2月4日、インドネシアのジャカルタでロードレース世界選手権MotoGPに参戦するホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダ・チームが2020年シーズンの体制発表を行った。ライダーのマルク・マルケス、アレックス・マルケスが登場するとともに2020年型のホンダRC213Vを公開した。
昨年はレプソルの本社があるスペイン・マドリードを会場に選びマルク、ホルヘ・ロレンソのコンビで体制発表を行ったレプソル・ホンダ・チーム。それまでは3年間インドネシアのジャカルタで発表しており、今年はジャカルタに戻ってきた。
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2019年シーズン、ロレンソは波に乗れずランキング19位で終えたが、マルクが圧倒的な強さを見せた。全19戦で12勝、表彰台には18度上り、マルクは歴代最高得点となる420ポイントを稼ぎ最高峰クラスで6度目のチャンピオンに輝いた。
また、そのシリーズチャンピオンに加えてチームタイトル、コンストラクターズタイトルも獲得し、3年連続3冠の栄誉を手にした。そんなチャンピオンチームは2020年もマルクが継続参戦するが、ロレンソが引退を決断したためマルクの実弟であるアレックスが新たに加わりMotoGPを戦うことになった。
新加入のアレックスは2019年のMoto2チャンピオンに輝いたライダー。2012年にMoto3クラスデビューを果たすと、フル参戦初年度の2013年はルーキー・オブ・ザ・イヤー、2014年は王座を獲得しMoto2にステップアップした。
Moto2クラス1年目はランキング14位、2年目は13位と苦戦するが、3年目の2017年に3勝を挙げると4位、2018年も4位と成績を上げる。そして、オフィシャルエンジンサプライヤーがトライアンフに変更された2019年シーズンに5勝を挙げタイトルを獲得した。
この日行われた発表会ではHRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)ディレクターの桑田哲宏氏が登壇しスピーチした後、ライダーのマルク、アレックスが2020年型のプロトタイプとなるRC213Vとともに登場。
その後、ステージ上にチームマネージャーのアルベルト・プーチ氏、桑田氏も加わりフォトセッションが行われた。
マシンカラーは大きな変更はなくオレンジと白を基調とした“レプソルカラー”だが、ライダーふたりのグローブとブーツはグレーの配色がされている。マルクとアレックスはマシンに跨ると2020年シーズンに向けた意気込みを語った。
マルクは「再びインドネシアに来れてうれしい。ローンチイベントはシーズンのリズムを戻すために毎年重要となる。僕たちは今年もこれまでと同じように全力を尽くしてアプローチし、レプソル・ホンダ・チームと協力し最善を尽くす。HRCとレプソルとともに信じられないほどのことを成し遂げ、この成功を続けることは大きなモチベーションとなる。そして今、2020年シーズンを開始しRC213Vで競争したいと思う」と語った。
次にアレックスが「レプソル・ホンダ・チームのファミリーの一員であることは特権だ。既にガレージに足を踏み入れたという特別な感覚があり、チームと仕事をしローンチイベントに立ち会うことができた。だからチームの一員になれたことを本当に実感している。2020年には多くのことを学び得ることができるとわかっているけど、ベストを尽くすことに専念している。毎日、改善と学習をし、少しずつ良いシーズンを送れるようになりたいと願っている」とコメントした。
そしてアストラ・ホンダ・モーターの井沼俊之社長、トーマス・ウィジャヤ氏、薄井睦男氏も登壇し再度フォトセッションが行われた。
前年度のMotoGP、Moto2チャンピオンというマルケス兄弟のふたりで2020年を戦うレプソル・ホンダ・チーム。2020年も圧倒的な力を見せ4年連続3冠を達成するのだろうか。
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