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シトロエンのフラッグシップモデル「C5 X」が日本デビュー。妖艶ボディにPHEVもラインナップする新世代SUVだ

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シトロエンのフラッグシップモデル「C5 X」が日本デビュー。妖艶ボディにPHEVもラインナップする新世代SUVだ

2022年8月29日、ステランティス ジャパンは、シトロエンのフラッグシップモデル「C5 X」を日本初公開し、10月1日より発売すると発表した。(タイトル写真は、左からポンタス・ヘグストロム CEO、柳沢知恵 カラーマテリアル プロジェクトマネージャー、トマ・ビルコ マーケティング部ダイレクター)

シトロエンの哲学に基づく大胆で革新的、かつ快適なロングツーリングを実現
コロナ禍、半導体不足、材料費の高騰、サプライチェーンの混乱など、さまざまな課題を抱えた中でも、日本市場におけるシトロエンは好調だ。2016年の登録台数は2000台ほどだったが、昨2021年は約5900台に、そして2022年は6000台を超えることは間違いないという。

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これは、「シトロエンがブランド価値とデザイン言語を個性化と電動化の時代に移行させるべく、意図的にモデルラインの拡大と若返りを行ってきた、そのレジリエンス(弾力性)によるものだ」と、発表会の冒頭でポンタス・ヘグストロムCEOは語った。

実際、2018年には日本で販売されているシトロエン車は3車種しかなかったが、年々モデルラインナップを拡大し、2020年には5車種へ、そして2022年、このC5 Xの導入で7車種となり、しかもBセグメントからDセグメントまでフルラインで揃った。さらに、パワートレーンもBEV/PHEV/ディーゼル/ガソリンの4種がチョイスできるのだ。

そんなシトロエンの新しいフラッグシップ「C5 X」は、2016年のパリ・モーターショーに出品された「CXPERIENCE コンセプト」をベースとする。2021年4月に初公開されたが、いよいよ日本デビューを果たした。

伸びやかなフォルムと大径ホイールのコーディネイトが斬新
C5はシトロエンのトップレンジを意味し、XはCXに始まるブランドの系譜を継承する。さらにセダン/ステーションワゴン/SUVのシルエットを統合させた「クロスオーバー」という意味もある。

ボディサイズは、全長4805×全幅1865×全高1490mm、ホイールベースは2785mmで、Dセグメントの中心に位置するゆとりあるサイズだ。

フロントフェイスはC4に通じるV字型のライティング シグニチャーが特徴的で、ブランドとしての統一性が図られている。ボンネットとボディサイドに刻まれたキャラクターライン、そして大径ホイールとブラックホイールアーチがダイナミックな印象を与え、ルーフに沿って流れるクロームラインがアクセントとなっている。大型のスポイラーを上下に備えたテールゲートと、サイドにまで大胆に回り込むテールランプがリアビューからもその強い個性を印象づける。

広いガラスエリアに囲まれた明るいキャビンは、水平基調にデザインしたダッシュボードと、フロントドアまで回り込ませたウッド調のデコラティブパネルがゆとりある空間を演出している。さらに室内に開放感をもたらすためリアクオーターにもウインドーを設けている。

新世代インフォテインメントシステムなど装備は充実
インテリアでは、高精細の12インチタッチスクリーンをダッシュボード中央の上部に備え、スマートフォンなどのように指先のスクロールやスワイプなど直感的な操作を可能にしている。コネクテッドナビも標準装備。音声認識システムも搭載し、さまざまな機能を音声で操作でき、スマートフォンとのリンクも可能だ。

シトロエン独自のアドバンストコンフォートシートを採用して、長時間の移動でもリラックスでき、リビングルームでくつろいでいるかのような快適な座り心地を実現している。

また2785mmのロングホイールベースにより、リアシートはニースペースを先代のC5セダンから66mm拡大させるなど、快適性も飛躍的に向上している。

ラゲッジスペースはステーションワゴンの使い勝手を念頭に設計され、フロアはフラットで低く、容量は通常時で545L、リアシートバックを倒せば最大1640Lまで拡大する。

カラーマテリアルは、日本人デザイナーが担当
パワートレーンは、ピュアテック1.6L ガソリンターボと、これにモーターを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)の2種。前者は180psと250Nmを発生し、後者はシステムトータルで225psと360Nmを発生。EVでの走行可能距離は65kmとされている。いずれも8速ATと組み合わされ、前輪を駆動する。

サスペンションは「魔法のじゅうたん」と形容されるプログレッシブ ハイドローリック クッション(PHC)を全車に標準装備。PHEVでは、走行モードに応じてダンパー内の油圧をコントロールする。

ADAS(先進運転支援システム)も、全モデルに最新のセーフティ&ドライバーアシストを採用。アクティブクルーズコントロールは、走行ポジションを維持するレーンポジショニングアシストと、渋滞時の停止、再発進を自動で行うトラフィックジャムアシスト機能を統合している。

C5 Xのグレードと車両価格(税込)は、エンジン車はシャイン(受注生産)が484万円、シャイン パックが530万円。PHEVはプラグインハイブリッド(これがグレード名)が636万円。PHEVとエンジン車の価格差は106万円だが、補助金などを利用すれば実質的には40万円程度になるという。

なお、C5 Xのカラーマテリアルプロジェクトマネージャーは、柳沢知恵さんという日本人デザイナーが担当している。カラー&マテリアルで表現された、シトロエンの新しいブランドアイコンは、ぜひ実車で見ていただきたい。

■シトロエン C5 X シャイン パック 主要諸元
●全長×全幅×全高:4805×1865×1490mm
●ホイールベース:2785mm
●車両重量:1520kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1598cc
●最高出力:133kW(180ps)/5500rpm
●最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1650rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・52L
●WLTCモード燃費:未発表
●タイヤサイズ:205/55R19
●車両価格(税込):530万円

[ アルバム : シトロエン C5 X はオリジナルサイトでご覧ください ]

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