世界には、汎用のトラックのシャシーでは不可能な悪路走破性や耐久性を持たせるべく、オリジナルの特殊シャシーを開発するメーカーが存在。「無いならつくっちゃえ!!」のモノづくり精神で唯一無二の製品を開発。独自の地位を確立することに成功している。
ここではその中でも特に有名な3社をピックアップして紹介しよう。
文/緒方五郎&「フルロード」編集部
※2013年8月29日発売トラックマガジン「フルロード」第10号より
あのメーカーはどうなった? 日本市場から撤退したブランドたちの今を追う
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■類稀な悪路走破性を発揮!! 総輪駆動モデルに強みを持つタトラ
タトラの主力大型モデル「フェニックス」の10×10駆動ベースのダンプ
タトラは1850年に創業したチェコの自動車メーカー。かつては乗用車も生産していたが、現在は軍用・民需用のオフロードトラックに特化している。
偉大な自動車エンジニアとして名高いハンス・レドヴィンカが開発した総輪独立懸架システムを用いた総輪駆動シャシーを強みとし、主要ラインナップはフラッグシップの「フェニックス」と「テル・ナンバーワン」の2機種。
タトラの「テル・ナンバーワン」の8×8駆動ベースのダンプ
2011年に登場したフェニックスは、自慢の自社製総輪駆動シャシーに米パッカー社製パワートレインを組み合わせ、4×4、6×6、8×8といった総輪駆動モデルを複数設定するのが特徴。オーダーメイドにも対応しており、10×6、10×8、10×10といった駆動方式も製作可能だ。
キャブは当初、自社開発だったが、現在はオランダDAFの汎用大型モデル「CF」用をリデザインしたものを採用。2014年にはフェイスリフトも行なわれた。なおDAFは最近、大型モデルのモデルチェンジを控えており、今後の動向が楽しみだ。
■凍結路から長大トレーラまで幅広く対応!! 極地用特殊トラックで名を馳せるシス
シス「ポーラー」の原木運搬車(4軸単車もしくはフルトラクタ)
シス・オートは1931年に創業したフィンランドの自動車メーカー。極地(極寒地)で働くヘヴィデューティなオフロードトラックを得意とし、子会社のシス・ディフェンスでは軍用装甲車の生産も行なっている。
民需用トラックのラインナップは、2011年にデビューした極地用大型モデル「ポーラー」のみ。現在は2014年にデビューした2代目が北欧諸国、および旧ソ連諸国で販売されている。
シス「ポーラー・ハイブリッド」の原木運搬車(4軸フルトラクタ)。2軸脱着式ドーリと3軸セミトレーラを組み合わせる
頑丈なフレームと追従性に優れるアクスルを組み合わせた高い悪路走破性が持ち味で、2018年には約625馬力エンジンに約340馬力のハイブリッドシステムを組み合わせたパラレルハイブリッドモデルも登場した。
ちなみにキャブ、エンジン、トランスミッション、および電装系はダイムラー製。キャブはメルセデス・ベンツの特装モデル「アロクス」用をリデザインしたものだ。
■鉱山・採石場のダンプに強み!! ヘヴィデューティトラック専業のアストラ
アストラ「HD9」の4軸リジッド(単車)ダンプ
アストラは、イタリア・イヴェコ傘下のヘヴィデューティトラック専業メーカー。主に鉱山や採石場で運用される大型ダンプやミキサー車、コンクリートポンプ車のベースとなるヘヴィデューティシャシー、。および軍用車の開発・生産を行なっている。
民需用トラックの主力となる大型モデル「HD9」は2011年にデビュー。剛性の高いラダーフレームにヘヴィデューティ仕様のアクスルを組み合わせるのが特徴で、4×2、4×4、6×4、6×6、8×4、8×6、8×8といった多彩な駆動方式を設定。
エンジンはイヴェコ製で、7.8リットルと12.9リットルを設定。トランスミッションはZF製16段MTもしくはAMT、あるいはアリソン製ATも選択可能。キャブはイヴェコの旧ライト特装モデル「トラッカー」用をリデザインしたものだ。
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