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シティ派からピックアップトラックまで! 三菱の新旧SUVモデルを紹介

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シティ派からピックアップトラックまで! 三菱の新旧SUVモデルを紹介

 この記事をまとめると

■三菱の現行SUVラインアップを紹介

なぜベトナムで突如発表!? カッコ良すぎる小型SUV「三菱XFCコンセプト」の日本でも注目必至の中身とは

■話題のコンセプトモデルの情報も

■過去に生産されたSUVモデルも振り返る

 かつてパジェロで一躍SUVイメージが定着した三菱の現在とは

 三菱の現行SUV車種と今後投入予定の注目車種を紹介

 パジェロやランサーエボリューションなど、ビッグネームが次々と廃止されるなど、ひと昔前に比べてラインアップが大幅に減った三菱。

 ただ、同車のSUVは近年、じわじわと注目を集め始めています。

 パリダカで活躍しその名を高めたパジェロはもうありませんが、同車が販売するSUV、また名車が揃う過去に販売されていたSUVを取り上げます。

 三菱自動車のSUVの特徴について

 近年、アウトランダーなどのPHEVを中心に三菱のSUVを評価する声が多くなってきました。現在販売されている同車のSUVについてその特徴を紹介してきましょう。

 統一されたフロントマスク

 SUVをはじめ、現在の三菱車には「ダイナミックシールド」と呼ばれるフロントマスクを採用しています。

 力強いパフォーマンスとプロテクト感を表現した個性的なデザインで、2018年に登場したエクリプスクロスに初めて採用されました。

 現在は上部にデイタイム・ランニングランプ、下部にヘッドランプを配置して見た目のアクセントを付けたグリルとしていますが、これはデザイン効果だけを狙っているわけではありません。

 上部にデイタイムランプを配置することで歩行者の視認性を高め、ヘッドランプを下部に配置することで対向車や歩行者の眩惑防止を実現。ランプ類のレイアウトを上下に分けたことで機能性を追求しています。

 4WDの車両制御システム

 三菱のSUVに搭載されている4WDシステムは大きく2つにわけられます。

 ひとつはPHEVに搭載されている前後に搭載された、電気モーターで前後輪を駆動するツインモーター4WD。

 もうひとつが電子制御多板クラッチ式4WD。どちらも前後駆動力配分制御と四輪独立ブレーキ制御によるS-AWC(車両運動総合制御システム)を採用しているのが特徴です。

 これらのシステムは四輪の駆動力を最適制御。タイヤのグリップ力を引き出し、運動性能を最適化するもの。三菱のSUVは操舵性や旋回性に優れた4WDシステムを搭載していることが大きな特徴といえます。

 近年はハイブリッド(PHEV)車種も展開

 三菱はPHEVの量産化を早い時期から進めていますが、最初に市場投入したのが2013年に発売されたアウトランダーPHEVでした。

 その後、エクリプスクロスにも用意されるなどPHEVのラインアップを拡大。2021年にフルモデルチェンジされたアウトランダーは全車がPHEVとなるなど「三菱SUV=PHEV」とのイメージが強くなりました。

 新車で購入可能な三菱のSUV車

  現在、ラインアップされている三菱のSUVは3台(※ミニバンやハイトワゴンベースの軽自動車は除く)。アウトランダーをはじめ、新車で購入可能なSUVの特徴を解説します。

 アウトランダーPHEV

 価格:462万1100円~548万5700円

 サイズ:全長4710mm×全幅1860mm×全高1740~1745mm、ホイールベース2705mm

 乗車定員:5/7名

 2013年に初めてPHEVを市場に投入したのが先代アウトランダー。販売台数こそ多くはありませんでしたが、世界初の4WD+PHEVとして世界的に高い評価を得ました。

 現行モデルが登場したのは2021年10月。海外仕様とは違い、国内で販売されるモデルはPHEVのみを用意したのが特徴です。

 パワートレインは2.4リッターガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせた、プラグインハイブリッドシステム。エンジンで発電してその電力を用いたモーターを使用し走行する“シリーズ式ハイブリッド”ではありますが、エンジンと駆動軸を直結するクラッチを装備。高速道路での走行などEV走行が苦手とする領域では、クラッチをつないでエンジン走行する“パラレル式ハイブリッド”としても機能するシステムとなっています。

 気になる燃費性能は16.2~16.6km/L。EV走行距離は87km(ともにWLTCモード)と2トンを超える重いSUVとしては優秀な性能を備えました。

 アウトランダーは電気モーターを前後輪にそれぞれ配置しているのもハイブリッドシステムの特徴といえるでしょう。前後輪の駆動力配分は三菱独自の制御技術ツインモーター4WDにより、路面状況や走行シーンに合わせて制御。四輪独立制御を行うブレーキも合わせて左右輪の駆動力配分も理想化し、車両の運動性能を大いに高めています。

 アウトランダーのエクステリアデザインは「ボールド・ストライド」をテーマに、力強い逞しさを追求したもの。三菱が進める「ダイナミックシールド」を採用したフロントマスクも備え、かなり個性的なSUVに仕上げられました。

 また三菱のフラッグシップモデルとなるため上質なインテリアを備えていることも特徴的。運転席、助手席に加え後席まで独立した温度設定が可能な3ソーン式エアコンを装備するなど快適性も重視されました。

 現行モデルは先代のPHEV仕様にはなかった3列シート7名乗りもラインアップ。250mmのスライド量を誇る後席など室内の使い勝手は大きく向上しています。

 SUVに求められる広いラゲッジルームも当然備えています。3列目シート利用時は280Lとそこまで大きくないラゲッジですが、3列目シートを倒すと広大なスペースが登場。最大646Lの容量を備えたスペースが現れます。

 エクリプス クロス

 価格:254万2100円~465万800円

 サイズ:全長4545mm×全幅1805mm×全高1685mm、ホイールベース2670mm

 乗車定員:5名

 2018年に国内販売が開始されたエクリプス クロス。エクリプスといえば1989年から販売されていたクーペを連想する方もいるでしょうが、エクリプス クロスはクーペスタイルのクロスオーバーSUV。デビューから現在までさまざまな改良が施され販売が続けられています。

 デビュー時は最高出力150馬力を発揮する1.5リッター直4直噴ターボのみが用意されたパワーユニットですが、2019年にクリーンディーゼルエンジンを追加。さらに2020年にはプラグインハイブリッドユニットを搭載したPHEVが登場し、ディーゼルエンジンは廃止されました。

 PHEVのユニットは先代アウトランダーPHEVと同じものを使用。2.4リッターエンジンに組み合わされるモーターはフロントが82馬力、リヤが95馬力の最高出力を発揮して電子制御で前後輪に最適なトルク配分を行います。

 クーペスタイルを採用しているエクリプス クロスですが、室内空間は決して狭くはありません。むしろ後席の足元や膝周りは同クラスのSUVと比べても余裕があります。またラゲッジ容量はガソリン車とPHEVで違いがあり、PEHVは359Lの容量を確保。ガソリン車は405Lとまずますの広さを確保しました。

 RVR

 価格:214万3900円~250万3600円

 サイズ:全長4365mm×全幅1770~1810mm×全高1640mm、ホイールベース2670mm

 乗車定員:5名

 2005年から2012年まで販売されていた初代アウトランダーのプラットフォームを使用して、2010年に登場した現行RVR。すでにデビューから10年以上経過していますが、改良やマイナーチェンジを繰り返し進化してきました。

 現行型は2017年のマイナーチェンジでフロントグリルに「ダイナミックシールド」が採用されるなど、見た目が一新。2019年にはさらにフロントグリルの形状が改良され、“いまどき”の三菱車に生まれ変わっています。

 パワーユニットはデビュー時から1.8リッター直4エンジンのみがラインアップされるのは変わっていません。アウトランダーやエクリプス クロスに用意されるPHEVは用意されていないのが残念ですが、それらの車種より1~2世代前の車をベースに開発されているため搭載することは難しいのでしょう。

 RVRのインテリアはデビュー時から大きく変わった外観とは異なり、実用性重視のシンプルなデザインを踏襲。インテリアデザインはやや古さを感じてしまいます。

 ただ、三菱は欧州市場で販売されているRVR(欧州名ASX)の次期モデルを2023年に投入することを発表。国内でも新型RVRが近い将来デビューするのではないかと見られています。

 ベトナムモーターショーでコンセプトモデルを発表

 XFCコンセプトの概要

 三菱は今年10月にベトナムでコンパクトSUVのコンセプトカー「XFC コンセプト」をワールドプレミアしました。

 同社のデザインフィロソフィー「ロバスト&インジーニアス」(力強さと機能に基づく創意工夫)や「ダイナミックシールド」を取り入れたエクステリアデザインを採用。アウトランダーなどに通じる力強さを備えたフォルムとなっています。

 インテリアは水平基調のインパネに横長のドライバー&センターディスプレイを装備。コンパクトなサイズでありながら広々とした室内空間を確保しました。

 最低地上高を高くとった同車は「ノーマル」「ウェット」「グラベル」「マッド」と4つのドライブモードを設定。三菱車として初採用となる「ウエットモード」は、インドネシアやタイなどスコールによる冠水路でも安心して走行できるモードとなります。

 道路の冠水が日常的に発生するインドネシアで三菱車は高いシェアを誇り、タイでは2011年に発生した大洪水後、同社が販売する最低地上高が高いパジェロスポーツの販売が急激に伸びたことなどASEANをメインターゲットとするモデルにとって、このモードは大きな訴求ポイントとなるでしょう。

 現時点ではASEAN地域で2023年投入予定

 三菱はこのコンセプトカーのエッセンスを備えたコンパクトSUVを2023年からASEAN各国で販売することを予定しています。

 ASEAN各国ではアウトランダーをはじめ、日本では販売していないパジェロスポーツやエクスパンダーといったSUVが販売されていますが、コンパクトSUVは現在存在していません。

 世界的に人気のSUVはASEANでも高い人気を誇っていますので、同地域で三菱の人気はさらに高まることは間違いないでしょう。

 これまで三菱を支えてきたSUVモデル

 中古で購入可能な三菱のSUV車

 パジェロ

 中古相場:60~600万円(4代目)、35~200万円(3代目)

 パリ・ダカールラリーなどの活躍で日本にRVブームを巻き起こしたパジェロ。初代は1982年に登場しましたがデビュー時は4ナンバーのメタルトップおよびキャンパストップのショートボディのみが販売され、その後、3列目シートを備えたロングボディの登場で人気に火が付きました。

 パジェロは1991年に2代目、1999年に3代目が登場。ともに順調な販売台数を記録していきます。

 ただし、国内市場ではクロカンモデルよりSUVの人気が高まっていき、2006年に登場した4代目は販売が低迷。惜しまれつつ2021年に販売が終了しました。

 現在、中古市場で販売されているのが4代目で、約250台が全国で販売されているなど比較的タマ数も豊富。3代目となると約60台となり、初代、2代目は状態が良い車両を見つけるのが難しい状況です。

 パジェロミニ

 中古相場:5~145万円(2代目)、6~100万円(初代)

 パジェロの弟分として1994年に初代がデビューした軽SUVのパジェロミニ。軽乗用車ではなく軽商用バンのミニキャブをベースに、モノコックボディにラダーフレームを組み合わせたことで話題を集めました。

 副変速付きのパートタイム式4WDを備えたことなどで、ライバルとなるスズキ・ジムニーに劣らないほどの悪路走破性を備えていましたが、ジムニーにはないオンロードでの快適性も確保。オンオフでの使い勝手が良いことでパジェロとともに大きな人気を集めました。

 1998年には2代目が登場。軽自動車規格の変更に合わせてボディを拡大し、さらに乗用性能を高めました。ただし初代ほどの人気を集めることはできずに2013年に販売が終了しています。

 現在、中古車市場で販売されている車両は初代が約50台と少なめ。ただし、2代目は700台以上が販売されています。同車は150万円の値がつく程度の良い車両があるなど価格は上昇中。購入を考えているなら早めに手に入れることをおすすめします。

 パジェロジュニア

 中古相場:17~100万円

 パジェロミニをベースにバンパーやフェンダーの装着でボディを拡大。登録車に仕立て1995年に登場したコンパクトSUVがパジェロジュニアです。

 1.1リッター直4エンジンを搭載し、パジェロミニより走行性能にゆとりが出たことで、一部のファンから大きな支持を得ました。

 ただ、軽自動車ベースとなったことで室内空間はパジェロミニとかわらず、その他、機能的な特徴を備えていなかったため、パジェロやパジェロミニほどの人気を集めることができず2000年に販売が終了しています。

 執筆時点では、中古市場での販売台数はわずか17台。高い値がつく車両はパジェロジュニアをベースにレトロ調ボディを備えたパジェロジュニア・フライングパグで、標準モデルは最も高い車両が75万円で販売されていました。

 パジェロイオ

 中古相場:25~110万円

 パジェロジュニアの後継モデルとして1998年に登場したパジェロイオ。パジェロジュニアとは違い、軽自動車ベースではなく普通車サイズの専用シャシーが与えられています。

 パジェロジュニアより幅広いユーザーを取り込むべく、ボディバリエーションも3ドアに加え5ドアを用意。一時期は4WD仕様だけでなくFRモデルの販売されていました。

 パワーユニットは1.8リッター直4エンジンをデビュー時に用意し、その後、2リッター直4へ変更。2000年には1.8リッター直4直噴ターボエンジンが追加されました。ガソリン直噴ターボエンジンを量産車に初めての搭載したモデルとなります。

 パジェオイオはデビューから1、2年は好調な販売を記録しましたがその後、販売は低迷。2007年に国内での販売が終了し、いまだ後継モデルは登場していません。

 同車を中古市場で検索したところ、販売台数は執筆時で44台。価格が高い車両は2リッターエンジン搭載車が中心となりますが、状態の良い車両を探すのは簡単ではなさそうです。

 エアトレック

 中古相場:20~90万円

 パジェロをはじめとしたオフロードモデルのラインアップが充実していた三菱が新たなユーザーを獲得すべく、2001年に投入したのがエアトレック。

 新世代クロスオーバーと名をうち、メーカーの大きな期待を持って登場した同車は、オンオフロードを問わない走行性能や立体駐車場におさまる全高など、都会的で使い勝手が良いSUVとして開発されています。

 パワーユニットは2リッターと2.4リッター直4エンジンをラインアップ。2002年にはランサーエボリューションと同じ2リッターターボエンジンを搭載するスポーツ仕様も追加されました。

 エアトレックは多くの魅力を備えていながらも国内では思うように販売が伸びずに2008年に生産終了。アウトランダーに後を託しました。

 中古車でエアトレックを購入しようとした場合、販売台数が全国で10台ほどしか出ていないなど非常に困難な状況。同車の購入に大きなこだわりがない場合は後継モデルとなるアウトランダーの購入を考えたほうがベターです。

 ストラーダ

 中古相場:125~285万円

 海外市場で販売されていたピックアップトラックをRVブームが巻き起こっていた国内市場に投入したのが初代ストラーダ。1991年に国内での販売を開始するとメーカーの予想を超える人気を得たことで、海外仕様のフルモデルチェンジを経た後、1997年に2代目も国内販売されています。

 ボディはダブルキャブのみを販売し初代、2代目ともに2.5リッター直4ディーゼルエンジンが搭載されていました。

 ストラーダを中古車で探すことはかなり厳しく、初代、2代目合わせても全国で6台しか販売されていません。購入を考えている方にとってかなり厳しい状況といえるでしょう。

 トライトン

 中古相場:90~240万円

 海外市場ではストラーダの後継モデルとなるピックアップトラックのトライトン。タイなどで生産されるトライトンは同車をベースとしたパジェロスポーツとともに大きな人気を集めます。

 このトライトンは国内にも導入され2006年から2011年まで販売していました。

 タイなどにラインアップされるディーゼルエンジンは搭載されず、3.5リッターV6エンジン搭載車とダブルキャブ5人乗りのみが販売されています。

 海外市場での人気が高かったトライトンですが、国内では販売が振るわず発売から約5年で販売が終了。すでに海外市場では2代目が登場していますが、国内導入されることはないでしょう。

 中古市場でトライトンはそもそもの販売台数が少ないこともあり、全国で出回っているのがわずか24台。ただ、比較的ニーズが高いのか中古相場は高めで安定しています。台数こそ少ないですが、状態の良い車両を探すことは難しくないでしょう。

 まとめ

 ラインアップこそ少ないものの、三菱のSUVはどのモデルも個性的でそれぞれ魅力を備えています。SUVの購入を考えている場合、三菱SUVも候補に加えることをおすすめします。

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みんなのコメント

10件
  • エクリプスクロスがめっちゃ格好いいので、4WDを前向きに検討中
    でも画像はマイチェン前のやつだぞ、これも良いんだけどね
  • 正直今の三菱のラインナップで欲しいって思える車種はない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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