純エンジン・ランボルギーニの最後を飾るメモリアル
2022年6月21日、ランボルギーニ・ジャパンはクンタッチLPI800-4の発表会を都内で催した。日本では長らく「カウンタック」の名で親しまれてきたモデルのリバイバル版だが、イタリア語の発音としては「クンタッチ」が近く、今回、正式に呼び名を改めることとなった。
それにしても、いまから50年以上も前にデビューしたクンタッチを現代に甦らせることに、どんな意味があるのだろうか?
新型カウンタックLPI800-4日本上陸! 元祖スーパーカーが提示する唯我独尊の思想とは
昨年、ランボルギーニは中期的な電動化計画を発表。これによれば、同社は2024年までに全モデルのハイブリッド化を終え、2020年代後半には初のBEVも投入して二酸化炭素削減に取り組んでいくという。そして、これに先立つ2022年までの時期を「内燃エンジン搭載モデルを祝福する時期」と位置づけ、プラグインハイブリッドを搭載しない“純エンジン車時代”の最後を飾るモデル群を投入すると宣言した。
いまはまさに、その真っ最中。中でもクンタッチLPI800-4は、「内燃エンジン搭載モデルを祝福」する中核的な存在である。
デザイン鮮烈! 最高出力814hp/トップスピード355km/h!
新生クンタッチで最も目を引くのは、やはりそのデザインだ。シャープなウェッジシェイプはオリジナル・クンタッチを髣髴とさせるもの。リアクォーターウィンドウ上に設けられたエアスクープやリアフェンダー上のNACAダクトも、サイズ感に違いはあれども、往年のイメージを巧みに再現している。
一方で、薄いフロントフェンダーや後に向けて跳ね上げるような格好のウェストラインは、ディアブロを想起させる。
つまり、この1台の中に歴代ランボルギーニのエッセンスが凝縮されている。それが、クンタッチLPI800-4の造形なのだ。
ハードウェア面から見ると、新型クンタッチはカーボンモノコックにV12エンジンをミッドシップし、ここにスーパーキャパシタによるハイブリッドシステムを組み合わせた。レイアウト的にはシアンとよく似ている。
最高出力は814hp。他に例を見ないハイブリッドシステムは驚くほど小型軽量で、車両全体のパワー・ウェイト・レシオを向上させる効果があるという。
全世界で112台が限定販売されるクンタッチLPI800-4。ちなみに価格は200万ユーロなので、日本円で2億8000万円ほど。それでも112台が完売済みというから、デビューから半世紀を経たいまもクンタッチ人気は衰えていない。
新型にして、すでにクラシックの風格を持った名車である。
ランボルギーニ・クンタックLPI800-4 主要諸元
グレード=クンタッチLPI800-4(世界112台限定)
全長×全幅×全高=4870×2099×1139mm
ホイールベース=2700mm
乾燥車重=1595kg
エンジン=6498cc・V12DOHC48V
最高出力=574kW(780hp)/8500rpm
最大トルク=720Nm/6750rpm
モーター(キャパシタ)最高出力=34hp
モーター(キャパシタ)最大トルク=35Nm
システム出力 kW(hp)=599kW(814hp)
サスペンション=前後ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
駆動方式=4WD
乗車定員=2名
0→100km/h加速=2.8秒
0→200km/h加速=8.6秒
最高速度=355km/h
※性能スペックは欧州仕様
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みんなのコメント
カウンタックもそうだったと思うが...?
というか、ディアブロはじめムルシエラゴ、ガヤルド、アヴェンタドール、ウラカンと多くのランボルギーニの基本デザインはカウンタックの影響を受けていると思う。
昔カウンタックのことクンタッチなんて呼んでたっけ?
と思うのは私だけでしょうか?