日本への再参入から約1年が経過した韓国のヒョンデから日本市場はどう見えているのだろうか。さらに先日、発表した、充実のアシュアランスプログラムはどのように決められたのか。社長の趙氏に直接聞いてみることにした。(Motor Magazine 2023年 8月号より)
ZEV(ゼロエミッションビークル)をオンラインのみで販売
千葉 KONA Electric(以下KONA)のアンベールを取材しにベルリンに行きました。KONAの導入は楽しみですね。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
趙社長(以下趙) KONAを早く日本のお客様やメディアに紹介したいのですが、日本仕様の準備のため少しお待ちいただくことになります。日本向けの右ハンドルとチャデモ対応を準備します。
やはりこれは、日本市場で販売するためには絶対に必要なことだと考えています。きちんと準備して、今年の秋には導入していきます。ぜひ試乗を楽しみにしてください。自慢のひとつです。
千葉 乗用車のヒョンデブランド販売再開からちょうど1年ぐらいですね。社長に就任されて約半年ですが、評価はどうですか。
趙 日本へ初参入した当時を振り返ると、あまり準備できていなかったと思っています。新しい市場でさまざまなトライをしたことで学習できました。そしてBEV時代到来にあたり、ヒョンデグループが準備していたいろいろな形のビジネスが、日本で受け入れられる可能性があると判断しました。
また、ヒョンデグループが得たさまざまな学びを活用し、環境を意識しながらも、日本のお客様の利便性を高めることを目指して再参入の準備をしてきました。評価は、販売台数やお客様の声、メディアの評価など、いろんな観点で見ることができると思います。
昨年の日本カー・オブ・ザ・イヤーインポートの受賞は、本当に誇りです。そしてメディアや多くのお客様に電動化社会への貢献が認められたと判断をしており、それは計画どおり進んでいると思います。
また弊社は、ZEV(ゼロエミッションビークル)のみ、しかもオンライン販売のみで新しい経験をお客様にしていただいていますが、まだオンラインでクルマという高額商品を購入することを敬遠している方もいます。
一方、カスタマーエクスペリエンスセンターに訪問し試乗した上でオンラインで購入された方からは「こんな買い方ができるんだね、決済から納車の決定まで自分が主体的にできてすごく便利だ」という声がありました。今後は、多くのお客様にこうした快適で利便性のある経験をもっと知って欲しいです。
利便性の高さやこれまでなかったビジネスという面では、高評価を受けていると思います。
ヒョンデ アシュアランスプログラムを販売開始以降すべての顧客に適用
千葉 日本にはZEVだけを販売していますが、特別な地域ですか。
趙 日本市場は、参入時のハードルが世界一厳しい。しかもそれに加え、お客様の期待も世界一高いと思います。この厳しい市場に再参入するヒョンデがお客様に納得してもらうには、社会とお客様にいいモノのみを提供するという考えだったんです。ですから、環境を意識したZEVのみです。
企業として社会とお客様に伝えたいメッセージがあり、それは環境に優しい、サスティナブルなプロダクトとエクスペリエンスを楽しんで欲しいというビジョンから始めました。まさに挑戦ですね。さらにオンライン販売ですから、お客様にいかに満足してもらうかが私に与えられたミッションなんです。
そして一度ヒョンデに乗ってくれたお客様が「良かったよ」や「推薦するよ」というところから、次はもう少し小さいKONAや他の電動車も体験していただきたい。これが弊社の目標です。
千葉 ヒョンデ ブランドデーで発表されたヒョンデ アシュアランスプログラム(HAP)はとても内容が充実していますが、実現は大変だったのではないですか。
趙どうすれば「ヒョンデはちょっと違うね」という評価が得られるかを考えました。話は変わりますが韓国では、メインメニューを注文したらその横のおかずは全部無料なんです。おかわりも無料。おかずは、メインディッシュを美味しく食べるためのものなんです。
日本のお客様は、まだBEVに不安を持っています。その中には、保証もあるようです。楽しいカーライフのためのおかずはヒョンデが用意しています。
メインの楽しいドライブに集中してください。メンテナンスやクルマのダメージなどは、ヒョンデがフォローします、そういう考えから生まれたのがHAPで、ボディケアも対象に入れているのです。さらに販売開始以降のすべてのお客様にこれを提供する。ヒョンデのBEVに乗っているすべての人が対象です。
千葉 遡っての対象は英断ですね。
趙 カーライフを満喫していただきたい気持ちは、昨年5月に購入されたお客様に対しても違いはありません。これは私たちが日本のお客様に伝えたいメッセージです。
千葉 韓国のおもてなしですね。
趙 そうです。このHAPは1.0で、今後、さらにアップデートしていく予定です。オンライン販売のメリットは、お客様の声が直接入ることです。そこから得られるものはとても貴重です。そうした声がHAP2.0や他のプログラムの開発の種になるんです。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:永元秀和)
[ アルバム : 【トップインタビュー/キーパーソンに訊く】 趙 源祥(チョ・ウォンサン) ヒョンデ モビリティ ジャパン 代表取締役社長 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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