9月7日、2024年MotoGP第13戦サンマリノGPのMotoGPクラスのスプリントがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは9位でポイント獲得を果たした。アレックス・リンスは19位でフィニッシュした。
サンマリノGP2日目、ヤマハのガレージには、テストライダーを務めるアンドレア・ドヴィツィオーゾが顔を見せた。ドヴィツィオーゾは約3週間前にヤマハによるプライベートテストで同地ミサノを走っている。
【順位結果】2024MotoGP第13戦サンマリノGP スプリントレース
フリー走行2回目は、クアルタラロが11番手タイムで初日からの好調を維持。リンスは17番手と続いた。
予選Q1、リンスが予選Q2進出を狙いに挑む。ファーストランでは、トップと0.781秒差の1分31秒929の9番手タイムを記録。
ピットレーンでクアルタラロが見守る中、リンスは最後のアタックへ向かった。1分31秒721と自己ベストを更新するが、1分30秒台のトップ2には届かず、20番グリッドとなった。
上位グリッドを決める予選Q2。クアルタラロはミディアム/ソフトでコースイン。最初のランでは1分31秒141で7番手タイムを刻む。
最後のアタックでは、リヤを滑らせる場面もあったが1分31秒054とタイムを更新。他のライダーのタイム更新もあり、最終的に10番手で予選を終えた。
13周のスプリントは、気温29度、路面温度41度と日差しもあり暑いコンディションとなる。オープニングラップでは、リンスが22番手に落とし、クアルタラロは10番手とポジションを維持する。
ひとつ前のポイント圏内を狙いたい位置にいた5周目に、前方のマルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)が転倒し、クアルタラロは9番手に浮上。リンスも19番手までポジションを上げた。
折り返しの7周目に0.6秒前方のマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が7番手のジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)を抜くと、クアルタラロはその勢いに続くようにミラーとの差を詰めていく。
一方、リンスは18番手のルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)に蓋をされ、思うようにペースが出せずにいた。
ふたりのライダーはそれぞれ最後まで前のライダーを攻略できず、クアルタラロが9位、リンスが19位でフィニッシュ。クアルタラロは前大会アラゴンGPから連続でスプリント入賞を果たし、貴重な1ポイントを獲得した。
明日の決勝は27周、長く暑いレースになること想定される。ポイント圏内からスタートするクアルタラロと20番グリッドからポイント獲得を狙うリンスの走りに期待したい。
■ファビオ・クアルタラロ(予選:10番手、スプリント:9位)
「今日の予選は10番手。正直なところ、自分のラップタイムには満足している。必死にプッシュしたし、ミスもなかった。ベストを尽くせたと思うし、今の状況ではいいラップだったと思うよ」
「スプリントではリヤのトラクションが足りず、スライドしてしまった。今日のスプリントは、フロントタイヤを効かせて走ったけど、残念ながらそれはいつもの僕のライディングスタイルではなかったよ」
■アレックス・リンス(予選:20番手、スプリント:19位)
「本当にタフなスプリントレースだった。レース中、前のライダーを抜くのに少し苦労した。マリーニの後ろに張り付いていたんだ。6コーナーや3コーナーではラインを変えようと試したし、コーナーへの進入を速くしたり遅くしたりして、トラクションを探ったんだけれど、見つけられなかったよ」
「この週末に見せたペースは、スプリントのときよりもずっと速かった。明日は、レース終盤に周回を重ねたタイヤでオーバーテイクできるかどうか、アドバンテージがあるかどうか期待したいね」
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