三菱自動車は、2016年3月1日に開幕する第86回ジュネーブ国際自動車ショーに、次世代EVシステムを採用したコンパクトSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI eX Concept」と、アウトドアレジャーシーンに映えるドレスアップを施したコンセプトカー「L200 GEOSEEK Concept」および「ASX GEOSEEK Concept」を出展する。
欧州プレミアを飾る「MITSUBISHI eX Concept」は、エネルギー密度を大幅に向上させた第二世代バッテリーと、前後それぞれに配した小型・高出力モーターを配置したツインモーター4WDなどで構成し、システム全体の軽量・高効率化だけでなく、車体側でも軽量化を徹底的に推進することで航続距離400kmを実現する。
前後のモーターは各70kW、合計140kWで、EVならではの力強く滑らかな加速感をもたらす。また、フロントはブレーキ制御、リヤは左右のトルク移動を行なうAYC(Active Yaw Control)を設けた車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を採用する。
また、高速道路での準自動運転や、駐車場で自動で入出庫する自動バレーパーキングなど、先進の予防安全技術とコネクティッドカー技術を搭載。まさに次世代EVを提案するコンセプトカーだ。
一方、ワールドプレミアとなるL200 GEOSEEK Concept」と「ASX GEOSEEK Concept」は、SUVらしさを強調し、アウトドア用品のギア感(道具感)を表現しているコンセプトカーだ。
ボディカラーにはタフさを表現したソリッド調のパールグレーを採用。SUVの機能性を象徴するパーツ(フォグランプベゼル、フェンダーリップ、アルミホイールリム、サイドガーニッシュ、リヤバンパーなど)やドアミラーに、アクティブなイメージのオレンジを挿し色として配色しているのが特徴となる。
また、自転車やキャンプ道具を搭載できるルーフバケットを装着し、アクティブなスタイルを演出。「L200」ではルーフレールに作業灯やグリップ、「ASX」ではLEDフォグランプを採用することで、それぞれのクルマの個性を引き立てたデザインを採用している。
インテリアは、エクステリア同様にオレンジを要所に挿し色として配色し、スポーツウェアのようなカジュアルでスポーティな雰囲気を演出。また、シートにはセンター部に通気性のよいメッシュ素材を、サイド部に滑りにくいスエード調の生地を採用したカバーを装着している。
これらのコンセプトカーのほか、フェイスリフトした2017年モデルの「ASX(日本名RVR)」やプラグインハイブリッドの「アウトランダーPHEV」、「パジェロ」などを出展。また、同社が続けてきた電気自動車研究・開発の50周年を記念した展示も行なわれるという。
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