トヨタは、世界ラリー選手権(WRC)にフル参戦復帰するカッレ・ロバンペラがタイトル争いを繰り広げることを期待している。
2022年からWRCを連覇したロバンペラ。2024年は充電期間としてパートタイム参戦にプログラムを縮小しながらも4勝を挙げ、トヨタの4年連続マニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献した。
■WRCフル参戦復帰のロバンペラ、”充電期間”のサーキット経験が活きる?「ポジティブなことがたくさんあった」
2025年は再びWRCにフル参戦するロバンペラは、1月23~26日に控える開幕戦ラリー・モンテカルロを前に行なわれた事前テストに参加。雪と氷に覆われたフランスの道路を走行し、2025年モデルのニューマシンで貴重なマイレージを稼いだ。
チームメイトのエルフィン・エバンス、セバスチャン・オジェ、勝田貴元、新加入のサミ・パヤリも開幕戦までにニューマシンで走行する機会が設けられるようだ。2025年からは、ハイブリッドシステムが廃止となり、タイヤもピレリに代わって新たにハンコックが供給を開始するなど大きく状況が変わっている。
TOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表であるヤリ-マティ・ラトバラは、ロバンペラが3度目のタイトル獲得に向けて全力で戦ってくれることを期待している。また、ロバンペラのサーキットレースでの活躍や、今週末のドバイ24時間レースでの耐久レース・デビューといった経験が、アスファルト・ラリーでのスキルを向上させるだろうと考えている。
「彼がタイトルを争うことを期待している。彼は間違いなく速いだろう」
そうラトバラは語った。
「彼は勝ちたがっているだろうが、どうなるか見てみよう。カッレが2024年に実験的なコトをしていたことも知っている。彼がラリーで何年も走るかどうかは分からない。だが走る以上は全力を尽くすだろう」
「彼が(2024年に)やっていたことによって、その勢いを維持できる。我々はセバスチャン・ローブが色々なこと(モータースポーツ)をやって、2022年にモンテカルロに来て優勝したのを目の当たりにもしている」
「クリーンなターマックでのドライビングに、彼も何かを採り入れているかもしれない」
テストに先立ち、ロバンペラはWRCにフル参戦することで 「ハードに働く」ことになるだろうとしながらも、ヒョンデのティエリー・ヌービルからタイトルを奪うことに集中しているという。
「もちろん、2024年から2025年に向けてハードに働き、モチベーションを高めていくつもりだ」とロバンペラはAutosportに語った。
「目標はただひとつ、再び優勝してチャンピオンシップを争うことだ。だからもちろん、ハードワークしてカムバックする必要がある」
「モンテはいつも、とても難しい開幕戦だし、今年はみんなにニュータイヤが用意されている。すべてのコンディションで新しいタイヤについて学ぶ必要があるから、誰にとってもかなり重要になるだろう」
「でももちろん、昨年に続いてティエリーは倒さなければならないトップドライバーのひとりだし、今は誰もが彼を追いかけている。僕たちも彼を追いかけているし、どうなるか見てみよう」
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