ピンク色の“恐竜ポルシェ”ロキシー復活。夏休みに入る兄レキシーに代わり、1年ぶりにIMSA出場へ

　AOレーシングは7月16日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第8戦と第9戦において、“恐竜リバリー”でおなじみの77号車ポルシェ911 GT3 Rのカラーリングを変更すると発表した。ロード・アメリカとバージニアで開催される上記2ラウンドでは、“Rexy（レキシー）”に代わってピンク色の“Roxy（ロキシー）”が登場することになる。

　全身に緑色をまとい大きく口を開けた、ティラノサウルス（T-REX）をイメージした恐竜リバリーが特徴的な77号車ポルシェは、レキシーの名で親しまれているパドックの人気ものだ。このクルマは今シーズンGTDプロクラスにステップアップを果たすと、第4戦ラグナ・セカと続く第5戦デトロイトでクラス優勝を飾り、現在GTDプロクラスのチームランキングで首位に立つ。また、直近の第7戦モスポートでも3位に入ったのラウリン・ハインリッヒとセバスチャン・プリオールのペアは、同クラスのドライバー選手権をリードしている。

　そんなレキシーの妹であるロキシーは、ピンク色のリバリーが特徴。昨季2023年の8月にバージニア・インターナショナル・レースウェイにて開催されたウェザーテック選手権第9戦で初登場し、同時期に日本の富士スピードウェイで開催されたWEC世界耐久選手権に出場する兄レキシーの代役を務めた。

　あれから約1年後、ふたたびロキシーがIMSAに帰ってくる。8月4日にロード・アメリカで開催される第8戦、そして同25日にバージニア・インターナショナル・レースウェイで行われる第9戦でピンクのポルシェが復活することとなった経緯ついて、チーム代表のグンナー・ジャネットは次のように語った。

「レキシーはGTDプロカテゴリーに昇格して大成功を収めている。一生懸命トレーニングとレースに取り組んできたので、ここで少し休息を与えることにした」

「ロキシーは、2024年のチャンピオンシップで兄のレキシーを助けるために、初めてのGTDプロ出場を心待ちにしていた。ロキシーにはたくさんのファンがいることを知っているので、IMSAでの彼女の再登場に皆さんが注目してくれることを願っている」

　なお、今シーズン終盤の残り2レースでのカラーリングについては、現在のところ未定となっている。