愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第25回の前編。今回は、はじめてのマイカー購入を考えている人にスポットをあてた番外編! 俳優の木戸大聖さんに、趣味のゴルフにぴったりなモデルを編集部が紹介する。前編ではマクラーレン「GT」のステアリングを握った!
ゴルフにハマるきっかけ
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俳優の木戸大聖さんがいま、仕事以外で真剣に取り組んでいることがふたつある。それはゴルフと、愛車探しだ。
「ゴルフにハマるきっかけは3年前、23歳の誕生日に番組で3年間ご一緒していたアメリカザリガニの柳原(哲也)さんからパターをいただいたことです。ちょうどおなじタイミングで父からお下がりのクラブのセットをもらって、試しにやってみたらものすごくおもしろかった。3年やって、1回だけ100を切れたので、コンスタントに90台でまわることがいまの目標です」
愛車探しも、ゴルフが関係している。
「もともとクルマも運転も大好きで、お休みの時は実家のクルマでよくドライブしています。ただ東京にいると仕事が忙しくて乗る機会がないので、自分のクルマを持つのはもう少し先でいいかなぁ、と、考えていました。でもゴルフに行くようになると、自分のクルマがないとだれかに乗せていってもらう必要があるじゃないですか。それで切実にクルマがほしいと思うようになりました。最近はゴルフ場でも打ちっ放しでも、駐車場を入念にチェックしています」
“ゴルファーズ・エキスプレス”を選ぼうという木戸さんに、GQ編集部がまず提案したのがマクラーレンGT。都内の集合場所にマクラーレンGTが姿をあらわすと、木戸さんはポカンと口を開け、「ヤバ……」と小さくつぶやいた。
「マクラーレンに乗せていただくということでいろいろ予習をしてきたんですが、実物は迫力がハンパないですね。(車高が)低いし、重低音が効いた音の圧もすごい。スーパーカーのオーラを感じます。でも本当に、このクルマでゴルフに行けますか?」
木戸さんがそんな疑問を持つのはもっともで、うずくまった猛獣のようなスタイルにゴルフバッグを積むことができるのか? それが、できるのである。GT(グランツーリズモ)というネーミングが与えられているように、このクルマは旅するスーパースポーツというコンセプトで開発されているのだ。
リヤハッチを開けると、縦長のラゲッジスペースが確認できる。ここには、専用デザインされたゴルフバッグを2つ積める。
さらには、フロントのボンネットを開けると、そこにも、そこそこ深さのあるラゲッジスペースがある。
木戸さんは腕組みをして、「フロントに手荷物を入れればふたりでゴルフに行けますね」と感心した様子だ。
ちなみに、マクラーレンの資料によると、185cmのスキー板2セットとブーツを積むことも可能、とある。
積載能力を確認したところでいよいよ出発、ディヘドラルドアを上方に跳ね上げた木戸さんは、「まさか自分の人生で、ドアが上に開くクルマに乗る日が来るとは思っていませんでした」と、笑いながらマクラーレンGTのコクピットに収まった。
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「ルックスとエンジン音にはびっくりしましたけれど、すごく乗りやすいですよね。まず、視界がいい」
そう、モータースポーツの世界で、テール・トゥ・ノーズ、サイド・バイ・サイドのデッドヒートを繰り広げてきたマクラーレンは、視界のよさが特徴なのだ。たとえば、斜め後方に死角があるなんてことはない。もしそんなものがあれば、サーキットでは命に関わるからだ。
「ブレーキが重いというか、僕の知っているクルマはもっとブレーキのペダルが軽いんですけれど、慣れてくるとこっちのほうが安心感はあるし、コントロールもしやすいですね」
あっという間にマクラーレンGTを手懐けた木戸さんは、ステアリングホイールを握りながらゴルフ愛を語る。
「最低でも月に1回はコースに出ていますが、本音を言うと月に2回は行きたいところです。事務所の社長である小栗旬さんとも2回ほど行きましたし、事務所が一緒の赤楚衛二くんもゴルフ仲間です。あと、学生時代の友だちはゴルフをやっている人が多くて、よく一緒に行きます。もしこのクルマで同期を迎えに行ったら、と想像すると、笑っちゃいます」
高速道路のETCゲートに進入、ゲートが開いたところで軽くアクセルペダルを踏み込むと、マクラーレンGTはグオンと加速した。最高出力620psが解き放たれる。
「いやぁ、気持ちがいいですね。加速も、カーブを曲がるときも、自分の思ったとおりに動いてくれて。正直、スポーツカーは僕のキャラじゃないと思っていたんです。どっちかというとおとなしい性格なので。でもこのクルマを操っていると、自分は穏やかかもしれないけれど、めっちゃ負けず嫌いな性格だということを思い出しました。ゴルフでも、調子が悪いときにはどんなに悔しくてもがんばって笑顔を作っているのですが、親しい人にはバレていますね(笑)」
非日常がイイ!ゴルフの話題は、ゴルファーのファッションの話に移る。木戸さんは、自身のゴルフウェアのこだわりについて語った。
「最近、トラヴィスマシューなどのお洒落なゴルフウェアが増えているじゃないですか。ゴルフの帰りにそのままレストランに行けそうというか。それもすごくカッコいいとは思うんですけど、僕の好みは“ザ・ゴルフウェア”というか、普段は絶対に着ないようなコーディネイトでラウンドしたいタイプです。ヘンな言い方ですが、僕にとってのゴルフ場はテーマパークみたいな場所なんですよ、夢の国というか。だから普段着とは違う、非日常感のある特別なウェアを着たいですね」
非日常の夢の国に行くのであれば、マクラーレンGTのようなスーパースポーツはうってつけではないだろうか。
「そう思います。出発した瞬間から日常から脱出したように感じましたから。意外だったのは、すごく乗り心地がいいことです。スポーツカーってもっとゴツゴツしているという先入観があったんですが、すごく洗練されています。いっぽうで加速やカーブではちょっとドキドキするというか、身体と頭に刺激が入ります。なんというか、このクルマでゴルフに行くのは、ウォーミングアップになるような気がします。スタートする瞬間に、身も心もビシッと整っているでしょうね」
マクラーレンGTは、ゴルフに行く楽しみをさらに盛り上げてくれる、ブースターのような役割を果たしてくれたのだ。後編では、ある意味でマクラーレンGTとは対極にある1台を木戸さんに提案する。
木戸大聖(きどたいせい)1996年生まれ、福岡県出身。2017年、ドラマ『僕たちがやりました』で俳優デビュー。2018年からはNHK BSプレミアム『おとうさんといっしょ』に3年間レギュラー出演。そのほか、映画や舞台などで幅広い活動を続けるなか、2022年に配信が開始されたNetflixオリジナルシリーズ『First Love 初恋』で、佐藤健が演じる並木晴道の若き頃を演じ、注目を集める。
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文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・上井大輔 ヘア&メイク・中谷圭子(AVGVST) 編集・稲垣邦康(GQ) 撮影協力・静ヒルズカントリークラブ
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