輸入車ブームに乗って爆発的に売れたモデルも存在!
あるとき突然、売れまくった輸入車がある。それまで注目されていないブランド、車種、あるいは人気が一気にブレークした車種である。
じつは100万円以下! ハッタリかましてステータスを感じさせられる中古車3選
1)オペル・ヴィータ
いまでもなつかしく思い出し、近々、日本に再上陸するドイツのオペルが、1995年に日本で販売を開始した、オペル・ヴィータもその1台だろう。クラスとしてはVWポロのライバルとなるコンパクトカーだが、可愛いベイビーのメロディーに乗せ、「可愛いVITA~♪」というコマーシャルソングはともかく、当時の新規輸入車としては爆発的に売れたのだ。
その理由のひとつは、1990年前半は空前の輸入車ブームが到来していて、それまで国産車に乗っていたユーザーが輸入車に傾倒していった時代だったのだ。何しろ価格は当時の輸入車としては破格の150万円台から。日本車との価格差はないに等しい値付けであり、それこそ、これまでヤナセの門をくぐるのをためらったような、国産コンパクトカー、軽自動車ユーザーからの乗り換えもあったようだ。
ドイツ車であり、デュアルエアバッグなどの安全装備も充実していたから、注目されないわけがない。我々自動車ジャーナリストもオペルを大いに盛り上げたものだ。ちなみに、オペルのヨーロッパ試乗会には何度も参加させていただいたのだが、開発陣にオペルの魅力は? と聞くと、「想像したより、ちょっといいクルマ」と控えめに答えてくれたことを今でも覚えている。
輸入元はオペル・ジャパン(日本人の井沢社長)だったのだが、販売を日本の輸入車総合デパート的なヤナセが担当することで、価格的な魅力から国産車からの乗り換えユーザーはもちろん、ヤナセの顧客の奥様、お嬢様専用車としての需要も拡大していったのである。
ヴィータ人気を押し上げた理由はまだまだある。なんとデザイナーはGM日本人デザイナーの児玉英雄氏。キュートデザインとともに、日本人が親しみを感じて当然だ。その後も、TBSドラマ「ビューティフルライフ」でヒロインの愛車として真っ赤なヴィータが登場したのも、人気の再来を決定づけた要因だろう。当時、売れすぎて在庫がない時期もあったと聞く。
可愛らしいスタイルと希少さで人気に拍車をかけたものも!
2)フォルクスワーゲン・ニュービートル
今では生産中止になってしまった、VWビートルの新世代モデル、ニュービートルも日本で一気に大ブレークした輸入車の1台だろう。タイプ1~4と呼ばれるオリジナルビートルは1953年~1978年まで、ヤナセが正規輸入。その後はメキシコ製しか手に入らない状態が続いた(並行輸入車)。
日本でもビートルファンは多く、正規輸入中止後、ビートル専門店が多く存在したことからも、その人気ぶりがわかるというものだ。
1995年の東京モーターショーでは、新世代ビートル、つまりニュービートルのコンセプトカーが展示され、オリジナルビートルファンはもちろん、オリジナルビートル同様の半円形をモチーフにしたキュートなスタイリング、ボディカラーと揃えたインテリアパネル、一輪挿しなど、パイクカー的要素もあって、待望のビートル復活ののろしが上がったのである。
かくいうボクは、ドイツ本国以外の初めての公道試乗を行うべく、ハワイの友人が注文したニュービートルハワイ上陸1号車の取材のために、急遽、ハワイに飛んだぐらいである。それぐらい、ニュービートルはニュースバリューが高かったということだ。
日本でも販売開始は1999年。待望のビートル再発売ということで、多くのファンが買い求め、色鮮やかな現代の”カブトムシ”が街を、海山を彩ってくれたのである。2006年に登場した、カルマン社製のカブリオレは、2代目ニュービートルの生産を終えた今、今では希少車として特別な存在になりつつある。
もっとも、実際に乗ってみると、RRレイアウトのオリジナルビートルをモチーフにしたエクステリアデザインを、4代目VWゴルフをベースにFF化したため、無理やり!?フロント部分にエンジンを搭載したことで、インパネが恐ろしく奥行あるものになり、また大きく張り出したフェンダーによって車体前方、側方の見切り性が悪く、リヤウインドーの面積が小さかったため、バックが大変……といったネガティブ面もあるにはあった。
3)ジープ・ラングラー
最近、突然、売れまくり始めた輸入車の筆頭が、11年ぶりにフルモデルチェンジを行った、新型ジープ・ラングラーだろう。日本においては約10年前の2009年に1000台ちょっとの販売台数だったものが、10年後の昨年、2019年には1万3000台を超える10倍以上の尋常じゃない伸び率を示し、2019-2020年日本カー・オブ・ザ・イヤーではエモーショナル部門賞を受賞したほど。
その人気の背景には、空前のSUVブーム、アウトドアブームのなかにあって、同じく2019-2020年日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したトヨタRAV4がそう舵を切ったように、クロスオーバーモデルとともに、本格的なオフロードモデルの人気が、これまでにない高まりを見せているからだと想像できる。つまり、世の”本格志向”と見事に合致したわけだ。
もちろん、そこで、「ジープ」という、誰もが知っているブランド力の大きさが後押ししたことは言うまでもない。また、超実用車としてだけでなく、その本格かつレトロなデザインは、岡サーファーならぬ、岡オフローダー御用達の、日常を冒険に変えてくれる、ワイルドなファッションアイテムとしても人気となっている。
輸入、販売元のFCAジャパンがここ最近、販売拠点を一気に拡充(2020年には90拠点が目標とされる)させたことも、ジープというある意味、ハードルの高いクルマをより身近に感じさせ、拡販に結び付けた要因だと思われる。500~600万円という新車価格が、同種のドイツ製ライバルと比較して割安なのも、想像以上に売れている要因のひとつではないだろうか。
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