■市販化叶わなかった日産「最上級パーソナルクーペ」
さまざまなショーに展示されるコンセプトカーは、特にその時代を色濃く反映したものであることが多くあります。
なかでも、1991年に開催された第29回「東京モーターショー」はまだまだバブル景気の雰囲気の中で開催。そこに展示されたコンセプトカーも豪華さを持ち合わせたものが多かった印象となっていました。
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なかでも日産が展示した「TRI-X(トライエックス)」は、近未来の日産車を代表する「レスポンシブル・ラグジュアリークーペ」をコンセプトとしており、優雅さと余裕を感じさせる4座クーペに仕上がっていました。
なんといっても余裕を感じさせるのはボディサイズで、全長4995mm×全幅1900mm×全高1350mmと、ワイド&ローかつロングなスタイルとなっています。
長く伸ばされたリアセクションは空力性能を意識したのか、はたまたトランクスペースの拡大を狙ったのかは分かりませんが、かなり印象的なスタイルとなっています。
インテリアは、リアシートまで続く大型センターコンソールが備わり、ゆりかごのようなソファータイプのシートを4脚装着。このシートは表面層に羽毛を用いたとされており、長距離移動で長時間座っていても疲労度合いが少ないものとされていました。
心臓部に選ばれたのは、1989年登場の最高級セダン「インフィニティQ45」やその上級モデルである「プレジデント」(3代目)にも搭載された、4.5リッターV型8気筒の排気量を持つ「VH45DE」型がベース。
これに、ガソリンとメタノールの混合燃料にも対応するようにし、スペックは320PS/6400rpmを発生するとアナウンスされていました。
メタノール混合比率は0%から85%までの任意で走行が可能となっており、高出力なだけでなく、この時代においてすでに排出ガスのクリーン化や低燃費にも意識を向けていたのはさすが日産といったところです。
また、足回りにはインフィニティQ45に搭載された油圧アクティブサスペンションをさらに進化させ、前輪で受けた路面状況に応じて後輪を最適に制御する「プレビュー・アクティブサスペンション」を搭載。
エンジンやサスペンション、ステアリングにトランスミッション、ブレーキなど、走行にまつわる部分を有機的に統合制御することで、高い走行安定性と旋回能力、そして快適性を併せ持つ乗り味を実現したと言われています。
先進装備としては、「遠方結像電子メーター」と名付けられた、5層構造で3次元的に文字やメーターが浮き上がるメーターを搭載。
さらに、ヘッドアップディスプレイや最新のナビゲーションシステムにレーザーレーダーを用いて適切な車間距離を教えてくれるシステムなど、現代のクルマに転用されて実用化されているものの“祖”となるような画期的なデバイスも多く採用されていました。
残念ながらTRI-X自体は市販されることはありませんでしたが、のちに実用化されるような装備を搭載していただけでなく、サイドシルエットなどは1993年に登場した「シルビア」(S14型)っぽさも感じるなど、受け継がれていった要素も多かった1台と言えるでしょう。
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みんなのコメント
もしこの車が発売されてたら、あぶ刑事リターンズやフォーエバーの劇用車も違っていたかも知れない。
そうやってユーザーは年寄りしかいなくなるの。
若者から見たら、「昔のことなんか
生まれてないから、そんなの知らね」でおしまい。