この記事をまとめると
■全日本ラリー選手権で注目を集めているオープンクラス
雨が降ったら手で溝を掘って使うってマジ!? 価格は1本約7万円! 意外と知らない全日本ラリーのタイヤ事情
■現行車からクラシックカーまで幅広い車種が競う
■ラリーファン以外にも観戦をおすすめしたいクラスだ
多彩な車種が戦うオープンクラスはクルマ好きなら誰でも楽しめる
全日本ラリー選手権の第8戦「ラリーハイランドマスターズ」が10月18~20日、岐阜県高山市を舞台に開催。各クラスで激しいタイム争いが展開されていたのだが、そのなかでもっとも注目を集めていたのが、オープンクラスだ。
オープンクラスは賞典外ながら、全日本ラリー選手権と同じステージを走行できるほか、リーズナブルに参戦可能。事実、同大会の場合、全日本選手権のJN1クラスのエントリーフィーが22万円、JN2クラス~JN6クラスのエントリーフィーが19万円に対して、オープンクラスは約半額の11万円で参戦できることから、ラリーハイランドマスターズにも数多くのマシンが参戦していた。
しかも、オープンクラスは2輪駆動車を対象にしたオープン1クラスと、四輪駆動車を対象にしたオープン2クラスと、クラス設定が細分化されていないほか、全日本選手権の規定のように厳しい制限が行われていないことから、現行モデルからヒストリックカー、インポートカーといったさまざまなマシンがエントリー。ラリーハイランドマスターズにおいても、じつに多彩な車種ラインアップとなっていた。
ここ数年の全日本ラリー選手権において、オープンクラスの名物となっているトヨタ・ハイエースが豪快なコーナリングを披露したほか、ダイハツの軽自動車、ミライースもリズミカルな走りを披露。さらに、ST185型のトヨタ・セリカやEK10型のニッサン・マーチRが参戦し、独特のエキゾーストを響かせていたことも今大会のオープンクラスにおけるトピックだといえるだろう。
さらに、ロータス・エキシージを筆頭にMINIクーパーSやポルシェ930、ポルシェ356、アルファロメオ1750GTVなど、新旧のインポートカーが個性的なサウンドを響かせていたことも印象的なポイントだ。
もちろん、各メーカーの最新タイヤを装着し、ポイント争いを展開する全日本ラリー選手権のガチなエントラントに比べるとスピードや迫力という部分では及ばないものの、ユニークなクルマがワイディングで全開アタックを展開するシーンは、全日本ラリー選手権のオープンクラスならではの光景で、ラリーファンだけでなく、クルマ好きも楽しめるクラスとなっている。
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