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これが本命!? メルセデス新型「Cクラス」に第3のボディ「オールテレイン」登場! SUVにない魅力とは?

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これが本命!? メルセデス新型「Cクラス」に第3のボディ「オールテレイン」登場! SUVにない魅力とは?

■新型Cクラスで唯一の4WDはこのCクラスオールテレイン

 メルセデス・ベンツの売れ筋モデルである「Cクラス」は日本でも人気が高く、累計10万台が売れた従来型のW/S205型は、2015年から2019年にかけて、このクラスの輸入車の販売でナンバーワンに君臨したほどでした。

【画像】人気の予感…メルセデス新型「Cクラスオールテレイン」を画像でチェック(26枚)

 そんなCクラスがモデルチェンジしたとなると、どんなクルマか気になっている人も少なくないことでしょう。

 今回、そこにさらに歴代Cクラスで初めてのクロスオーバーモデル「C220d 4MATIC オールテレイン」が加わりました。名称のとおりディーゼルエンジンに4MATICの組み合わせで、価格は796万円(消費税込)です。

 Cクラスステーションワゴンに対し、最低地上高が約40mm高められていて全高は1495mmとなります。

 スタイリングは見てのとおり、Cクラスワゴンをベースに、一連のメルセデスSUVと共通性のある力強いデザインのシングルルーバーフロントグリルをはじめ、専用の前後バンパー、アンダーガード、ホイールアーチ、サイドシルガードなどを装着してSUVらしさを強調しています。18インチ5スポークアルミホイールも専用デザインを採用しています。

 ふたつの大きな画面が並び、航空機エンジンのナセルを想起させる斬新なデザインのエアコン吹き出し口を備えたインテリアは、ほかのCクラスと同じく、先進性と高い質感が同居した印象的な空間を創出しています。地上高が40mm高められたことで乗降しやすく、アイポイントも適度に高まって見晴らしがよくなっています。

 エンジンは200馬力・440Nmを発生する2リッター直列4気筒クリーンディーゼル「OM654M」のみの設定で、これに9速ATの「9G-TRONIC」が組み合わされ、その間に最大で20馬力(15kW)、208Nm のブーストが可能なマイルドハイブリッドシステムのISGが挟み込まれています。

 太いトルクと低燃費を誇るクリーンディーゼルエンジンと、電気による緻密なサポートを組み合わせた相乗効果で、よりスムーズな加速感と燃費の低減の実現が期待できるとおり、ドライブフィールも良さを実感させる仕上がりです。

 踏み始めから力強く加速し、欲したとおりにトルクを生み出してくれるのでコントロールしやすく、市街地から高速道路までどこでも余裕を感じながら走ることができます。

 Cクラスで唯一、4MATICが選べるのもポイントです。メルセデスの4MATICにはいくつかのタイプがありますが、Cクラスオールテレインには、前後駆動力配分が45:55の固定式フルタイム4WDが搭載されており、路面を問わない安定した走りを提供してくれることが期待できます。

■まるでエアサスのような上質な乗り心地

 スイッチ操作で任意にエンジンやトランスミッションの特性を切り替えることのできる「DYNAMIC SELECT」により、走り方を選ぶこともできます。

 オールテレインには、クルマのキャラクターに相応しく、セダンやワゴンにはない雪道や悪路での走破性を高める「OFFROAD」モードや、急な下り坂での安定した走行をサポートする「OFFROAD+」のふたつのモードが追加されているのも特徴です。

 これに合わせて、眼前のディスプレイに設定されたスタイルについても、ほかのCクラスと共通の「ジェントル」、「スポーツ」、「クラシック」に加えて、「オフロード」が選択できるようになっています。

 少し気になったのはブレーキフィールです。これまで乗ったCクラスに比べると違和感は小さいほうですが、やや制動力をコントロールしにくい傾向が見受けられたので、改善に期待したいところです。

 今回は舗装路のみを走りましたが、足まわりの印象も上々です。40mm高められた最低地上高は、タイヤサイズの大径化とサスペンションストロークの拡大がそれぞれ約20mmずつとなっていますが、それによりクッション感が増して、足が長くカドのないしなやかな乗り味に仕上がっています。

 それでいてフラットライド感もあり、コーナリングでのロールもよく抑えられています。

 こうしてベース車に対して車高を高めたクルマでは、動きを抑えるために足まわりを強化して乗り心地が硬くなっているものも見受けられましたが、Cクラスオールテレインはそんなこともなく、ハンドリングへの大きな影響も感じられません。

 その上質なドライブフィールは、あたかもエアサスペンションのようです。これにはCクラス全体の話ですが、従来型に比べてフロントを15mm、リアを40mmもトレッドを拡大したことも効いているに違いありません。

 数々の先進装備も、さすがはメルセデスの最新モデルです。登場当初に比べてより使いやすく進化した対話型インフォテインメントシステム「MBUX」やARナビゲーションなどの独自の装備はもちろん、世界最先端の技術と充実した機能を誇るインテリジェントドライブは、もちろんCクラスオールテレインにも搭載されています。

 ちなみに、オールテレインがずっと早い時期に設定された「Eクラス」では、販売比率がEクラス全体の約2割に達しているらしく、思ったよりも高いことに驚いたのですが、はたしてCクラスではどうなるでしょうか。

 日本でも扱いやすいサイズで、ワゴンの実用性とSUVゆずりの機能を兼ね備えたオールテレインが、GLAやGLB、GLCなどSUVの人気も高い中で、どれほど割って入ることができるのか、興味深いところです。

Mercedes-Benz C200d 4MATIC All-terrain
メルセデス・ベンツ C200d 4マティック オールテレイン

・車両価格(消費税込):796万円
・試乗車オプション込価格:894万3000円
・全長:4760mm
・全幅:1840mm
・全高:1495mm
・ホイールベース:2865mm
・エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
・排気量:1992cc
・駆動方式:4WD
・変速機:9速AT
・エンジン最高出力:200ps/3600rpm
・エンジン最大トルク:440Nm/1800-2800rpm

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みんなのコメント

8件
  • 納車待ちです。
    地方の山岳部への高速ツアラーとして活用します。
  • 人も快適に乗れ、荷物もしっかり積め、セダンのように抜群の操縦性。
    クロスカントリー系のステーションワゴンは最も使い勝手の良い車の一つだ。
    特にメルセデスとボルボは安全性が飛び抜けて高く、ディーゼルの出来も優秀。長く使うなら間違いない選択だ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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