1980年代のタミヤの人気RCカー、実物大で復活
フェラーリ250テスタロッサなどの名車のレプリカで知られる英国のリトル・カー・カンパニー社が、2024年にタミヤのRCカー「ワイルドワン」をフルサイズの公道走行可能なEVとして復活させる。
【画像】タミヤの人気RCカーが実物大オフローダーに【ワイルドワン・マックスを写真で見る】 全6枚
タミヤ・ワイルドワン・マックスと名付けられ、2021年に正式発表されて以来、大きく改良されてきた。従来はフロントにトレーリングアームを使用していたが、より複雑なダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、ハンドリングを向上させている。
また、全長と全幅を0.1mずつ拡大し(全長3.6m、全幅1.9m)、2座のコブラ製バケットシートに大人がゆったり乗れるようになったという。
発売記念モデルの「ローンチ・エディション」には、ブレンボ製ディスクブレーキ、ビルシュタイン製ダンパー、アイバッハ製スプリング、5.0インチの防水メーターディスプレイ、14インチのマキシス製オフロードタイヤなどの高度なハードウェアが装備される。また、オプションでウィンドスクリーンも用意される予定だ。
仕様詳細はまだ決まっていないが、リトル・カー・カンパニー社によると、ローンチ・エディションは最高速度98km/h、重量約500kgになる見込みだという。8つの取り外し可能なバッテリーパックを搭載し、合計14.4kWhの容量を備える。
また、270mmの最低地上高、34.1度のアプローチアングル、28.4度のブレークオーバーアングル、50.8度のデパーチャーアングルなど、新型フォード・レンジャー・ラプターに匹敵する柔軟性を備えたオフロード性能も売りにしている。
同社の発表では、標準モデルは最高出力5.5psのモーターを搭載し、最高速度48km/h、航続距離40kmとされている。また、オプションのモジュラーパワーパックでアップグレード可能であるという。
公道走行も可能で、例えば英国では小型四輪車規定「L7e」に基づいたホモロゲーションを得られるオプションワックも導入される予定だ。
タミヤ・ワイルドワン・マックスは、耐久性と性能のテストを経て、今年後半にその全貌を明らかにするという。納車は2024年初頭に開始され、発売記念のローンチ・エディションは欧州100台限定販売となる。
価格は未定だが、リトル・カー・カンパニー社のこれまでの製品はいずれも高級で、アストン マーティンDB5ジュニアは3万9000ポンド(約665万円)から、フェラーリ250テスタロッサJは7万8000ポンド(約1330万円)であった。
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