これまでの2シーズン、F1チームのスクーデリア・フェラーリで『SF21』、『F1-75』をドライブしてきたカルロス・サインツJr.だが、2023年シーズンを前に新たな跳ね馬を手に入れた。
跳ね馬と言っても、2月14日に発表される”675”というコードネームが付けられた2023年型F1マシンのことではない。サインツJr.が手に入れたのはロードカーの『812コンペティツィオーネ』だ。
■ボンネットの下にはV12エンジン? フェラーリ『812スーパーファスト』の後継モデルが目撃される。発売は2024年か
サインツJr.はスクーデリアでの一年目となった2021年に812コンペティツィオーネをオーダーしていたが、ようやく納車されたようだ。
2016年にF1の公式記者会見で普段乗っているクルマを訊かれた際、フェリペ・マッサがフェラーリの『ラ・フェラーリ』と『F40』、ニコ・ロズベルグがメルセデス『280SL』と答える中、フォルクスワーゲンの『ゴルフ』と答えていたサインツJr.にとっては、今回が初めてのフェラーリ購入となった。
今回サインツJr.が手に入れた812コンペティツィオーネは、『812スーパーファスト』をベースにした限定エディション。6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジン搭載のFRという構成は変わらないものの、エンジンは様々なパーツが再設計され、最大出力は610kW(830ps)で最高回転数は9,500rpmとなっている。
エクステリアも812スーパーファストをベースにしながらも様々な部分に手が加えられ、その変更点は枚挙に暇がないほど。特に目を引くのが、カーボン製のブレードが設けられたボンネットやガラスからボルテックス・ジェネレーター付きのアルミパーツに変更されたリヤスクリーンだろう。
サインツJr.は、購入時にフェラーリテーラーメイドで812コンペティツィオーネのデザイン詳細を決定。「ダークな色合いが好きだ」と語る彼は、数あるボディカラーからマット仕上げのグレーを選択し、アクセントカラーとしてブレードの縁やシートに明るいレッドを入れた。サイドシルにはマクラーレン時代にチームとの無線でのやり取りから生まれた”Smooth Operator”の文字が筆記体で刻まれ、フロアマットにはサインツJr.のカーナンバーである”55”が刺繍されている。
これまでもグランプリ期間中の移動中にフェラーリのロードカーを運転していたサインツJr.だが、これで名実ともに”馬主”に。V12エンジンを吹かす表情は緩みきっていた。
なお、この812コンペティツィオーネは999台の限定生産。価格はおよそ6,800万円だが、限定モデルということもあり、購入者はフェラーリのクラシックモデル所有の有無やスペチアーレの購入歴など購入資格を満たしている必要があると言われている。しかし、スクーデリア・フェラーリ所属のF1ドライバーとなるとそれも例外のようだ。
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