アルピーヌ離脱のパルメインは”F1で最高”の人材。メルセデス＆レッドブル代表が「尊敬」

　アルピーヌF1は、先日のF1ベルギーGPを最後に、チーム代表であるオットマー・サフナウアーとの契約を終了させた。これに伴い、同チームのスポーティングディレクターであるアラン・パルメインと、チーフテクニカルオフィサーのパット・フライも、同チームを離れることになった。

　パルメインは、チームの名称がベネトンだった時代からチームに在籍し、その後ルノー、ロータスとチームの名前が変わって行く中でも、中心人物として機能してきた。しかし今回の決定により、34年にわたって在籍してきたチームに別れを告げることになる。

　アルピーヌの首脳陣は、パルメインはもはやチームの将来に相応しくないと感じており、今回の契約終了に至ったわけだが、ライバルチームはパルメインを非常に高く評価しており、多くのチームが獲得に興味を示すだろうと語る。

　メルセデスのトト・ウルフ代表は、パルメインの経験と知識を活用して利益を得られないと考えるチームがいれば、それは愚かなことだと語った。

「アラン・パルメインは、F1界で最高の人物のひとりだ」

　そうウルフ代表は言う。

「彼はこのスポーツの世界で最も長く働いてきたシニアエンジニアのひとりであり、間違いなく豊富な知識を持っている」

「アルピーヌ上層部の再編について、詳細は知らない。でも、あのチームには尊敬すべき人がたくさんいる。そして間違いなく、そのようなベテランを軽視すべきではない」

　レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表も、パルメインの長年にわたる功績については、大いに尊敬に値すると語る。

「私はアラン・パルメインと一緒に仕事をしたことはない。しかし、34年にわたって努力を重ね、ミハエル・シューマッハーやフェルナンド・アロンソらと共に世界選手権を獲得してきた人物に対しては、特に敬意を示さなければならないと思う」

「彼はチームを管理する立場にいても、あるいはそういう立場にいなくても、そしてオーナーが変わったりしても、安定した働きをしてきた」

「彼は常にそこにいたんだ。それは尊敬と評価を得ていると思う。オットマー同様、彼は仕事を失うことはない人物だと確信している」

「彼の姿をピットレーンで見るのは、今回が最後になることはないだろう。それは間違いない」

Comments

最高と言われている活動が環境維持に貢献するわけでは無いと思う。F1の商業活動の思惑と見たいわけでは無い。