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R32スカイライン/80スープラ/ステルビオ 日本の旧車の評価は? 北米オークション

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R32スカイライン/80スープラ/ステルビオ 日本の旧車の評価は? 北米オークション

ステルビオ、ダットサン240Zが出品

text: Kazuhide Ueno(上野和秀)photo:BONHAMS8月の第3週はアメリカ西海岸のリゾートであるモントレーで数多くのクラシックカー・イベントが開かれ、アメリカはもとより世界中から愛好が集まる「モントレーカーウイーク」として親しまれている。

【画像】クエイルロッジ・オークション 出品された日本車 全11枚

隣接するクエイルロッジではコレクターズカーを集めたボナムス・クエイルロッジ・オークションが開かれた。2日間で224台のマニアックなクルマたちが入札にかけられ、その中には興味深い日本車の姿もあったのでその結果をお伝えしよう。

・1991年オーテック・ザガート・ステルビオ(AZ1型)

日本でもあまり流通しない1991年オーテック・ザガート・ステルビオが出品された。ダークブルーのシックなボディカラーがザガート・デザインによく似合っている個体で、日本ではワン・オーナーカーだったという。当時日本での新車価格は1870万円だったが、現在日本では評価が低く200~300万円ほどで取引されているが、アメリカで珍しいためか478万円で落札された。

・1971年ダットサン240Z

アメリカでもっとも有名な日本車として挙げられるのがフェアレディZ、彼の地ではダットサン240Zとして販売され「Zカー」として親しまれている。クエイルロッジ・オークションでは初期タイプの1971年ダットサン240Zが姿を見せた。西海岸に似合うイエローに塗られた「Zカー」は、Zカー・スペシャリストによるレストアが施されて素晴らしいコンディションにあるだけに、最終的にステルヴィオと同額の478万円まで値を上げた。

R32スカイライン、初期型RX-7は不発に

・1979年マツダRX-7

アメリカでは珍しいサバンナRX-7(SA22C)の輸出用左ハンドル車が登場。日本でもほとんど目にしなくなった初期型で、ノンレストア車ながらソーラー・イエローのボディカラーも鮮やかで、走行は3.5万マイル(5.6万km)と見事にオリジナルを保ったタイム・カプセルといえるコンディションにある。しかしアメリカでRX-7の認知度が低いためか155万円までしか上がらず終了。

・1991年日産スカイラインGT-R(R32)

アメリカでも圧倒的な人気を誇るR32スカイラインGT-Rもクエイルロッジに用意された。軽快なシルバー・メタリックのボディカラーを纏うGT-Rは、新車で秋田にデリバリーされた個体で、2016年にアメリカに渡ったもの。現在の走行距離は1万8650kmでオリジナル度も高く、これまでの相場から1000万円オーバーが予想された。しかし経済の先行き不透明さからか日本より安い454万円と売り手には儲けも出ないガッカリな結果に。

・1991年日産プレジデント・ソブリン

オークションには予想外のモデルも出てくる。それは日産プレジデント・ソブリンで、日本でもほとんど流通しない希少車だ。GT-Rを仕入れに来たバイヤーが面白半分で買い付けしたものと思われ、2016年にアメリカに渡っている。日本時代は恐らく法人所有で丁寧に乗られていたようで輸入時で3万9000km、現在でも4万300kmに過ぎない。予想落札額は200~300万円だったが、いざ始まると輸送費も出ない60万円で終えてしまった。

A80系スープラ、ランクルは?

・1993年トヨタ・スープラ(A80系ツインターボ)

新型スープラの登場により、80系スープラが注目され出したのは日本だけではなくアメリカでも同様だ。それだけにクエイルロッジ・オークションには極上の80スープラ・ツインターボが持ち込まれた。このスープラはアメリカ向けの左ハンドル、タルガトップ、4AT仕様で走行はわずか1.7万マイル(2.7万km)に過ぎない。またフル・オリジナルという点も評価を高め、最終的にこの日の日本車の最高値となる955万円で落札された。

・トヨタ・ランドクルーザー

これまでアメリカで最もメジャーな日本車といえば40系ランドクルーザーで、クエイルロッジ・オークションには1957年から1977年までの各タイプ4台が出品された。日本ではNOx規制により都市部で乗れなくなり激減してしまったが、アメリカでは今もなお高い人気を誇るアイテムであり続けている。こちらの1977年トヨタ・ランドクルーザー(FJ40)はレストアが施され素晴らしい状態に保たれ955万円まで値を上げた。

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