現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > フィアット 500がフルモデルチェンジ。スタイルは継承したが、電気自動車に変身!

ここから本文です

フィアット 500がフルモデルチェンジ。スタイルは継承したが、電気自動車に変身!

掲載 更新 13
フィアット 500がフルモデルチェンジ。スタイルは継承したが、電気自動車に変身!

FCA(フィアット クライスラー オートモビルズ)は、第三世代にフルモデルチェンジしたフィアット 500を発表した。FCAでは初のフルEV(電気自動車)となった新型 500だが、日本仕様に関しては今のところ未発表だ。

FCA初の電気自動車としてワールドプレミア
日本でも人気の高いコンパクトカー、フィアット 500(チンクエチェント)。1957~77年に生産されて人気を呼んだモデルをオマージュして2007年に現行型が発表され、日本でも翌2008年から発売されている。

【くるま問答】アイドリングストップ機能はよいことばかりではない。OFFスイッチはいつ使う?

今回ワールドプレミアされた新型500は、一見したところは従来型のビッグマイナーチェンジに思えるが、まったくのニューモデルだ。安定性と存在感を兼ね備えた、魅力的なスタイルとなっている。全長と全幅は6cm拡大(それでも全長は4m未満だ)され、ホイールベースも2cm延長された。

フロントエンドは初代風に垂直に切り落とされ、路面をつかむような安定感を演出している。楕円形のヘッドライトはボンネット部分に「まつ毛」のように備えられている。ドアハンドルは、完全なフラットになった。フロントのセンターには、フィアットのロゴに替わって「500」のロゴが付けられている。従来型同様、セミオープンのカブリオレも設定されている。

インテリアも一新され、ダッシュボードは幅広くスレンダーになり、従来型ではシフトレバーがあったシートの間にはモジュラー式の収納スペースが設定されている。ショルダールームやレッグスペースは拡大され、フラットボトムの車体はリチウムイオン電池を搭載しても従来型同様のラゲッジスペースを確保している。シート地などには海洋から回収したプラスチック素材をリサイクルした繊維を使い、本革ではなくエコレザーを使用したトリムも設定される。

前述のように、新型500はフルEVとなった。モーターの出力は87kW、最高速度は150km/h(電子リミッター作動)、0→50km/h加速は3.1秒、0→100km/h加速は9.0秒と公表されている。42kWhのリチウムイオン電池を搭載し、WLTPサイクルで最大320kmの航続距離を実現した(欧州仕様車)。85kWの急速充電システムも搭載し、5分間で50kmを走行するために必要な電力を充電できる。急速充電器を使えば、35分でバッテリー容量の80%まで充電できる。欧州仕様車の場合、AC/DCのどちらにも対応したコンボ2ソケットを使用する。

ノーマル/レンジ/シェルパという3つのドライビングモードを備える。「シェルパ」は目的地に確実に到達できるよう電力消費量を最適化し、最高速度を80km/hに抑え、アクセルレスポンスを調整し、空調をオフにして(オンにもできる)エネルギー消費量を抑制する。「ノーマル」は、できるかぎり内燃エンジン搭載車に近づけた設定だ。「レンジ」ではワンペダルドライブが可能で、アクセルペダルから足を離せばブレーキペダルを踏んだときに近い感覚で減速できる。

フロントフェイシング カメラ モニタリングテクノロジーやインテリジェント アダプティブクルーズコントロール(iACC)、レーンセンタリング、インテリジェント スピードアシストなどの機能も搭載し、このセグメントとしては初めてレベル2の自動運転を実現している。

また、新しい接続プラットフォーム「Uコネクト5」インフォテインメントシステムも搭載し、ユーザーのスマートフォンと連携して、ダッシュボードの10.25インチ高解像度タッチスクリーンに情報を表示する。

イタリア本国では、レオナルド・ディカプリオが新型500のプロジェクトを支援し、ローンチバージョンの「ラ プリマ(イタリア語でファーストの意味)」のオンライン事前予約が開始され、またジョルジオ・アルマーニやブルガリが手がけたワンオフ モデルも発表された。

日本仕様のスペックや導入時期、そして価格などは未発表だが、できれば充電方式にはCHAdeMOも採用して欲しいところ。ところで、EVとなった新型500をベースにしたアバルト モデルは登場するのだろうか。単なるシティコミューターではない、ファン to ドライブなEVを期待するクルマ好きは、けっして少なくないはずだから期待したいものだ。

[ アルバム : フィアット 新型500 はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

【2024年】自動運転・運転支援機能の満足度調査。車線維持支援システムの意外な不満とは?
【2024年】自動運転・運転支援機能の満足度調査。車線維持支援システムの意外な不満とは?
グーネット
多彩なキャンピングカー&アウトドアビークルが大集結!モーターキャンプエキスポ2024
多彩なキャンピングカー&アウトドアビークルが大集結!モーターキャンプエキスポ2024
グーネット
アウディ「Q2」 街乗りのシーンにピッタリ、シックな限定モデル発表
アウディ「Q2」 街乗りのシーンにピッタリ、シックな限定モデル発表
グーネット
めちゃ流行ってる「謎のギラギラ」なんのため? 超高級車の証!? 知ってるようで知らない「キラキラパーツ」の正体とは
めちゃ流行ってる「謎のギラギラ」なんのため? 超高級車の証!? 知ってるようで知らない「キラキラパーツ」の正体とは
くるまのニュース
キャデラックの最高級SUV『エスカレード』、大胆フェイスで今夏デビューへ…デザイン大予想
キャデラックの最高級SUV『エスカレード』、大胆フェイスで今夏デビューへ…デザイン大予想
レスポンス
「レヴォーグSTIスポーツ」と「ソルテラ」の展示&試乗に「アイサイト体験」と盛りだくさん! スバルブース出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
「レヴォーグSTIスポーツ」と「ソルテラ」の展示&試乗に「アイサイト体験」と盛りだくさん! スバルブース出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
ちょっとした進化が嬉しい──新型ジープ ラングラー試乗記
ちょっとした進化が嬉しい──新型ジープ ラングラー試乗記
GQ JAPAN
「タクシーの寿命」なぜ長い? 自家用車の約4倍も“長持ち”!? 過酷な使われ方をしてるのにガンガン走れる理由とは?
「タクシーの寿命」なぜ長い? 自家用車の約4倍も“長持ち”!? 過酷な使われ方をしてるのにガンガン走れる理由とは?
くるまのニュース
ホンダの軽商用EV『N-VAN e:』発売に先立ち、充電サポートの提供を開始
ホンダの軽商用EV『N-VAN e:』発売に先立ち、充電サポートの提供を開始
レスポンス
トライアル世界選手権2024が日本・もてぎから開幕! 世界王者でホンダ監督の藤波貴久「“行けた!”という興奮の多さがトライアルの魅力」
トライアル世界選手権2024が日本・もてぎから開幕! 世界王者でホンダ監督の藤波貴久「“行けた!”という興奮の多さがトライアルの魅力」
motorsport.com 日本版
ジープの人気モデルがさらに魅力を増して登場!機能装備も充実の「ラングラー」2024モデル
ジープの人気モデルがさらに魅力を増して登場!機能装備も充実の「ラングラー」2024モデル
@DIME
三菱の「4WD」何がスゴイ? “スーパーセレクト4WD”に「AYC」? 他メーカーとは違う「三菱の取り組み」とは
三菱の「4WD」何がスゴイ? “スーパーセレクト4WD”に「AYC」? 他メーカーとは違う「三菱の取り組み」とは
くるまのニュース
トラッカーカスタムの神バイク!! ホンダ「FTR250」は本物志向のドリフトバイクだった
トラッカーカスタムの神バイク!! ホンダ「FTR250」は本物志向のドリフトバイクだった
バイクのニュース
夜の東京・お台場にヤマハ車集結!オーナーに訊いた『MTシリーズ』の魅力はやっぱり…
夜の東京・お台場にヤマハ車集結!オーナーに訊いた『MTシリーズ』の魅力はやっぱり…
レスポンス
電動モデルの「MX-30 EV」と「CX-60 PHEV」を展示! 走りが進化したロードスターにも試乗可能! マツダ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
電動モデルの「MX-30 EV」と「CX-60 PHEV」を展示! 走りが進化したロードスターにも試乗可能! マツダ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
JVCケンウッド、彩速ナビ「タイプS」シリーズから4機種の新モデル
JVCケンウッド、彩速ナビ「タイプS」シリーズから4機種の新モデル
日刊自動車新聞
教習所に駄菓子屋が開店? 阪神自動車学院が食堂環境を改善へ
教習所に駄菓子屋が開店? 阪神自動車学院が食堂環境を改善へ
レスポンス
レース中なのにドアが閉まらない! 好走したプロトン99号車のジャニ、WECスパで遭遇した問題を明かす
レース中なのにドアが閉まらない! 好走したプロトン99号車のジャニ、WECスパで遭遇した問題を明かす
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

13件
  • うーん…
    グリルの「500」文字がダサい。
  • 3月4日に発売された新型「フィアット 500」は、初代から数え第4世代になる。3代目ではない。メディアの記事にするなら、基本的なことはちゃんとおさえてほしい。

    初代:1936-1955 愛称:トポリーノ
    二代目:1957-1977 愛称:ヌオーヴァ
    三代目:2007-2020 Type312
    四代目:2020-
     
    フィアット500のマスコットキャラクターは、初代500のトポリーノから「トポ・フィアット」という。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

259.0315.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.3438.0万円

中古車を検索
500 (ハッチバック)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

259.0315.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.3438.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村