高級クロスオーバーSUVの元祖であり、そのブームの火付け役である「トヨタ ハリアー」。その新型が、いよいよ2020年6月17日から発売される。この新型の登場を、心待ちにしていたファンも多いことだろう。
これまで、3世代に渡ってユーザーから支持されてきたハリアーだが、4代目となる新型ハリアーも、ライバル車を駆逐していくのだろうか。現状分かっている情報をもとに、考察してみた。
文:吉川賢一
図・表:吉川賢一
写真:トヨタ、日産、トヨタ、三菱、レクサス
予想CG:ベストカー編集部
【画像ギャラリー】ハリアー VS 他社メーカーのSUVたち
次期型ハリアーはライバルを駆逐できるのか?
新型ハリアー予想CG
新型ハリアーのライバルは、エクストレイル、CX-5、CX-8、CR-V、アウトランダー、レクサスRX、NXといったところであろう。
ボディサイズはエクストレイルやアウトランダーが近しいが、歴代ハリアーはシティ派クロスオーバーのコンセプトを引き継いでおり、ハリアーに泥汚れの姿はどうしても似合わない。
方向性が近いのはRXやNXだが、今度は価格帯が大きく異なる。そのためガチンコライバルは不在だ。あえて販売競合車をあげるならば、同じ「GA-K」プラットフォームを使うことになる、同社のRAV4であろう。
表1 国産2WD SUVのボディサイズ比較
2015年にデビューした現行60系ハリアーは、2019年に登場したRAV4の大ヒットのあおりを受けて、販売台数が落ちてしまった。
ワイルドで目新しいオフロード寄りのデザインで、かつ価格も安いSUVに、顧客の興味が奪われてしまったのだ。
いかにRAV4と差別化をして、顧客へ魅力をアピールするか、その点が新型ハリアーの最大のテーマであろう。
RAV4といかに差別化するのかが焦点
新型ハリアーについて判明している情報としては、
・最新の「トヨタセーフティセンス」を標準装備・プラットフォームには「TNGA」に基づく「GA-K」を採用・「調光式ムーンルーフ」をトヨタ初採用・「簡易録画機能付き電子ルームミラー」を採用
プラットフォームは、RAV4と共通のものを採用することで、高剛性化や低重心化による走りの良さが期待できる。
「調光式ムーンルーフ」は、ワンタッチで瞬時に外からの視線を遮ることが可能な調光機能で、オプション設定されるそうだ。
「簡易録画機能付き電子ルームミラー」は、ルームミラーに内蔵したSDカードに車両前後の映像を録画できるという装備で、グレード標準採用予定。
こうした先進の便利機能が多く設定されるのは、新型ハリアーの魅力であり、ライバル車に勝つための武器となるだろう。
新型ハリアーの正解は上級シフトか?それとも価格下降か?
現行型ハリアー
現行ハリアーとRAV4のボディサイズを比べると、ハリアーの方が、全長は125mm長く、車幅は20mm狭く、ホイールベースは30mm短い。
現行の3代目ハリアーへとモデルチェンジした際に、海外市場からの需要で大型化が望まれていたRXと決別し、国内向けにサイズ縮小したことは、ハリアーが国内市場で生き残れた理由のひとつだと筆者は考えている。
しかしながら、新型ハリアーでは、全幅がRAV4並みの1855mmにまで拡幅されるそうだ。ここにきてのサイズアップは、顧客や販売店側からの反対の声が予想される。
ホイールベースに関しては、新型ハリアーは現行型RAV4と同じプラットフォームを用いるため、RAV4と同じか、それ以上に設定されるであろう。
新型ハリアーでは、レクサスRXのようにロングボディ化して、3列シート7人乗り仕様も加えるといったウワサがある。RAV4が2列シートに特化したことで、3列シートのシティ派クロスオーバーSUVのポジションは空いている。
レクサスRXのようにロングボディに変更か
エクストレイルやCR-Vの3列シートは窮屈でとても使い物にならないが、CX-8と対抗させる可能性が無くはない。
価格については、ライバル車を駆逐するため、エントリー価格はRAV4並の270万円程度にまで下げ、メーカーオプションで作り上げていく販売方針が適している、と筆者は考える。
オフロード寄りのRAV4と、シティ派のハリアーとで、国内SUV市場を牛耳ることも不可能ではないだろう。さらには上級グレードとして、ロングボディの3列シートも設定すれば、トヨタの国内SUV包囲網は万全だ。
図:トヨタ&LEXUS SUVのイメージプロット
まとめ
筆者の周りのハリアーユーザーは、エクステリアを中心に、クルマをカスタマイズして楽しんでいる方が多くいる。そうしたカスタムカーとしての余地を残しておくことも、大切なことだと思う。
新型ハリアーの詳細概要が判明するのは、4月中頃になるだろう。
どういったスペックで登場してくるのか、そして発売後に新型ハリアーがどれほど暴れまわるのか、2020年も国内SUV市場から目が離せない。
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