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言葉は難しいし数字だらけでわかりにくい! 「素材・製法・構造・サイズ」までいまさら聞けないクルマのホイールの基本のキ

掲載 更新 8
言葉は難しいし数字だらけでわかりにくい! 「素材・製法・構造・サイズ」までいまさら聞けないクルマのホイールの基本のキ

 この記事をまとめると

■ホイールはクルマのカスタマイズの要

いまや20インチも当たり前! 自動車メーカーが進める大径偏平タイヤ化のメリットとは

■さまざまな種類のホイールがあるため選択に迷う人も少なくない

■この記事ではホイールの基本である素材、製法、構造、サイズについて解説する

 クルマ好きがよく言う鍛造・鋳造とは?

 今も昔もカスタマイズの基本と要はやっぱりホイール。単一パーツでは、クルマの印象を一番大きく変えられるのがホイールだからだ。

 そのホイールには、いろいろなデザイン、製法、サイズがあるからこそ、個性を主張できるわけだが、そのことがホイール選びを難しくしている面もある。

 そこでホイールの基本をおさらいしておこう。

 素材

 まずは素材から。

 ホイールの素材は、スチール(鉄)かアルミ合金がほとんど。

 スチールは安価だが、重たくって野暮ったい。エントリーモデルや実用車の純正ホイールは、スチール製の場合もあるが、乗用車だと純正ホイールもアルミ製の車種が増えている。

 軽くて美しく、デザインの自由度が高いアルミホイールは、現在の主流。

 その他、モータースポーツ用に特化した、ジュラルミンやマグネシウムのホイールも存在する。

 製法

 同じアルミホイールでも、製法によって特徴が違う。

 もっとも一般的なのが鋳造。溶かしたアルミ素材を、金型に流し込み成型する製法で、デザインの自由度が高く、比較的安価に製造できる。

 もうひとつが鍛造。素材のアルミ合金に強大な圧力を加えて目的の形状に成形する技術。

 圧力をかけることで、金属組織が分子レベルで高密度に均一化され、強度が高まるので、より強く(靭性)、より軽量なホイールを作ることができる。ただし、製造するのに大きな規模の設備が必要で、コストが高くつくのがデメリット。

 その他、鋳造と鍛造のいいとこ取りをした、フローフォーミングもある。これは鋳造をベースに、リム部を圧延して成形させる製法。軽量化と高強度、そしてコストのバランスがとれる製法だ。

 構造

 ホイールの構造は、一体成形のワンピースと、ディスクとリムを別々で製造して組み合わせる2ピース、ディスクとアウターリム、インナーリムを組み合わせてピアスボルトで組み付ける3ピースがある。

 ワンピースは真円度、バランス、軽量、剛性といった面で有利。コストはやや高め。

 2ピースはディスクとリムをサイズに合わせて組み合わせるので、細かいインセットの調整がしやすい。

 3ピースだとさらにサイズバリエーションを用意しやすくなるが、バランス面などは不利。

 サイズにもさまざまな要素がある

 サイズ

 次にサイズ。ホイールで厄介なのはサイズの表記が細かいこと。しかも単位にインチとミリが混在しているのでややこしいが、ここで整理しておこう。

 ホイールを選ぶ際には、次の5つのサイズが重要になる。 ・ホイールの直径=リム径(インチ) ・リム幅(インチ) ・ボルト穴数 ・P.C.D(ミリ) Pitch Circle Diameterの略。ボルト穴ピッチ円直径 ・インセット(ミリ) たとえばスイフトスポーツの純正ホイールのサイズは、「17×6.5J 5 114.3 +50」と書いてある。

 意味は左から、「17」が直径17インチ、リム幅が6.5インチ、「5」が穴数で、「114.3」がP.C.Dで114.3ミリ、そしてインセットが50ミリ。

 インセットは、ホイールの中心線とディスク内面まで距離で、この数字が「1」小さくなると、1ミリホイールの位置が外側に出る、いわゆるツライチに近づくと思えばいい。

 これらのサイズは、純正ホイールならカタログを見ればわかるし、社外のホイールでもリムの裏側に表記されている。

 ホイールを交換するときは、この純正のホイールサイズを調べ、それを基準にすることが重要。P.C.Dや穴数が合わなければ装着できないし、ブレーキとのクリアランスも大事なポイント。

 すべてのサイズを純正ホイールと同じにすれば無難だが、タイヤと一緒に交換するなら、純正オプションのサイズでもOK。

 そしていわゆるインチアップは、タイヤの外径はそのままに、リム径の大きい低偏平タイヤに変更するカスタムのこと。

 たとえば、純正タイヤが205/60R15 だったら、 225/50R16にサイズアップするのがインチアップ。

 またタイヤはフェンダーからはみ出すと保安基準に適合しなくなるので、ツライチも攻め過ぎるのはNG。

 インチアップもインセットの変更もメリットもあればデメリットもあるので、サイズ選びは慎重に。

 また、ホイールは重要保安部品でもあるので、国土交通省が定める「軽合金製ディスクホイールの技術基準」をクリアしたホイールを選ぶこと。これらの基準をパスしたホイールには「JWL (JWL-T)」の刻印や「VIA」のマークがついているので、それを確認。安価なコピー商品や粗悪品も出回っているので、信頼できるところから、信頼できる製品を購入しよう。

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みんなのコメント

8件
  • 以前の記事でも同じだったのだが『J』と『JJ』の意味や違いが書いてない。
  • リバースホイールなので取り付け時注意
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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