根強い人気「ポルシェ マカン」の納期はどのくらい？ 即納車はある??

ポルシェの中で唯一1000万円を切る4ドアモデル
2002年、生粋のスポーツカーブランドであるポルシェからデビューした「カイエン」は、SUVでありながら圧倒的な走りをもつ、まったく新しいカテゴリーのモデルとして世界中に衝撃を与えました。

「砂漠を250km/hで疾走することができる」という売り文句を武器に、中東の富裕層に大きな支持を得たカイエンは、日本でも大きな反響を呼び、その後のハイパフォーマンスSUVブームの立役者となったのです。

一方、必要十分以上の大柄なボディと大排気量のエンジンを持つカイエンは、都市部のユーザーにとってはやや取り回しが不便で、よりコンパクトなSUVが求められていました。

そんななか、2014年に登場した「マカン」は、ポルシェらしいスポーティなハンドリングをもちながらも、カイエンよりひとまわり小さいボディをもつことから、都市部に住むユーザーを中心に、発売当初から高い評価を誇るモデルとなりました。

さらに、ポルシェのラインナップの中では唯一、1000万円以内で購入可能な4ドアモデルでとして、ポルシェというブランドの間口を広げるモデルとしての役割も果たしています。




カイエンより小さいとはいえ堂々たるボディ
カイエンよりひとまわり小さいとはいえ、マカンは全長4726×全幅1922×全高1621mmという堂々たるボディをもっています。

デザインについては、基本的にはカイエンを踏襲したコンセプトが採用されていますが、マカンのほうがCピラーの傾斜が強く、よりスポーティなクーペ風デザインとなっていることがわかります。また、マカンはボディサイドに「サイドブレード」が装着されている点が大きな特徴です。



まさしくスポーツカー、マカンのスペックはいかに
マカンには、ベースモデルの「マカン」、上級モデルの「マカン S」、最上級モデルの「マカン GTS」の3つに加え、2022年9月に予約受注を開始したばかりの「マカン T」がラインナップされています。

それぞれの心臓部に搭載されるのは、「マカン」と「マカン T」が2L直列4気筒ターボエンジン、「マカン S」と「マカン GTS」が2.9L V型6気筒ツインターボエンジンとなっています。ただし、最上級モデルの「マカン GTS」には、専用チューニングが施された専用のものが搭載されています。

スポーツカーブランドのポルシェらしく、ベースグレードの「マカン」でも最高出力は265ps、0-100km/h加速は6.4秒。

上級グレードの「マカン S」になると、最高出力は380ps、0-100km/h加速は4.8秒となり、さらに最上級グレードの「マカン GTS」は最高出力440ps、0-100km/h加速は4.5秒という圧巻のパフォーマンスを発揮します。

国産スポーツカーの代表格である「トヨタ GR86」が最高出力235ps、0-100km/h加速が6.3秒ということを考えると、マカンの性能はまさしくスポーツカーと言えるものです。



納期は10か月！せっかく待つなら自分好みの1台を！
ポルシェのなかではエントリーモデルに位置するマカンですが、価格は791万円～1235万円と、メルセデス・ベンツやBMW、アウディといったプレミアムブランドの同クラスと比べても割高感は否めません。

また、多数のオプションが用意されているポルシェでは、上記の車両本体価格に加えて100万～200万円ほどのオプションを見込んでおくことがベターです。そのため、車両本体価格に対して乗り出し価格がさらに割高となりますが、自分好みにカスタマイズできる楽しみがあるのはうれしいところです。



ベースグレードで10か月前後。ディーラー在庫は皆無
一方、昨今の新車の長納期化の影響を受けて、マカンの納期もそれなりの期間を覚悟しておく必要がありそうです。

都内のポルシェ正規ディーラーの担当者は「ベースモデルの『マカン』で10か月前後、上級モデルであればお待ちいただいているお客様がやや少なくなるため、もう少し早くお届けできる可能性があります」と話します。

ちなみに、カイエンの納期は6か月程度であるということからも、マカンに対するオーダーの多さがうかがえます。

また、担当者は「現時点では、日本全国で『マカン』の在庫がまったくない状態」と話します。

そのため、モデルや仕様にこだわらなかったとしても、即納できる可能性は皆無です。ただ、逆に言えば、マカンを購入する場合は必ず工場発注となるため、オプションや仕様などをすべて自分好みに選択することができるということでもあります。



どうせ工場発注なら自分好みの仕様にしてみよう
ポルシェのようなプレミアムブランドには、ボディカラーを見ても多くのバリエーションがあるほか、カスタムペイントに仕立て上げることも可能です。そのため、その気になれば「世界に1台だけのマカン」をつくることができます。

もちろん、無数の選択肢のなかから好みの1つを選ぶのは簡単なことではありません。そのため、ディーラーのスタッフなどとも入念に打ち合わせを行い、共同作業で仕様を決定していくことが普通であり、それこそがプレミアムブランドの醍醐味という人もいます。

いずれにせよ、マカンをすぐに手に入れることは難しいいま、もしマカンを検討するのであれば、自分好みの特別な1台を仕立ててみるのがおすすめです。



文：ピーコックブルー
写真：

Comments

マカンGTSを新車発注すると、まずそのディーラーにGTSの割当がいつあるのかという話になります。ここは国産にはない感覚です。注文してもその月に割当がない場合、割当の順番待ちということです。注文したポルシェセンターに10月に注文しても、12月にしかそのセンターに割当がない場合、12月の発注決定ということになります。例えば12月に1台、2月に2台とかそんな感じですが、買う客が多い場合は順番待ちですのでもっと遅くなります。待ちきれず、割当に余裕のある、Sに変更したりターボにしたりする人もいます。それからドイツに発注納品という形で、半導体前でも半年以上かかった記憶があります。そしてここに書いてある工場発注ですが、ベンツやBMWでは当たり前の装備が、ポルシェではほとんどオプションになります。長くなったので端折りますが、オプションで150～200万は普通です。

ポルシェはもともとディーラー在庫ないやん。
キャンセル者とかノルマでディーラーがオーダーした車ならあるだろうけど。