完結30周年を迎えた不朽の名作『あいつとララバイ』(楠みちはる)。その作中で登場するオートバイを紹介していきます。
©楠みちはる/講談社 ※全ての写真及び記事の無断転載を硬く禁じます。
第24回/脇役だけど印象的なマシンたち(2)
カワサキ「Z1000R」
「あいつとララバイ」連載当時は有料道路だった奥多摩周遊道路で、研二のZ2を「古くても格がちがうよ」と挑発した明夫のマシン。
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杉並オートサービスの井田が昔取った杵柄で華麗なアクセルターンを披露し、ウイリーをばっちりと決めた。
1982年のAMAスーパーバイク選手権でエディ・ローソンがZ1000J1でチャンピオンを獲得したことを記念して、翌82年に発売されたスペシャルバージョン、通称「ローソンレプリカ」。
Z1100GPと同じビキニカウルや大容量の角形タンクと専用の段付きシートを装着し、スーパーバイクレーサーと同じライムグリーンを纏う。82年のZ1000R(R1)は生産台数が900台程度と超稀少車となっている。
ヤマハ「パッソル」
「ララバイ」で友美が唯一、ライディングを披露した際のバイクがパッソル。
どうやら自分のバイクらしく、学校に遅れそうな時に新名じゅんとタンデムで登校した。神奈川では50ccは免許が無くてもいいという研二の言葉を信じ、無免許に加えて2人乗りで走ったが、無事に到着した模様。
1977年に発売された足を揃えて乗れる近代ステップスルー・スクーターの元祖。
前年の76年にホンダから「ラッタッタ」のロードパルが発売され、ファミリーバイクの大ブームが起こると同時に「HY戦争」の発端にもなっている。
パッソルが開拓した通勤・通学のアシである50ccスクーターというジャンルは、この後に完全に定着することとなった。
過去の回はこちらからご覧いただけます。
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