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ビッグにいこう──新型ディフェンダー130 V8 P500試乗記

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ビッグにいこう──新型ディフェンダー130 V8 P500試乗記

新しい「ディフェンダー130」に追加されたV8モデルを、小川フミオがテストドライブした。

クルマ好きの夢を叶える1台

愛車の履歴書──Vol58. 雛形あきこさん(後編)

アップデートされた新ディフェンダー130を、24年12月にドライブした。8人乗りである130にV8エンジン搭載モデルが設定されたのがニュースで、全長5275mmの車体を軽々と走らせるパワーに感心させられた。

現在日本では、3つのラインナップが揃う。2585mmのホイールベースをもつシャシーに全長4510mmの2ドアボディを載せる「90」、ホイールベースを435mm伸ばして全長も4959mmとなる「110」、それにボディの後端部を伸ばして3列シートをおさめた130である。

冒頭で触れたとおり、2020年に日本導入されたもっとも長いディフェンダー130は、当初、ディーゼルエンジンのみの設定だった。221kW(300ps)の最高出力と650Nmという強大なトルクをもつエンジンなので、クルマの性格には合っていた。燃費もリッターあたり10.5km(WLTC)と、なかなかのものだ。

それでも、多気筒ガソリンエンジンに魅力を感じる高級車好きは一定数いるわけで、ディーゼルエンジンを今回パワーアップすると共に、シリーズ中最強の368kW(500ps)の最高出力を誇る5リッターV8ガソリンエンジン搭載のV8 P500が追加された。

同時に装備の追加もある(下記は130のV8モデル)。

・ソフトクローズタイプのハッチゲート採用
・センターコンソールのデザイン変更
・5人乗り、7人乗り、8人乗りのシートレイアウト設定
・ワイヤレス充電機能
・「ウィンザーレザーシグネチャーインテリアパック」標準装備

乗ってまず感じるのは、絶大ともいえる安心感を与えてくれる点だ。車体の大きさが安心感につながるのは、初代から引き継いでいるよさで、その印象はダッシュボードまわりのデザインがさらに強化している。

デカくて、装備も豊富なのだけれど、贅沢な雰囲気はレンジローバーにまかせて、ディフェンダーは機能美というべき要素をデザインにうまく採り入れている。プロダクトの棲み分けがうまいし、130の運転席にいると、そのシンプルなデザインがたいへん好ましく思えてくる。グッドデザインだ。

V8エンジンは、強大のトルクのおかげで、2000rpmの手前からぐいぐいと車体を加速させる。ガソリンエンジンゆえ、そこからアクセルペダルを踏み込んでいくと、上の回転域まで気持ちよく回っていく。

ランドローバーのディーゼルエンジンも良いフィールを持っているが、上までスムーズに回っていく点ではやはりV8に分がある。このボディサイズで、このパワフルさ、というのには、感心するしかない。が、上の回転域を楽しもうとすると、免許証の点数があっというまに犠牲になりそうだ。

3列目シートを使わず、5人乗り仕様を選択して、大量の趣味の道具を運ぶというひともいるだろう。別荘との行き来が多いひとが、130のようなクルマを使い倒すのも、うらやましいライフスタイルだ。

もちろん、ディフェンダー130は単なる道具ムーバーでない。良いフィーリングのエンジンといい、レスポンシブなステアリングフィールといい、座り心地のよいシートといい、良い音を聞かせてくれるオーディオといい、移動が楽しめる。

こういうクルマを、車体の汚れなど気にせずに使い倒す……。

それがクルマ好きの夢かもしれない。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

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