レッドブル・ホンダのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、もしF1カレンダーを現在の21戦というスケジュールを超えて拡大することになれば、F1は“飽和状態”を起こす危険があり、それによってチームには負担かかることになるだろうと述べている。
2016年末にF1を買収して以降、商業権保有者となったリバティ・メディアはF1の存在感を世界的に拡大させる野望を表明してきている。
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アメリカと中国で2カ所目のレースを追加する取り組みがなされており、また2020年にはベトナムがスケジュールに組み込まれる。しかしながら、F1カレンダーへの新たなレース追加は、いまだ契約が更新されていないスペイン、ドイツ、メキシコといった既存のレースにとって不利益になる可能性がある。
ホーナーは、現在の21戦を超えてレース数を拡大することで、チームには広範にわたって影響が及ぶと考えている。
「我々ではなく、ガレージで働くスタッフにとっては、グランプリの週末が1週間に及ぶイベントであることを十分認識しなければならないと思う」とホーナーは語った。
「グランプリレースに赴くその他多くの関係者にとって、21戦はすでに厳しい状況なのだ。21戦を超えることは、私には限界点だと感じられる」
「そしてグランプリの週末の構成にも目を向けなければならない。今やっているのと同程度のテストをやる必要があるのかということや、シーズンの開催期間についてだ」
「こうしたすべての要素や、コストやバジェットキャップ制度に与える影響などがある。レースを増やすことが最終的に良いショーを作り上げることになるだろうか?」
またホーナーはF1が追加の収益を上げることには賛成だが、レース数の拡大においては、質と量のバランスをうまく両立させる必要があると考えている。
「スケジュールには多くのレースを含めることができるが、我々はすべてのレースをできる限り面白いものにしたいと思っている」
「だがスケジュールが飽和状態になることは望んでいない」
「何戦が適切な回数なのか、また、適切なレースウィークの構成はどういうものなのか、バランスを見いだすことに尽きると考えている」
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