J SPORTSの期待を背負って投げろ！ 6月21日の中日対広島戦でサッシャさんが始球式登板

　6月1～2日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT第3戦。そんな一戦を前に、オートスポーツweb編集部にまさかの（？）報せが届いた。J SPORTSのスーパーGT中継でお馴染みのサッシャさんが、6月21日にバンテリンドームナゴヤで行われるJERAセ・リーグ公式戦・中日ドラゴンズ対広島東洋カープの一戦で始球式を務めるというのだ。いったいどういうことなのか……!?　野球好きのオートスポーツweb編集長（高校まで野球経験あり）の指示により、筆者（中学まで野球経験あり）がサッシャさんを突撃した。

　音楽やアートへの幅広い造詣をもちJ-WAVEナビゲーターとしてラジオ、さらにテレビで活躍するほか、スポーツでもさまざまなイベントで実況を務めるサッシャさん。ドイツ生まれで、幼少から親しんでいたというモータースポーツではF1、さらにJ SPORTSでのフォーミュラE、スーパーGTの実況を務めており、その知識と取材力で、いまや中継映像の顔とも言っていい存在だ。またサイクルロードレースでもJ SPORTSでツール・ド・フランスをはじめさまざまなレースの実況を務めている。

　そんなサッシャさんがなぜ野球の始球式!?　という編集部の疑問を解き明かすべく、筆者はスーパーGT第3戦鈴鹿のレースウイーク中、編集長とともにサッシャさんを突撃した。J SPORTSご担当によれば、21日の中日対広島戦は『J SPORTS野球好きナイター』なのだが、「サッシャさんと始球式の話をたまにしていたときに『チャンスがあればやってみたい』という話をしていたんですよ」という。

「いつもはテーマソングのアーティストさんを呼んでいたのですが、今回はスケジュールの都合が合わなくて。そこで、ツール・ド・フランスも開幕1週間前だし、サイクルとモータースポーツのプロモーションも兼ねてお願いしようとなりました」と白羽の矢が立った。

　打診を受けたサッシャさんは「“J SPORTSに恥をかかせない”ことを肩に背負って投げます！」と快諾。「人生において始球式を『やりたいか？』と言われたら、それは一度はやってみたいですよ。だから『やりたい』とお答えしました」というが「『やりたい』と『やれる』は別です」とも。

　というのも、サッシャさんはドイツ生まれで、日本に来てからも野球経験はゼロ。「ドイツは野球がないですからね。投げるスポーツとしてはハンドボールが盛んで、ブンデスリーガもあります。僕が初めて観にいったスポーツはハンドボールでした」というものの、野球としてはキャッチボールをやったことがあるくらいだった。

　そこで「いきなり本番はちょっと……」ということで、J SPORTSは元プロ野球選手のギャオス内藤さんを招聘。1時間ほどのピッチング練習を行った。「ギャオスさんからは『もうちょっと期待していたんだけど、ちょっと厳しい』と言われましたけどね（笑）」という状況だったが、ギャオスさんのていねいな指導の甲斐あり、「最後はマウンドから18mなんとか届くようになりました」とのこと。その様子はぜひ動画で。

【人生初の…】サッシャ　重大発表！
https://www.youtube.com/watch?v=uQsTKpiGifw


　というわけで、6月21日の始球式に向けて意気込みを聞くと「J SPORTSさん、それとJ-WAVEさんに恥をかかせないようにしたいですが、恥をかくほど失敗したら逆にニュースになる可能性もあるので、どちらを狙おうかというところです（笑）」とサッシャさん。

「観に来てくれた方々にJ SPORTSを通じてツール・ド・フランスの開幕とか、モータースポーツを少しでも知ってくれたらと思っているのですが、それを伝えるためには少なくとも恥ずかしくない投球をしたいですね」

　ふだん人前で話すことも多いだけに緊張はしないというが、「あの空間で、一球で決めなければいけない緊張感はありますよ。9回2アウトのカウントスリー・ツーで出てきて三振なら勝ち、フォアボールなら負けみたいな状況じゃないですか」と今からけっこうドキドキしている様子だ。

　とりあえず鈴鹿ではボールがなかったのでタオルでシャドーピッチングを披露してもらったが、ギャオス内藤さんの指導時に動画内で観られた様子からはかなり“手投げ”感はなくなっている様子。ちなみに野球経験ありの我々からは上から目線で「本番までの反復練習が大事」とお伝えしておきました。高身長から投げ下ろされる一投でJ SPORTSのモータースポーツ＆サイクルロードレースをアピールすることができるのか……!?　サッシャさんの始球式に乞うご期待！