細やかな作業で真価が分かる逸品
ビスやボルトなど、緩まないよう強めに力を込めるのが人情というもの。しかしその力が過剰になれば、かえってネジを傷める原因となる。太いボルトには太いなりの、細いボルトには細いなりの締め付けトルクを。6.3sq.のソケットレンチで、締め過ぎの呪縛から解放されよう。
固着したスタッドボルトを抜き取る専用ツール×おすすめ5選【ko-ken/KTC】
●取材協力:京都機械工具 ※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ビスやボルトの締め過ぎには要注意
部品の落下や締結剛性を確保するため、ビスやボルトには適切な締め付けトルクが設定されている。ある機種のサービスマニュアルには、M5ボルトの標準締め付けトルクは5.2Nm、M8では22Nmと記載されている。
ところがメンテナンスの現場では、クラッチカバーのM5ボルトもフロントフォーククランプのM8も同程度の力で締めてしまうことも。細いボルトやビスをオーバートルクで締めれば、雌ネジがねじ切れたり部品が変形するなどの弊害が出てくる。
ネジ穴部分が引っ張られて密着不良になり、対症療法的にオイルストーンで合わせ面を均したり、液体ガスケットを併用している例も少なくない。
頭の低いボルトナットを絶妙なフィット感で捉えるネプロスソケット
ボルトに加わるトルクは、ボルトから工具を握る場所までの距離で決まる。つまり、ハンドルが短ければボルトに加わるトルクは必然的に小さくなるというわけだ。
差込角6.3sq.のソケットレンチは、狭い場所でスリムなソケットが使いやすいのはもちろんだが、短いハンドルにも意味がある。KTCネプロス6.3sq.のNBR290は全長125mmで、9.5sq.のNBR390は180mm、12.7sq.のNBR490は250mmと、差込角によって全長が明確に異なる。
長さとトルクは比例するので、加える力が同じならNBR290に対して45%長いNBR390は45%強いトルクが発生する。裏を返せば、9.5sq.のハンドルと同じ力を6.3sq.に加えても、45%減の力に抑制できるわけだ。
日常的にオーバートルクの自覚があるなら、6.3sq.工具がトラブル防止にも役立つことを知って、締め過ぎの呪縛から解放されよう。
―― 【ネプロス 6.3sq.シリーズ】全長125mmのNBR290 に加えて、175mmのNBR290L、80mmのNBR290S、スタッビタイプで49mmのNBR290Hなど、ハンドルの種類は豊富。締め付けトルクが過大でないから、ソケットやエクステンションバーもスリムでコンパクトだ。●(上左)スタッビヘキサゴンビットソケット NBT2-04SS 2360円(税抜標準小売価格 以下同)、(上右)ヘキサゴンビットソケット NBT2-04 2360円、(中央)ラチェットハンドル NBR290 9000円、(右下)エクステンションバー NBE2-050 1600円
―― 【ネプロス6.3sq. ソケット(六角)】差込角が小さい=締め付けトルクが小さいという前提があるから、メンテで多用する12mm、14mmのソケット外径は9.5sq.や12.7sq.よりスリムにできる。開口部のテーパー角が小さいので、頭の低いボルトやナットにもしっかり掛かって回せる。●NB2-12 12mm 1110円、NB2-14 14mm 1110円
◆ 狭さに強い小さなヘッド&短いソケット
―― ギアレンチも使いにくく、9.5sq.では大きすぎる窮屈な場所で、10mmソケット込みで厚みが30mm未満に収まるネプロス6.3sq.の利便性を実感できる。
◆ デリケートなアルミ部品を優しく締める
―― キャブレターのフロートチャンバー取り付けビスやドレンボルトはトラブルのもと。Oリングが潰れてシール性が低下したら、強く締めるのではなく必ず交換しよう。
◆ クランプは緩まぬように割れぬよう
―― ホルダー部分に隙間が残るクランプは、片側密着か両側隙間かを見極めることが重要。ボルト径に応じたトルクで締めるには、ハンドルが短い6.3sq.が扱いやすい。
◆ マイナスはフィットするビットで回す
―― ケーヒンFCRキャブのニードルセットスクリューには、年代によってマイナス溝と六角穴仕様がある。スタッビマイナスビットは浅い溝にフィットしてナメづらい。
◆ チタンの金色コートで耐摩耗性向上
―― ドライバービットの摩耗はネジ山損傷の原因だが、ネプロスのビットはチタンコーティングにより耐摩耗性アップを実現。スタッビタイプは軸長が短いためねじれにくい。
◆ ドライバ型ハンドルでトルク適正化
―― 六角棒レンチやラチェットハンドルに比べて、ドライバ型ハンドル+ヘキサゴンビットの組み合わせは、早回しとオーバートルク防止の両面で勝る。グリップの感触も良い。
豊富なアクセサリーの組み合わせにより、広範囲でシブイチの特性を発揮
◆ T形ハンドルは早回しも得意
―― 軸径φ7.5mm、全長200mmのT形ハンドルは、奥行きのある場所にも楽に届く。ハンドル幅が狭いので、細いボルトの締めすぎ抑止にも有効。
◆ 手締めで活きるゴム付スピンナ
―― ソケットとラチェットハンドルの間に装着するクイックスピンナは、締めすぎ厳禁のキャブのジェット交換時には駆動工具として使える。
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みんなのコメント
ヘッドを持つなりすればいいし、ハンドルを買えるならショートハンドルにすればいい。コンパクトヘッドもあるし。1/4にこだわる必要はない。
まぁ、ソケットの高さが違うので、狭いところだと1/4が有利だが。