あらためて向き合う 1Lプレミアム
ご存じのようにアウディA3スポーツバックは「話題の新車!」というわけではない。
【画像】1Lプレミアム比較【アウディA3スポーツバックvsVWゴルフ】 全135枚
4代目となる新型A3シリーズのデビューは2021年の4月。
ボディ形式は例によってセダンとスポーツバックが用意されている。
エンジンは2種。
1L 3気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッドの30TFSIと2L 4気筒ターボで、前者はFFでトーションビームのリアサス、後者はクワトロ+ダブルウィッシュボーンとなっている。
輸入車の定番である1stエディションは、上級グレードに可能な限りの装備を追加した豪華仕様となる。
A3スポーツバックの場合は上級グレードの30TFSIアドバンストが346万円であるのに対し、453万円もする。
つまりクワトロのアドバンスト(440万円)よりも高いことになる。
MMIナビゲーションやシートヒーター、アダプティブクルーズコントロールといったプレミアムカーに必要不可欠なオプションもあるので、実際の価格は400万円以上になるはずだが、ルーフレール風のモールなど加飾的な意味合いのパーツも含まれている。
ともあれ乗ってみるとどうなのか?
マイルドハイブリッドの本領発揮
今回の試乗は少し混みあった羽田空港の近辺でおこなった。
A3スポーツバック30TFSIには都市部のアシグルマというイメージがあるのでちょうどいいかもしれない。
寸法的には1815mmという車幅が少し気になるが、駐車場で取りまわした感じは充分コンパクトに感じられた。
1Lのエンジンというと気になるのは発進加速だが、スロットルの踏みはじめやターボラグをBAS(ベルト・オルターネーター・スターター)が実にうまくアシストしてくれるので不満は感じられなかった。
2L超えのエンジンだとMHEVの恩恵を感知できないこともあるが、1Lだとちゃんと仕事をしている感がある。
しっかりしたボディや静粛性の高さと相まって、最新のドイツ車らしい高効率な感じも伝わってくる。
気になったのは路面の不整を拾ったときのリアの跳ね方だった。
リアシートに人が乗っていれば気にならないのかもしれないが、縦方向の揺れが残りリアまわりの落ち着きのなさが目立った。
ベーシックな30TFSIは16インチ、アドバンストは17インチが標準だが、1stエディションは18インチとなる。
おそらくトーションビームが18インチタイヤの硬さを充分にカバーできていないのだと思う。
ちなみに同じEQBプラットフォームとトーションビームのリアサスを採用する1LのゴルフeTSIアクティブ(16インチ)ではまったく違和感がなかった。
そうそう、A3スポーツバックというとどうしても脳内比較したくなるのはゴルフなのである。
ゴルフとは異なる立ち位置
同じ1Lのパワートレインで比べた場合でも、アウディA3スポーツバックとVWゴルフとでは質感が異なる。
だがブランドのイメージと重ね合わせてみると、腑に落ちるのはVWの方であり、アウディは落としどころが曖昧な気がする。
例えば現行のVWゴルフはドア自体が軽く、閉めたときの感触もドイツ車らしいバスッと空気を圧縮して閉じ込めるような質感に乏しい。
だがドライブフィールと照らし合わせると、車体の外周の軽さが体幹の強さを強調する結果になっている。
そこにベーシックブランドたるVWらしい割り切りが感じられるのである。
その点アウディA3スポーツバックは、良い言い方をするとFFハッチバックとして瑕疵がない。
だがアウディらしさって何? と考えはじめると、振り切れていない部分が目立つのだ。
そうなると1stエディションの価格も再び気になってくる。
無理を承知でいうならば、VWはFF、アウディはクワトロのみ、くらいに差別化してくれると棲み分けがはっきりするはず。
とはいえ四駆のゴルフは捨てがたいのだけど……。
日本における輸入車は「わざわざ買う理由」が重要だと常々思っている。
A3スポーツバックはサイズ感も日本の環境にあっているので、アウディというブランドが気に入っている人には親しみやすい1台だと思う。
だが他ブランドからカスタマーを奪ってくるほどの引きは感じられなかった。
アウディA3スポーツバック30TFSI 1stエディションのスペック
価格:453万円
全長:4345mm
全幅:1815mm
全高:1450mm
ホイールベース:2635mm
車両重量:1320kg
パワートレイン:直列3気筒999ccターボ+48Vマイルドハイブリッド
最高出力:110ps/ 5500rpm
最大トルク:20.4kg-m/2000-3000rpm
ギアボックス:7速Sトロニック
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