現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > これ、本当にスズキの軽なの? もはや「実物大ラジコン」にしか見えない「シャコアゲ」ツイン!

ここから本文です

これ、本当にスズキの軽なの? もはや「実物大ラジコン」にしか見えない「シャコアゲ」ツイン!

掲載 7
これ、本当にスズキの軽なの? もはや「実物大ラジコン」にしか見えない「シャコアゲ」ツイン!

なりゆきで購入したツインをデザート仕様に!

 SOUL ART&RODはUS系のカスタマイズを得意とするショップ。同ショップのカスタマイズカーはクルマ雑誌の表紙を何度も飾っている。

「ロールス顔のアルファード」「86顔のカムリ」! 衝撃の「顔面変更」を遂げたカスタムカー4台

 今回紹介する同社作のツインは「完全になりゆき(笑)。知人から軽トラを引き取りに行ったときに“ツインがあるよ”と言われ、車検やグレードも何も聞かずに買うよって引っ張ってきたクルマで、最初は仲間すらドン引きでした(苦笑)」と語るのはIさん。

 当初、購入したツインはお店の代車として考えていたが、「ストリートカーナショナルズが30周年を迎え(当時)、従来であれば前年末のホットロッドに出したクルマを出展していたんです。ですが、記念なので急遽新作にしようとなり、手元にあったツインにしました。ただ、急遽とはいえ、作り込んでいったら面白くて。結局すぐに作り上げてしまったんです(笑)」

初出:K-STYLE(一部改稿)

前代未聞の「ビックリドッキリメカ」風ツイン

 完成したツインは今までにないデザートレース仕様へと進化。「改造車やカスタムでネット検索すると、大抵のツインはライトカスタム。すごくイジっていても他車種用のターボチューンくらいなんです。ツインってよく見ると異常に短いサイズ感。高さをちょっと与えると、全長:全高:全幅が1:1:1のサイコロみたいになるなって思ったんです(笑)」 そのサイズ感に気づくと、ピンとくるのが30代以上であれば誰でも知ってるあのアニメ。「ヤッターマンのビックリドッキリメカみたいだねって。カスタム次第でコミカル感がすごく出ますよね」

 方向性は導き出した。あとはいかにサイズ感とおもちゃ感を融合させるか。参考にしたのが、またまた世代的にドンズバなタミヤのラジコンだ。それに寄せるためにボディやフェンダーアーチ、インナーなども大幅に加工。

 ストラットやドライブシャフトも他メーカー&他車種を流用するなど、簡単にはいかないものを結果だけ見ると難なく入れる。伊藤さんならではのセンスとアイデアをふんだんに感じさせるツインが完成した。

全体的にフォルクスワーゲンのエッセンスを注入

 FRならケツ上げは簡単だがツインはFF。横型エンジンのドラシャは左のシャフトが異様に短い。落とすとキャンバーが付きすぎ、上げるとスプラインが外に出る。「ならドラシャを延長すれば上げられる」とスズキのFFベースの四駆用を流用。

 全体にVWのエッセンスを与え、バハバグのRバンパーをFに流用。Showネームを“レディバグ2”と命名。

 マフラーもイチから作ったスティンガーテール。

 ベースは赤だが、表面の赤はオールペン。「純正とは違う赤ですが、違う色にサッと塗るとグレードの低いツインは内張りが鉄板剥き出しなんです。全部バラして塗るのも面倒」と2トーンを選択。「それで2トーンにしましたが、斜めに入れると言ったら相方の鈑金のおっちゃんや仲間も“意味わからない”って度肝を抜かれたみたい(笑)」。ただしそこは単にクリアを吹くだけじゃなく、タミヤの濃いめの青を追求。「濁った青を出すために何度も塗り直してできた色でプラモデル感に寄せています。仲間には全体のバランスを見たらわかるようになるって言いながら塗りました」。ステッカー類も北海道から沖縄まで探して本物を貼る。

ラジコンの雰囲気を大切に

 ボンネットに入れた白・黄・橙・紺のラインもデカールに見えるように厚吹き。ボンネットピンもラジコンのカウルファスナーをイメージした。水道の配管、金属部分に穴を開けて割りピン入れて、クルマの改造車というよりラジコンの雰囲気を大事にしている。

 Fバンパーを大胆加工し、チューブバーはバハバグのリヤより流用する。

 フォグランプのステーは、VWタイプ2のアーリーレイトバス用を加工。ダブルバンパーのアッパー部分をぶった切って溶接した逸品だ。「ジムニーみたいなオバフェンやタイヤの外出しは避けたい。ナローのまま、小さいミニマムのまま収めたい」と、アーチ上げやインナーもフル加工。ストラットも他メーカー用を延長してリヤを上げた。

 キャンディブルーに塗り、ステッカーを貼ってパッと見NOSに見える消火器。

 レースに出るわけじゃないが、ロールバーは専門ショップでボディ剛性も考えた本物のパイプから製作。「トルクまで指定されましたが、あくまでパロディ。そこは遊びですと伝えました(笑)」

 トピー実業のスタッドレス用の鉄ちんをアイボリーに塗装してラジコンぽく。タイヤ探しに半年を要した。「北海道でピン付きのスパイクタイヤが見つかって。タイヤに合わせたフェンダーです」

こんな記事も読まれています

阪神高速『港大橋登頂』ツアー開催決定…50周年イベント
阪神高速『港大橋登頂』ツアー開催決定…50周年イベント
レスポンス
超ゴツいのに超静か! 横浜ゴムの見た目と性能を兼ね備えたSUV/ピックアップトラック用オールテレーンタイヤ「ジオランダーA/T4」に試乗!
超ゴツいのに超静か! 横浜ゴムの見た目と性能を兼ね備えたSUV/ピックアップトラック用オールテレーンタイヤ「ジオランダーA/T4」に試乗!
くるまのニュース
ボディからキノコが生えたってマジ!? リアルな「木」を外板に使った初代「ミニ・カントリーマン」はいま見ると衝撃!!
ボディからキノコが生えたってマジ!? リアルな「木」を外板に使った初代「ミニ・カントリーマン」はいま見ると衝撃!!
WEB CARTOP
サッカー界のレジェンド、ジネディーヌ・ジダンがル・マン24時間レースのスターターに決定
サッカー界のレジェンド、ジネディーヌ・ジダンがル・マン24時間レースのスターターに決定
motorsport.com 日本版
市販されなかったのが残念すぎる! 86をワゴン化した「シューティングブレーク」が理想的な1台だった
市販されなかったのが残念すぎる! 86をワゴン化した「シューティングブレーク」が理想的な1台だった
WEB CARTOP
ミニバンのロールスロイス? 4座の最上位モデル納車開始…中国ジーカー
ミニバンのロールスロイス? 4座の最上位モデル納車開始…中国ジーカー
レスポンス
トヨタが新「コンパクトSUV」発表! ハイブリッド強化で高性能化! “オシャグリーン”の「新ヤリスクロス」欧州で登場
トヨタが新「コンパクトSUV」発表! ハイブリッド強化で高性能化! “オシャグリーン”の「新ヤリスクロス」欧州で登場
くるまのニュース
轟音! 爆炎! この“MADな世界”で生き残れ! 待望のシリーズ最新作『マッドマックス:フュリオサ』
轟音! 爆炎! この“MADな世界”で生き残れ! 待望のシリーズ最新作『マッドマックス:フュリオサ』
バイクのニュース
旧ビッグモーター事業承継のウィーカーズ田中慎二郎社長、秋口には「改革プラン」公表へ
旧ビッグモーター事業承継のウィーカーズ田中慎二郎社長、秋口には「改革プラン」公表へ
日刊自動車新聞
ポルシェ、新型「911」を発表! 初の電動ターボハイブリッドシステムを搭載した「911カレラGTS」が登場。
ポルシェ、新型「911」を発表! 初の電動ターボハイブリッドシステムを搭載した「911カレラGTS」が登場。
くるくら
エンジンを諦めない! トヨタ、スバル、マツダが「新エンジン」開発宣言。電動化時代に向けた3社の取組みとは?
エンジンを諦めない! トヨタ、スバル、マツダが「新エンジン」開発宣言。電動化時代に向けた3社の取組みとは?
くるくら
導入補助金52万円が適用可能!メルセデス、EQE350+の特別仕様車「エレクトリックアート」を30台限定で発売!
導入補助金52万円が適用可能!メルセデス、EQE350+の特別仕様車「エレクトリックアート」を30台限定で発売!
LE VOLANT CARSMEET WEB
相次ぐ車内の子ども置き去り事故、防止へ…オートバックスが『こまもり』を発売
相次ぐ車内の子ども置き去り事故、防止へ…オートバックスが『こまもり』を発売
レスポンス
F1ラスベガスGP、低価格のチケットを導入。2年目の開催に向け、ファン層拡大を狙う
F1ラスベガスGP、低価格のチケットを導入。2年目の開催に向け、ファン層拡大を狙う
motorsport.com 日本版
【国内試乗】本格オフローダーにしてこの美しいシルエット。これだけで選ぶ価値ありです!「ランドローバー・レンジローバーヴェラール」
【国内試乗】本格オフローダーにしてこの美しいシルエット。これだけで選ぶ価値ありです!「ランドローバー・レンジローバーヴェラール」
LE VOLANT CARSMEET WEB
[発売後1ヶ月、販売店に聞いてみた] 今春マイナーチェンジしたホンダ ヴェゼル、ユーザーの反響はどうなのか?
[発売後1ヶ月、販売店に聞いてみた] 今春マイナーチェンジしたホンダ ヴェゼル、ユーザーの反響はどうなのか?
月刊自家用車WEB
三菱 ミニキャブトラックの安全装備強化など一部改良
三菱 ミニキャブトラックの安全装備強化など一部改良
Auto Prove
三菱自動車、「ミニキャブトラック」を一部改良 仕様向上で最大23万円値上げ
三菱自動車、「ミニキャブトラック」を一部改良 仕様向上で最大23万円値上げ
日刊自動車新聞

みんなのコメント

7件
  • センスの塊。これのプラモが欲しいw
  • 鳥山明がDr.Slumpの扉絵に描いていたイラストを思い出します。

    隣に佇むMVX250Fも気になります。
    ペリカンロード…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

57.8146.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

10.5145.8万円

中古車を検索
ツインの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

57.8146.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

10.5145.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村