7月 前年比マイナス20.4%
text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)
国内の新車販売は、新型コロナウイルス感染拡大の影響から徐々にだが復調しつつあるようだ。
2020年7月の登録車の新車販売台数は、前年同月比20.4%減の23万9355台と、10か月連続でのマイナスとなった(日本自動車販売協会連合会まとめ、速報値)。
軽自動車と合わせた台数でも同13.7%減の39万6346台と10か月連続での前年割れを記録したものの、そのマイナス幅は4月(同28.6%減)、5月(同44.9%減)、6月(同22.9%減)と比べて、確実に小さくなっている。
7月期の登録車のブランド別新車販売台数では、新型ロッキーの販売が堅調なダイハツが前年同月比40.5%増(4133台)、工場の生産再開が進んだスズキが同6.9%増(1万114台)とプラスを達成。
それ以外のブランドはすべて2桁のマイナスで、トヨタが同16.2%減(12万1943台)、ホンダが同26.0%減(2万5871台)、日産が同29.5%減(2万3083台)、マツダが同28.3%減(1万12台)、スバルが同28.8%減(7454台)、レクサスが同44.6%減(2849台)、三菱自が同50.7%減(1858台)と苦戦が続く。
ただし、多くのブランドがここ2か月よりマイナス幅を縮小させた。
販売台数 1位はヤリスに
登録車の販売動向について業界団体の関係者は、「新型コロナウイルスの影響は依然として続いているが、緊急事態宣言の解除後は、徐々にだが販売は回復傾向にある」と分析。
「メーカー側が新型車の発売や販売キャンペーンの展開などを再開したことも、復調の要因」と解説する。
今後については、「新型コロナウイルスの影響で遅れていた新型車や特別仕様車のリリースが鋭意実施される予定で、生産ラインも“ウィズコロナ”を踏まえながら通常ペースに戻りつつあるので、市場がより好転する可能性は十分にある」と期待を示す。
一方で、「新型コロナウイルスのさらなる感染拡大、そして景気の先行き不安に伴う消費意欲の減退などは不安要素」と予測した。
7月期の登録車の車名別ランキングでは、新型車に人気が集中した。トップに立ったのは、1万4004台を販売したトヨタ・ヤリスで、2か月ぶりに首位に返り咲く。
前月首位のトヨタ・ライズは、1万2283台で第2位に陥落。
第3位には、5月から6月にかけて特別仕様車のG-Xプラス/ツーリング2000リミテッドを発売し、前年同月比24.2%増の1万994台を達成したトヨタ・カローラが位置。
第4位には、前年同月比173.3%増の9388台を成し遂げた新型トヨタ・ハリアーが登場。6月に発売して1か月の受注が、月販目標3100台の約14.5倍となる約4万5000台を記録している。
フィットも健闘 日産キックスは?
第5位には、同6.3%増の9213台を果たしながら1ランクダウンしたホンダ・フィットが入った。
トップ5以外の話題のニューモデルの動きを見ていこう。
4月に特別仕様車 Sタイプ・ゴールドを発売し、また法人需要も堅調なトヨタ・アルファードは、同35.6%増の8448台を記録して第6位に位置。
また、昨年11月に発売したトヨタ・ライズの兄弟車のダイハツ・ロッキーは、月販目標の2000台を上回る2595台を達成して第24位に。
5月に特別仕様車を設定したマツダ2は2125台を販売して第27位に。増産体制に入ったスズキ・ジムニーシエラは同237.5%増の2099台を成し遂げて、第28位にランクインする。
なお、6月24日に発表され、前月は第27位に位置した新型コンパクトSUVの日産キックスは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うタイ工場の一時生産停止などもあって、トップ50から外れている。
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みんなのコメント
その5車種にハイソなハリアーとアルファードが入っているのだから黒字になる訳だ。
株主や社内・販売店に向けて、「流行りの小型SUVをちゃんと新車投入してます!」って言いたいだけで。。