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インディカー王者ニューガーデンが氷上レースデビュー。「これまでとは何もかもが違う」

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インディカー王者ニューガーデンが氷上レースデビュー。「これまでとは何もかもが違う」

 北米最高峰オープンホイール、インディカーの現役王者であるジョセフ・ニューガーデンが、2月24日に行われた『RallyX on ICE(ラリーX・オン・アイス)』の第3戦ノルウェー・ラウンドで氷上レースデビューを飾り、「アイスバンク体験は超クレイジー」とその初ドライブを満喫した。

 インディカー・シーズン開幕前の“アクティビティ”的な活動の一環として、このラリーX・オン・アイスへのゲスト参戦を果たしたニューガーデンは、ラリークロス界の名門であるオルスバーグMSEが用意したチーム・ペンスキーカラーに彩られたスーパーカー・ライト仕様のフォード・フィエスタのステアリングを握り、初のスノートラック走行を果たした。

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 その本戦を前に練習走行を終えたニューガーデンは、その体験を「衝撃的で、とても楽しかった」と表現した。

「とにかく、これまで経験したマシンとは何もかもがまるで違う。このクルマはつねに横を向けてドライブしなくちゃいけないんだ(笑)。だから、ブレーキ、スロットル、またはハンドブレーキのいずれかをつねに操作していなくちゃならない。脳を切り替えるのが難しいし、最大の難関は一貫性を見い出すことだね」と、笑顔のニューガーデン。

「リラックスしてはダメで、とにかくハードにドライブする必要がある。操作をやめるとクルマがすぐにコントロールを失うことが分かった。だからブレーキの最適な使い方、ピッチモーションの起こし方、スロットルの抜き方など、最適な方法を学んでいる最中だ」

「それらはこれまでとまったく異なるテクニックだけど、ひとりのドライバーとしては新しいスキルセットを学び、さらにコンペティティブになる本当にいいチャンスだよ」

 今回、ニューガーデンがステアリングを握ったチーム・ペンスキーカラーのマシンは、開幕から2戦をGRCグローバル・ラリークロス経験者のオースティン・シンドリックがドライブ。次週開催の最終戦では、インディカーでのチームメイトであるエリオ・カストロネベスがシートに座ることが決まっている。

「ブラジル出身のエリオが、このマシンでどんなドライビングを見せるかも楽しみだよね。スノー・サーフェスなんて彼のルーツから大きく外れていると思うからね! こうしたシリーズが北米にもあると本当に最高だ。同時に、もちろんこうしてノルウェーに来るのも楽しみだった。チーム・ペンスキーとしてこの話が出た時、それ以上の説明は必要ないほど即座に『僕が行く』と答えていたよ(笑)」
 凍った湖の上とその湖畔を組み合わせて設定されたコースは、いくつものヘアピンとシケインからなるトリッキーな設定の上、湖上のアイスと陸上のスノーが入り混じり、路面のグリップレベルも刻一刻と変化する難易度の高いコンディションとなった。

「本当に興味深いし、他のラリークロス車両と競りながらのドライビングはすごく楽しかった。このグリップ変化はロードコースで路面ができあがり、タイヤがタレていくのともまた違っている。プラクティスの最後にはスノーバンクにタイヤを当てて旋回速度を上げていく乗り方も試すことができた。あれはクレイジーな経験だったよ。最後はホットラップを試そうと思ったけど、そのバンクに捕まってしまったね(笑)」

 翌24日に開催された本戦では、元ヨーロピアンRX王者のロビン・ラーソンが奮闘。こちらもオルスバーグMSE製のフィエスタをドライブし、予選ヒートで1勝と2番手を2回記録すると、セミファイナルで2位となりファイナルの4番グリッドを獲得。

 そのファイナルでは開幕戦、第2戦ウイナーのオリバー、ケビンのエリクソン兄弟を撃破し、見事シリーズ3人目のウイナーに輝いた。

「何年もラリークロスに参戦しているけど、雪と氷の要素は僕にとっていつも新しい発見があり、ドライビングの基本に立ち返らせてくれるんだ」とラーソン。

「こうして学び続けることで、残念な結果に終わっていた過去2戦を経て今季初勝利を手にでき、とてもうれしいよ」

 一方のニューガーデンは予選ヒートを通過しセミファイナルに進出。その決勝進出を賭けたヒートでは5位に終わり、惜しくもファイナル進出とはならなかった。

 次週3月3日に同じくノルウェーで開催される最終戦には、そのニューガーデンに代わりカストロネベスが氷上初体験を果たすこととなる。

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