FIA ABBフォーミュラEシーズン8の第12戦は前日の第11戦ニューヨークに続き、同じステージで開催された。
前日に行なわれた第11戦は荒天による赤旗中断からのフィニッシュという幕切れになったが、翌日のこの第12戦は陽が差す天気になり、天気に振り回されることなく開催された。
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いつものようにグループ予選がA組、B組に分かれ12分間の予選で上位4台、計8台が1対1の対決「デュエルス」に進出できる。A組ではセルジオ・セッテカマラ(ドラゴン・ペンスキー)がトップ通過し、2番手に前日ポールツーウインのニック・キャシディ(エンビジョン)、3番手、ニック・デ・フリース(メルセデスEQ)、そして4番手でアレキサンダー・シムス(マヒンドラ)が進出。
チャンピンシップを競うフラインス、ヴェルニューが、そしてヴェアラインもデュエルスに進出できなかった。そしてポイントリーダーのモルタラに至ってはマシントラブルで予選を走ることができず、最後尾スタートとなってしまった。
グループBはトップ通過がミッチ・エバンス(ジャガーTCS)、以下アントニオ・ダ・コスタ(DSテチータ)、ストフェル・バンドーン(メルセデスEQ)、そしてアンドレ・ロッテラー(TAGホイヤーポルシェ)が通過した。実は、グループBではルーカス・ディ・グラッシ(ロキット・ヴェンチューリ)がトップタイムをマークしていたものの、最低ピットストップ時間規定違反があり10番手に降格になっていた。
DSテチータはチームランクでも2位ロキット・ベンチューリと同点で3位そしてデュエルスのクォーターファイナル(QF)では、ロッテラー、キャシディ、ダ・コスタ、シムスが勝ち上がり、続くセミファイナルではキャシディ、ダ・コスタが勝ち上がった。決勝は、前日のポールシッターニック・キャシディとダ・コスタとなり、2日連続でキャシディがポールポジションを獲得。通算4度目かと思われたが、なんと、前日レース中にクラッシュした修復において、交換したパーツが規定使用数を超えていると判明し、予選タイムが抹消され最下位からのスタートになる波乱があった。
そのため決勝では全員ポジションが繰り上がり、ポールはダ・コスタ、2位シムス、3位ロッテラー、4位セッテカマラ、5位バンドーン、6位エバンス、7位デ・フリース、8位アスキュー、9位デニス、10位フラインスという順になった。
序盤はダ・コスタとシムスのトップ争い
そして決勝でのアタックモードは8分間1回というのがマスト条件となり、またファンブーストはダ・コスタ、バンドーン、デ・フリース、ベルニュー、モルタラが獲得した。このファンブーストは5秒間250kWが使えるというものだ。
スタートでは3位のロッテラーがフライング気味に発進し、停止してから再スタートをしたため大きく順位を落としてレースが始まった。
トップはダ・コスタ、シムスでトップ争いをし、直後にバンドーン、デ・フリースのメルセデスEQが2台続く。
15分経過したあたりからアタックモードを使うチームが出始め、上位では4位のデ・フリースと6位セッテカマラがまず最初にアタックを開始する。その翌周にトップのダ・コスタ、2位シムスが相次いでアタックモードに入る、上位陣では使うタイミングの戦略は分かれるものの、今回はその効果はプラスマイナス・ゼロになるケースがほとんどだった。
ただ、観客視点ではアタックモードによりバトルシーンが数多くなり、軽い接触から激しい接触、そして順位の入れ替えまで増えるので、見応えが増すことは間違いない。
レース時間残り22分の時点でトップ集団のダ・コスタとシムス、3番手バンドーン、4番手エバンスは共にアタックモードを使い切ったが、その直後にバンドーンがシムスを交わし2位に浮上した。
一方下位スタートのサム・バード(ジャガーTCS)が16番手スタートから猛烈な追い上げをしており、5位にまで浮上している。またチャンピオンシップをリードするモルタラも最後尾スタートから追い上げ12位に。あと一歩でポイント圏内というポジションまで追い上げていた。
バッテリー残量1%の攻防
レース終盤はトップのダ・コスタ、バンドーン、デ・フリース、エバンス、フラインス、バードで安定し、そのままフィニッシュするかに思えたが、残り4分でバードがデ・フリースを交わし、さらに3位シムス、エバンスの争いも激しく、残り2分でエバンスが3位に浮上した。
そして45分を経過しラストのプラス1周では、トップのダ・コスタをはじめ上位マシンの残りバッテリー残量が1%となり、1%での攻防という手に汗握る展開になった。そしてダ・コスタはチェッカーを受けたときの残量は0.0%という完璧なエネルギーマネージメントで優勝を手にした。
優勝したアントニオ・フェリックス・ダ・コスタは終始トップを守って優勝した2位にはバンドーン、3位エバンスが表彰台を獲得し、4位シムス、5位バード、6位フラインスとなった。5位バードは16番手スタートからの入賞という速さを見せた。そしてシリーズランキングでは、トップのモルタラがノーポイントとなったため、入れ替わりがあった。ポイントリーダーはバンドーンで155点でトップとなり、2位にモルタラ144点、3位エバンス139点、4位ヴェルニュー128点、5位フラインス104点、6位ダ・コスタ100点という結果になった。また日産のブエミは20点で14位、ギュンターは2点の19点と苦しいシーズンになっている。
次戦はロンドンでの2レースが7月30日、31日に第13戦、14戦が予定されている。そして最終戦は韓国・ソウルでの2レースで今季のチャンピオンが決定するが、ますます混迷してきたフォーミュラEシーズン8、GEN2マシン最後のシーズンにふさわしい見応えあるシーズンになってきた。
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