して、クルマ選びをおこなうと、選択肢が広がってより満足いく結果を得られるのではないでしょうか。
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