サイズを合わせるのは基本中の基本
バイクに乗る際に欠かせないヘルメットには、さまざまなタイプやデザインがあって、自分好みのものを選ぶことで、個性を主張できる装備です。
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もちろん本来の目的は頭部保護、つまり安全で適切なサイズを選ぶのが基本とはいえ、実際に使ってみると緩かったり、頭が痛くなるなど、悩んでいる人は多いでしょう。
今回は、そんなヘルメットの調整方法について考えてみましょう。
ヘルメットを購入する際は、自分好みのタイプやグラフィックを選び、そのうえで合うサイズがあるかどうかを確かめるというのが一般的な流れです。
ただ、難しいのがこのサイズ選びで、店頭で試着してすっぽりと入って被れたから大丈夫だろうということで、買うという人が多いのではないでしょうか。それで合っていれば問題はないですが、使っているうちにおでこや側頭部が痛くなったりして、長時間被っているのが苦痛になる事もあります。
ヘルメットのベストフィットというのは、30分以上被っていても違和感を感じたり、痛くならない上に、開口部の上端が眉毛の少し上にあるという状態です。
細かなサイズ選びが面倒で、大は小を兼ねるとばかりに大きめのサイズを選んだりしますが、万が一のときに隙間があると頭部に衝撃が及びやすくなったり、最悪の場合、脱げてしまう可能性もあります。
また、顔と頭部全体でヘルメットを支えられないので、頭頂部だけで支えることになって、疲労感が増したりもします。
ベストなサイズ選びとは?
ヘルメットメーカーにもよりますが、SやL、LLといった表記でサイズを表している物がほとんどで、これは頭の外周、つまりハチまわりの寸法に基づいています。ただし、人間の頭は誰もが同じわけではなく、上から見て前後に長い人や横に長い人など形はさまざまで、人種によっても傾向は異なります。
一方のヘルメット自体もメーカーによって形状に特徴があり、統一されているわけではありません。そのため、サイズはあくまで目安であるということは、頭に入れておきましょう。
服や靴にも同じことが言えるように、ヘルメットは試着して購入するのが基本。ネットでも販売されていますが、すでに愛用していてそのメーカーの特徴や自分に合うサイズがわかっている場合以外の初心者は、やはり店頭で購入したほうが良いでしょう。最近はヘルメットも高価になっているので、なおさらです。
店頭では大手量販店を中心に、フィッティングの資格を持ったスタッフを配置している所も多く、試着具合を元にしてサイズについて相談に乗ってくれる点もメリットのひとつ。
あとで紹介する微調整も行ってくれるので、自分に合ったヘルメット選びへの近道となります。
ベースとなるサイズ選びでは、少しきつめを選んで微調整していくのが基本です。
あまりにきついと調整ができず、ゆるゆるも同様。きつすぎる際に内部の発泡スチロール部分を削る人がいますが、衝撃吸収力に影響する部分で安全にも直接関係するだけに、その部分に手を加える事はご法度です。
微調整は、ヘルメットメーカーがラインナップする内装パーツを使って行ないます。基本的には頭部の部分とほほに当たる部分のチークパッドを、薄いものや厚いものに交換して圧迫感を調整しながら、しっかりと当たっている状態にします。ヘルメットメーカーのウエブサイトには内装パーツのサイズが載っているので、参考にしてください。
初心者は内装を分解するだけでもけっこう大変なので、やはり資格を持った店頭スタッフにお願いするのが良いでしょう。
いずれにしても、ベストなサイズに調整されたヘルメットは長時間被っていても疲れず、快適にツーリングすることができます。
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