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スバル新型「フォレスター」最安グレードが「400万円ちょい」!? 豪華装備モリモリ&初の本格ハイブリッド搭載! 値上げしても“意外とオトク”な訳とは?

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スバル新型「フォレスター」最安グレードが「400万円ちょい」!? 豪華装備モリモリ&初の本格ハイブリッド搭載! 値上げしても“意外とオトク”な訳とは?

■新型「フォレスター」400万円+αから!

 スバル新型「フォレスター」(6代目)の正式発表に先立ち、販売店では2025年4月3日から予約受注を行っています。
 
 そこで新型フォレスターのグレード構成と価格を検証してみました。

【画像】超カッコいい! これが「新型フォレスター」です! 画像を見る

 新型フォレスターは、従来モデルと同じく、全車がAWDを搭載しています。パワーユニットは、従来モデルと同様の1.8リッター水平対向ターボに加えて、「クロストレック」にも採用された、2.5リッター水平対向エンジン+モーターを組み合わせた新開発のストロングハイブリッド「S:HEV」があります。

 なお、従来モデルに搭載されていたマイルドハイブリッドの「e-BOXER」は、新型モデルでは廃止されました。

 グレード構成は、ターボが「スポーツ/スポーツEX」、S:HEVは、X-BREAK(エックスブレイク) S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」および「プレミアム S:HEV/プレミアムS:HEV EXの計6種類のグレードがあります。

 ターボのスポーツは、シート生地がウルトラスエードと合成皮革で、タイヤとアルミホイールのサイズは18インチ。スポーツ志向のグレードとあって、フロントサスペンションのショックアブソーバーは少し硬めに設定され、超飽和バルブ付きが使用されています。

 S:HEVのX-BREAKは、外観を悪路向けに仕上げました。ルーフレールは実用的なラダータイプで、シート生地は撥水ポリウレタンと合成皮革です。荷室にも撥水カーゴフロアボードが備わり、アウトドアでの使い勝手を向上させました。

 伸縮性の優れた足まわりと18インチタイヤの組み合わせにより、ステアリング操作に対する反応は穏やかで、乗り心地は新型フォレスターで最も快適です。

 S:HEVのプレミアムは、内外装が上質なグレード。シート生地は撥水ファブリックと撥水トリコットで、タイヤとアルミホイールは19インチに拡大されます。

 なお、グレード名に「EX」が付いた仕様には「アイサイトX」が装着され、渋滞時にステアリングホイールから手を離しても運転支援の受けられる機能などが備わります。

 またEXに加わる装備は、グレードによって異なります。例えば12.3インチフル液晶メーターは、X-BREAK S:HEVやプレミアムS:HEVでは、EXでなくても装着されますが、スポーツの場合は、スポーツEXにアイサイトXと併せて追加装着されます。

 そんな新型フォレスターですが、価格はどれくらいになるのでしょうか。概算価格をベースに、新旧モデルを比べましょう。

 まず、比較しやすいグレードは、新旧モデルとも共通のパワーユニットを搭載するターボのスポーツです。

 消費税込価格(以下、同)は、新型のスポーツは従来モデルのスポーツに比べて約55万円高く設定されます。従来モデルのスポーツは346万5000円だったので、新型では400万円を少し上回る価格になるでしょう。

 新型モデルで注目されるのは装備の充実で、カーナビの機能を備えた11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム、デジタルマルチビューモニター、ETC2.0車載器キット、リヤゲートの電動開閉機能などが加わります。

 さらに標準装着されていた既存の装備も進化して、「アイサイト」は広角単眼カメラと前側方レーダーで性能を向上。居眠り運転などを防ぐドライバーモニタリングシステムとも連携させています。

 歩行者保護エアバッグは、フロントピラー(柱)までカバーすることにより、サイクリスト(自転車の乗員)にも対応する世界初の装備へと進化しました。

 以上のような装備の追加と機能の向上を価格に換算すると約47万円です。価格アップは前述のように約55万円ですから、差し引いた約8万円が昨今の原材料費や輸送費の高騰に対応した値上げといえるでしょう。

 約55万円アップというと高額になった印象を受けますが、フルモデルチェンジを行ってボディの造りなども刷新させたことを考えると、フォレスターは新型になっても買い得度を強めたというわけです。

■新型「フォレスター」ライバル車と価格を比較

 次はX-BREAK S:HEVです。従来モデルのX-BREAKは330万円でしたが、新型は約88万円高まって約418万円と予想。X-BREAKでは、従来のパワーユニットはマイルドハイブリッドのe-BOXERでしたが、新型はストロングハイブリッドのS:HEVを搭載します。

 さらにスポーツと同様、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムを標準装着するなど装備も充実させました。

 単純にいえば、X-BREAKの価格アップが88万円、スポーツは55万円で、差額の33万円がS:HEVとe-BOXERの正味価格差です。

 新型のX-BREAK S:HEVは、従来モデルのX-BREAKに比べて88万円高いですが、割高ではありません。ストロングハイブリッドの採用に加えて、エンジン排気量にも2.5リッター余裕が生まれ、燃費と併せて動力性能も向上させたからです。

 新型のスポーツとX-BREAK S:HEVを比べても、価格差は妥当といえるでしょう。

 ただし予算オーバーというユーザーもいるでしょう。販売店によると、2025年4月中旬現在では「従来モデルの在庫があり、新型と違って値引きも相応に可能です」とのこと。

 スポーツの場合、従来モデルは新型よりも約55万円安いので、値引きも含めると、実質80万円くらいは安くなります。カーナビもディーラーオプションの安価なタイプを装着するとさらに支払い額を抑えられます。

 従来のフォレスターが306万9000円からの設定だったことを考えると、新型モデルが400万円を超えることから高額に感じる人がいるかもしれません。

 そこで、新型フォレスターのライバル車について考えてみます。まず1.8リッターターボを搭載するスポーツのライバル車は、ハイブリッドを搭載しないSUVのターボエンジン車かつ4WDです。

 価格が新型フォレスタースポーツに近いターボエンジンのSUVとしては、マツダ「CX-5・XDスポーツアピアランス・4WD(413万1600円)」があります。

 2.2リッター直列4気筒クリーンディーゼルターボは実用回転域の駆動力が高く、XDスポーツアピアランス・4WDでは、精悍なフロントマスクや19インチアルミホイール、BOSEサウンドシステムといった充実した装備も魅力です。

 同様にホンダ「ZR-V・Z・4WD(402万8200円)」もライバル車です。1.5リッターターボエンジンを搭載して、本革シートを装着するなど内装も上質です。

 新型フォレスターX-BREAK S:HEVのライバル車は、同じ価格帯に属するハイブリッドです。X-BREAK S:HEVが悪路向けSUVに似た雰囲気を備えるため、トヨタ「RAV4 ハイブリッド アドベンチャー E-Four(433万1800円)」が挙げられます。

 外観が野性的で、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)も195mmですから、新型フォレスターと同じく悪路のデコボコも乗り越えやすいです。

 ハイブリッドのSUVには、日産「エクストレイル X・e-4ORCE(414万400円)」もあります。

 圧縮比を変化させる機能を備えた1.5リッター直列3気筒ターボが発電機を作動させ、駆動はモーターが担当。4WDのe-4ORCEは、前後に搭載されたモーターが4輪の駆動力を綿密に制御して、優れた走行安定性を発揮します。

※ ※ ※

 このように、フォレスターのライバル車はいずれも400万円以上となっていることがわかりますが、この価格帯には個性のあふれる魅力的なミドルサイズSUVが豊富にそろっています。

 ぜひ、販売店で試乗車を乗り比べて選ぶと良いでしょう。

文:くるまのニュース 渡辺陽一郎
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みんなのコメント

116件
  • not********
    高いと感じるのは日本人の給料が上がってないから。
  • gre********
    初代と比べたら約2倍。
    周りの物価や安全装置の高度化等を考えたら、まあそんなものか。
    しかし他の人も言ってるが、日本の一般的なサラリーマンの所得は全然上がってないね。
    軽のシェアが増えるのも納得。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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