■スポーティな「ダイナミックシールド」顔に変更
三菱は、タイで生産されるグローバルコンパクトカーのハッチバック「ミラージュ」と、セダンの「アトラージュ」(日本未発売)のデザインを一新、2019年11月18日にタイで発売を開始すると発表しました。
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発表された画像を見ると、フロントフェイスが三菱車のデザインアイコンである「ダイナミックシールド」になっていることがわかります。
ミラージュ/アトラージュは、三菱のタイにおける生産/販売会社、ミツビシ・モーターズ・タイランドのラムチャパン工場で、全世界向けがすべて生産されるAセグメントコンパクトカーです。
ミラージュは5ドアハッチバック、アトラージュは4ドアセダンとなります。ヨーロッパなど一部の地域では、ミラージュは「スペーススター」、フィリピンなど一部の地域ではアトラージュは「ミラージュG4」という車名で販売されています。
2018年度には合わせて14万台を販売した三菱自動車の世界戦略車で、日本でも2012年から販売しています。
※ ※ ※
初代ミラージュは、1978年2月に登場しました。日本で販売されている三菱の現行ラインナップのなかでは、1969年発売の「デリカ」(現行モデルはデリカD:5)に次ぐ、歴史ある車名となっています。
「国際的新時代の小型車」というキャッチフレーズで登場した初代ミラージュは、当時新しく誕生した「カープラザ店」で販売されたモデルでした。FF(前輪駆動)で2ボックスタイプのハッチバックボディを採用。
ワールドワイドなクルマを目指し、身長180cmの体格でもラクに運転ができる室内の広さを確保しました。モデル末期の1982年には4ドアセダンも登場しています。
三菱がスポンサーとなったNCAAカレッジフットボールの試合「ミラージュボウル」が、1977年から1985年まで東京で開催されるなど、大々的な宣伝もあり人気を博しました。
2代目ミラージュは1983年10月に登場。この代は、登場当初から3ドアハッチバック/5ドアハッチバックに加え4ドアセダンも用意されました。また「ランサーフィオーレ」という兄弟モデルも登場、こちらはギャラン系販売会社で販売されました。
エリマキトカゲを使用した有名なテレビCMは、この2代目ミラージュのものでした。
ミニ「ギャラン」のようなスタイリングの3代目ミラージュは1987年に登場。1991年には曲線基調の外観となる4代目、バブル崩壊後の1995年には5代目が登場しましたが、2000年には日本での販売が終了。
ミラージュ名を冠したトールワゴン「ミラージュディンゴ」も2003年に販売終了し、ここでいったんミラージュの名前が日本市場から消えます。
復活したのは現行ミラージュが登場した2012年8月。全長3795mm×全幅1665mm×全高1505mmのボディサイズは、世界的にはAセグメントになるコンパクトカーで、5代目までの車格とは異なります。日本仕様のミラージュもタイの工場で生産されるため、輸入車という扱いになります。
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