輸入車 [2023.02.04 UP]
アバルト595 モータースポーツと大衆車を掛け合わせた名車の魅力
アバルト 595|語り継がれる名車の系譜 vol.26|
シボレー カマロを試乗インプレ!アメ車のイメージ覆す走りの進化とは
文●ユニット・コンパス 写真●アバルト
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年1月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年3月号の内容です)
レースに生涯をかけた男、カルロ・アバルトの熱い想いはイタリア人の心を揺さぶり、そのスピリットは21世紀に受け継がれた。
小さなボディに詰まったイタリアのプライド
小さいクルマで格上を倒すイタリアの牛若丸
イタリアにはモータースポーツと関係の深いブランドがいくつもあるが、アバルトもそのひとつだ。
創業者のカルロ・アバルトは、レーサーとして活躍後、チシタリアでレースカーを手がけるエンジニアとして働いていた。チシタリアの手がけるクルマは、小さくて美しく、メカニズムは先進的で高性能だった。
だが、経営よりも勝利を優先したことで会社は倒産。1949年、当時40歳だったカルロ・アバルトは、資金援助を受け、チシタリアの人員と設備を受け継ぐことを決意する。これがアバルトのスタートとなった。
アバルトは市販車向けのチューニングパーツで稼ぎながらレース活動を続けていく。同時に名門カロッツェリアと手を組み、少量の先進的で美しいスポーツカーを生み出した。
一般の自動車ファンにアバルトの名前が知れ渡ることになったのは、フィアットの量産車を改良したモデルを作るようになってからだった。とりわけ庶民に愛されていた「500」をベースにした「595」は、2クラスも上のクルマをレースでやぶる活躍もあって大人気に。
71年、フィアットに買収されたアバルトは、グループのラリー部門として生き残り、WRCマシンの開発にも携わる。そして2009年には、新生「500」の登場とともにブランドとして復活を遂げた。そこからの人気ぶりは、ご存じのとおりだ。
アバルト 595はこんなクルマ
「595」は、アバルトがフォーミュラ4に供給しているのと同じ1.4Lターボエンジンを搭載。モータースポーツとの深いつながりを現代のアバルトも受け継いでいるエピソードだ。
2009年のアバルト「500」登場から時間を経てもなお新鮮さを失わないエクステリアデザイン。
メーターフードなどにレザーがあしらわれ、ペダルもアルミ製に。新車では数少なくなったMTが選べるのもうれしい。
ベースのフィアット500とは一線を画すスポーティかつリッチなインテリア。オトナの所有欲を満足させる質感だ。
[アバルト 595が名車になった理由]レースへの情熱が小さなボディに詰まっている
勤務先の倒産をきっかけに起業家として奮起
レーサーだったカルロ・アバルトが勤め先の倒産をきっかけに立ち上げた企業がアバルトの始まり。レーシングカー製作のほか市販車のカスタマイズキットが評判を呼び、1950年代には数々のプロジェクトを成功させた。
小さなクルマで格上に勝利する、それがアバルト流
アバルトの名声を一般的にまで広げたのが、フィアットの小排気量モデルをベースにしたレース車両やチューニングキット。多くのレースで活躍し、大きなクルマよりも速かったことから「ピッコロモンスター」などと賞賛された。
イタリア人のプライドを取り戻すために
第二次大戦の終結後、イタリアでは国民の多くが自信を失い、失意に陥っていた。そんななかアバルトは、速度記録への挑戦を行う。1950年代から60年代にかけ、およそ10年近くの歳月をかけてその挑戦は続けられた。
連戦連勝したレースカーを自分のものに
今日のアバルトに直接繋がるマスターピースと呼べるのが、フィアット500をベースにした高性能モデルたち。木箱に梱包されたチューニングキットの存在は、ドライバーたちの憧れとなり、アバルトのアイコンとなった。
イタリアの名門フェラーリの名を冠する限定車
アバルトとフェラーリは創業時期が近く、レースでの勝利にこだわるという共通点があった。その関係を祝い、2009年に実現したのが夢のダブルネーム「695トリブート・フェラーリ」。世界限定1696台の限定モデルだった。
50年の時を超えてアバルトの精神は受け継がれている
2013年に発表された「アバルト 595 50th Anniversary」は、オリジナルのアバルト 595がトリノモーターショーで発表されてから50周年を祝って世界で299台のみ作られた限定車。日本には50台が輸入されている。
いま買いの中古車たち
アバルト 595
オリジナルと同様、500のパワーアップ版として2013年に登場した「595」。最高出力は160馬力で装備も充実。現在、新車では595のみ販売中。「695」を含む数多くの限定車が販売された。
中古車参考価格帯:120万円~450万円(13年~24年)
アバルト 695 トリブート フェラーリ
フェラーリとのダブルネームとして発売されたこのモデルは、数多い限定車のなかでもとりわけ人気が高い。「430スクーデリア」と同デザインのストライプやボディカラーを採用している。
中古車参考価格帯:320万円~430万円(2009年)
アバルト 595C ツーリズモ
「595C ツーリズモ」は、オープンエアドライビングが味わえるカブリオレ。ただのオープン版ではなく、ボディカラーがツートーン仕様になっているのもポイント。特別感のある仕上がり。
中古車参考価格帯:140万円~450万円(13年~22年)
アバルト 500
2009年のブランド独立&復活とともに登場したのが21世紀のアバルト「500」。パワーは135馬力で5速MTを採用。2017年のマイナーチェンジで名称を「595」へと変更している。
中古車参考価格帯:100万円~190万円(09年~17年)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
[朗報] 改良日程の前倒しで年内に[アルファード/ヴェルファイア]が手に入れられる!?
ついに[バブル]崩壊か!? 中古価格が暴落したら買いたい現行クロカン3選
なぜ「暖機運転」必要なくなった? 昔はあたりまえの“習慣”も今では「NG」に!? 最近では「暖機“走行”」必要との見方も
「ヘッドライトが“まぶしい”んですけど、どうにかならないですか?」 困惑の声多数! あなたの行為「違反」かも? 「ハイビーム」の“落とし穴”とは
新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
「財布を忘れて帰ろうとしたら、免許不携帯で捕まりました。今取りに帰るんですよ。私が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「事実でしょ」「非常識」の声も…「うっかり」でも許されない理由とは
なぜ「暖機運転」必要なくなった? 昔はあたりまえの“習慣”も今では「NG」に!? 最近では「暖機“走行”」必要との見方も
「ヘッドライトが“まぶしい”んですけど、どうにかならないですか?」 困惑の声多数! あなたの行為「違反」かも? 「ハイビーム」の“落とし穴”とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?