車種別・最新情報 [2022.09.26 UP]
日産 キックスはここが“買い”!人気コンパクトSUVの魅力を探る
多ジャンルの人気車をセレクトし、決め手のポイントをズバリ解説!
その車がもたらす価値に要注目だ。
【日産 改良新型キックス】マイナーチェンジのポイントとオーテックバージョンを解説
●文:川島茂夫
NISSAN キックス
SUV 1.2ℓハイブリッド・FF/4WD
最新パワートレーンで魅力さらにアップ
●価格:279万8400~328万1300円
●発表年月(最新改良):'20年6月('22年7月)
■主要諸元(X FOUR) ●全長×全幅×全高(mm):4290×1760×1605 ●ホイールベース(mm):2620 ●最低地上高(mm):170 ●車両重量(kg):1480パワーユニット:交流同期モーター(前:136PS/28.6kg・m、後:68PS/10.2kg・m)【発電用エンジン:1198cc直列3気筒DOHC(82PS/10.5kg・m)】 ●トランスミッション:1段固定式 ●WLTCモード総合燃費:19.2km/ℓ ●タイヤ:205/55R17
新世代のパワトレを獲得
電動4WDも上出来だ
先代ノートをベースに開発され、登場当初はFFのみの構成となっていた。室内高に余裕をもたせられるSUVパッケージングによる後席/荷室容量の拡大を狙ったコンパクトSUVだったわけだが、MCでパワートレーンを一新。オーラと同じ最新のe-POWERを搭載するとともに、後輪用50kWモーターを備えたe-POWER 4WDを追加。動力性能と踏破性の向上を図った。
オーラ譲りのパワートレーンならば走りの車格感アップは大いに期待できる。事実、動力性能に関しては加速性能だけでなく、キレや滑らかさも向上し、ノート/オーラ系と大差なくなった。ただ、シャシーは”先代ノート改”のレベル。フットワークのしなやかさや振動騒音の抑制、4WD車のFR感覚はノート系に及ばない。
もっとも、ノート系と比較すればプレミアム感は劣るが、同クラスSUV相対でのe-POWERのドライバビリティとe-POWER 4WDの優位性は、スモール2BOXにおけるノート系と同様。街中でも扱いやすいサイズでキャビン実用性も高い。本格オフロード性能はクラス相応レベルだが、実用性と走りのプレミアム感のバランスのよさがアピールポイントだ。
'22年7月の改良はパワートレーンとインテリアが中心で、新グレード「スタイルエディション」が新登場。エクステリアデザインは基本的に踏襲され、新デザインのNISSANエンブレムの採用や、カラースキームの変更に留められている。
●ベージュ内装(ツートーンインテリアエディション)
●オレンジタン内装(ツートーンインテリアエディション)
●ブラック内装(X/X FOUR)
●ブラウン内装(スタイルエディション)
インテリアはツートーンのカラーがオレンジタンのみから3色設定に。スタイルエディションは専用カラーのブラウンを採用。センターコンソールとシフトレバーのデザインを変更し、より先進感を強調している。
4WDの追加も大きなトピック。e-4ORCEを開発した日産の電動制御技術により、悪路のみならずオンロードでの走りも向上する。
電制シフトのシフトレバーは新型ノートと同様、マウスのような操作感のタイプに。
インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)を新採用。プロパイロットを全車標準装備する唯一の車種でもある。
従来と同様に1.2ℓエンジンのe-POWERを搭載するが、新型ノートと同様の第2世代となり、走りの質感向上を果たしている。
元々は海外向けの実用SUVなので、プレミアムな国内仕様でも使い勝手は上々だ。
【ココが決め手】悠々たるe-POWERの走りとキャビン実用性
燃費ではヤリスクロスのハイブリッド車に大差を付けられてしまうが、2BOXクラスでノート系がそうであるようにキックスの魅力は第2世代e-POWERがもたらす良質な動力性能とドライバビリティ。つまりは走りの車格感であり、ダウンサイザー狙いという点ではノート系が最大のライバルである。とくにプロパイロット装着時価格が近いオーラが気になる。
前項で述べたようにシャシー関連の走りの車格感ではノート系に及ばないのだが、レジャー用途も含めたキャビン実用性とのウェルバランスが見所だ。
※写真はスタイルエディション
動力性能の向上に加え、4WD車は4輪独立制御による動的なマネジメントも光る。
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みんなのコメント
無駄に大きくないし、スタイルに安定感が有って良いな。
それだけで数十万円しますから、新発売当初からアピールポイントのひとつでしたね。
4WDが選べるようになったのもプラスですね。