■覆面パトカーは「クラウン」だけとは限らない!?
年末は、仕事だけでなくプライベートでも忙しく走り回ることが多い時期。特に年末年始は高速道路の利用する機会が増えますが、それを見越して「覆面パトカー」も数多く出動することが予想されます。
もちろん交通ルールを順守していればビクビクする必要はないのですが、「無駄なドキドキ」を減らすための対策のひとつとして、覆面パトカーの見分け方を覚えておきたいところです。
【画像】「えっ…!」これが一般車に紛れる「覆面パトカー」です! 画像を見る(22枚)
各地域の所轄署の交通課や高速隊に所属する警察官によって運用されている覆面パトカーは、主に「スピード違反」や「運転中のスマホ操作」「禁止区間での車線変更」、最近は「あおり運転(正式名称は「車両距離保持違反」や「妨害運転罪」)」などの交通違反を取り締まりしています。
ひと昔前の覆面パトカーにはいくつかの目立った特徴があり、識別がしやすかったと言われています。
トランクに警察無線用のアンテナが装備されていたり、ナンバープレートが「改造車両」を意味する8ナンバーだったり、グレードのエンブレムを装着しないなどで判別できた時期もありましたが、今では一般車と同じような覆面パトカーが増えました。
車種では、かつてはトヨタ「クラウン」の覆面パトカーが多くありましたが、最近は、トヨタ「マークX」「カムリ」、スバル「レガシィ」「WRX S4」などの、これまで覆面パトカーとしての採用が少なかったモデルの目撃情報もあります。
さらに、白や黒、シルバーといった目立たないボディカラーの車両が多く、見分けがつきにくかったのですが、近頃は地味なカラーばかりではなく、WRX S4ではブルーの派手な車両も存在するといわれており、かんたんには見極めきれなくなってきたようです。
そんななか、現代の覆面パトカーに残された唯一の共通点は、「セダン」であることが挙げられます。
公道や高速道路のパトロール時は、ほぼ2名体制で乗車、さらに車内で取り締まり(悪質なドライバーを逮捕・移送)にも対応するために、ある程度の実用性が必要です。
これに加え、高速でも快適に走行できる操縦安定性などを兼ね備えているのがセダンというわけなのです。
そんな覆面パトカーでは、走行パターンにも特徴があるようです。
今やSNSなどネットで警察の不手際がすぐに公表されてしまうご時世だけに、取り締まり前の覆面状態は品行方正そのもの。
スピード違反などの交通違反を犯している車両を確認するまでは、周囲に溶け込むように走行車線を法定速度内で走行しているケースが多いようです。
たとえば、高速道路では走行車線の前方に余裕があっても加速しない(ように見える)、ICからの合流時にウインカーを出してからきっちり3秒前後に車線変更をする、追い越し車線を疾走するクルマが追い抜いた直後に車線変更して追いかけていくセダンは、ほぼ間違いなく覆面パトカーだといえるでしょう。
仕事で高速道路を頻繁に利用するメーカー営業マンは、「最近はプライバシーガラスの普及で車内が見えないことも多いですし、とにかく白っぽいセダンには注意しています。あと時間帯では、深夜はあまり見かけませんが、特に渋滞前の午後から夕方あたりが出没率は高い気がします」と話します。
ちなみに、スピード違反(速度超過)は、速度によって違反点数と反則金が変動します。
時速20km未満の違反なら1点、20km~25km未満は2点、25km~30km未満は3点、30km~50km未満は6点、50km以上は12点。反則金は超過した速度に応じてということが多いようです。
なお、累積6点(前歴なし)で30日~90日の免許停止となります。
※ ※ ※
スピード違反はもちろんNGですが、最近は高速道路で追い越し車線を走り続けると「車両通行帯違反」で取り締まりを受けるケースが急増しています。
基本的に走行車線を走行しつつ、前走車を追い越しするときにだけ追い越し車線を走り、追い越しが完了したらすぐに走行車線に戻るといった走行パターンを守るのが良いのではないでしょうか。
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