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クルマだけでなく住まいもベントレーで! デザイン部門発足70周年を迎えブランド初のレジデンスがマイアミに誕生

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クルマだけでなく住まいもベントレーで! デザイン部門発足70周年を迎えブランド初のレジデンスがマイアミに誕生

■ベントレーデザインのDNAを継続的に進化させるためのデザイン部門

 ベントレーモーターズは2021年、クルー本社に自社のデザイン部門を設立してから70周年を迎えた。

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●クルーでデザインされた最初のベントレーとは?

 クルーでデザインされた最初のベントレーは、1951年の「Rタイプ コンチネンタル」で、スタイリング担当のジョン・ブラッチリー氏が手掛けたものである。

 ジョンは、ベントレーの象徴である「ブルートレイン」のコーチビルダーであるガーニー&ナッティング社でチーフデザイナーを務めた経験があり、プロポーションとフォルムに対する研ぎ澄まされた感覚の持ち主だった。

 1951年に設立されたデザイン部門の主な役割は、アイデアやデザイン案を伝え、そのビジョンを他の部門と共有することである。これを実現するために、デザインスケッチを水彩画のような手描きの作品にしていたという。

 当時の手書きスケッチは現代のパソコン上でのスケッチと違い、失敗したらすぐに「元に戻す」ということができない。そのため非常に高度なテクニックと感性を要したことは容易に想像できる。

 この水彩画で描かれたレンダリングは、モデルメーカーに新型車の形を伝えるために、側面、前面、背面、平面図、ボディに沿った断面図など、縮尺や原寸の技術図面で再現されていた。

●最新のベントレーのデザイン手法

 ベントレーでは、最近のモデルメーカーも1950年代と同じプロセスを踏んでいるという。

 図面を立体的に表現するために、金属製の骨組みを柔軟性のある素材(過去にはワックス、最近ではクレイ)で覆い、新しいクルマの形を正確に表現する。こうすることで、その後、モデルの寸法を測り図面を確認するなど、相互参照することができるのだ。

 さらに現在では、測定アームやスキャン装置を使用することで、100分の1ミリ単位の精度で3次元モデルの迅速なアセスメントをすることができる。また、データは数値としてプリントアウトされたり、クラウドデータとしてデザインスタジオに直接アップロードされ、すぐにバーチャルな確認作業ができるようになっている。

 最新のデザインでは、高度なコンピューターのおかげで、バーチャルリアリティで表現することができるようになった。デザイナーは、ロケーションに関係なく、スクリーンやヘッドセット、AR(拡張現実)を介して体験できるバーチャルな世界でスケッチできるようになったのだ。

 しかし、新しいツールや技術を使っても、デザインが完全に成熟した後は、実物大のモデルを作成し、細部まで完璧に仕上げてから生産に入るという一連の流れが変わることは無い。

※ ※ ※

 ベントレーのデザインディレクター、アンドレアス・ミント氏は、次のようにコメントしている。

「ベントレーのデザインDNAの次の進化をリードすることは、本当に光栄なことです。とくに、クルーのスタジオで何十年にもわたって洗練されたデザイン作業がおこなわれてきました。

 時の試練に耐えた美しいクルマ、そして今日まで私たちのスタイリングのヒントとなっているベントレーの象徴的なクルマがここで作られました。

 私たちのデザイナーチームは今、次の挑戦に取り組んでいます。それは、ベントレー初のBEV(電池駆動車)を作ることであり、これまでの歴史的なクラシックなフォルムやディテールを、真に未来に向けたデザインに変換し、再構築しなければなりません。

 それだけでなく、このクルマは単に電気自動車であるだけでなく、さまざまな意味で持続可能でなければなりません。

 そこで私たちは、持続可能な素材、リサイクル性、新しい作業方法を模索し、クルマのライフサイクルを通じて少ないカーボン排出量を実現します。このデザインを完璧に仕上げることで、ベントレーデザインの驚くべき歴史の次の章を保証することができるのです」

※ ※ ※

 インテリアデザインの責任者であり、ベントレーのデザインチームでもっとも長く勤務しているダレン・デイ氏も次のようにコメントしている。

「世界的なパンデミックにもかかわらず、私たちは適応することを学び、身の回りのツールを使ってデザイン方法を進化させ続けなければなりませんでした。

 パンデミックによる渡航制限のため、少なくともふたりのデザイン担当の社員が他国からクルーに戻ることができませんでした。

 しかし、バーチャルリアリティを使うことで、デザインレビューをおこない、ディテールを評価し、質感を変え、色を選び、素材を交換しながらも、進捗を確認し、納期を守ることができます」

●高級車の枠を超えて、ベントレーが提案するライフスタイルの選択肢とは

 高級車という枠を超えて情熱を持って製作され、愛情を持って仕上げられたベントレーのデザインは、今や高級車の枠を超えて、ライフスタイルの選択肢も提供している。

 ベントレーホームの家具は、カスタマーの個人的な好みに合わせて、どんなエレガントな家にも合うようにカスタマイズすることが可能となっている。

 個性への情熱を持つベントレーの家具は、最高級のレザーやウッドパネルなど、英国ブランドをユニークにしてきた仕上げでカスタマイズすることができる。ひとつひとつ手作業で仕上げられた作品は、伝統的なクラフツマンシップと新技術を融合させ、ベントレーモーターズに不可欠な技術とモダンラグジュアリーの原則が体現されている。

 また、印象的な家具は、伝統的なデザインとモダニズムのデザインの両方からインスピレーションを得て、ベントレーモーターズの個性と深い美学を表現している。そして新旧ベントレーモデルのシルエットと象徴的な形や、クルマのインテリアを特徴づける貴重な素材を、ベントレーホームの美しい家具たちのデザインランゲージのなかに見ることができる。

 さらに、ビスポークの家具だけでは物足りないという人のためには、マイアミのサニーアイルズビーチに世界初のベントレーブランドのレジデンスが誕生する。

 高級車のオーナーのために建設されたこのレジデンスには、複数のクルマを収容できるガレージと特許取得済みの自動車用エレベーターが設置されているほか、もっとも魅力的な高級設備が完備されているという。そして、このタワーからは海と水路を一望でき、各戸に自然の美しさをもたらすこだわりようだ。持続可能な素材が随所に採用され、ウェルネスにフォーカスした、目の肥えたカスタマーのために創られたレジデンスとなっている。

●ベントレーが見るデザインの未来とは

 本社を構えるピムスレーン通りは、1938年に工場が建設されて以来、クルーにあるベントレー本社の中心的存在であり続けている。

 そしてベントレーは、電動化に向けた旅をサポートするため敷地内をさらに開発する予定であり、ピムスレーンの重要性はさらに高まっていくことが予想される。

 ベントレーのビジネスのもっとも重要な分野のひとつであるデザイン部門は、70年に及ぶ歴史を経て、次の時代に向けて、今後数か月の間に新たなデザインスタジオの建設とともに、キャンパス内でもっとも象徴的な建物のひとつに移転する予定だ。

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みんなのコメント

1件
  • 色々な事に手を出しては、いつの間にか頓挫するベントレーを支援する富裕層の皆さんですが、今度は不動産業?
    ある意味でベントレーの価値観が揺れてるのをアウディは忸怩たる思いで見てるから、手離すのも早く成りそう?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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