現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【10年ひと昔の国産車 34】ダイハツ ミラ ココアはホッとする使いやすさが魅力的だった

ここから本文です

【10年ひと昔の国産車 34】ダイハツ ミラ ココアはホッとする使いやすさが魅力的だった

掲載 更新 13
【10年ひと昔の国産車 34】ダイハツ ミラ ココアはホッとする使いやすさが魅力的だった

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「ダイハツ ミラ ココア」だ。

ダイハツ ミラ ココア(2009年)
若い女性を中心に、クルマに限らずトレンドはシンプル志向が主流になっているようだ。つまり、肩の力の抜けたナチュラルさとか、おしゃれで居心地のいいカフェのような空間。そんなテイストを持ったクルマに女心はピピッと共感し、「私が無理なく安心して付き合える、運転しやすいクルマ」という条件もクリアする。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

ダイハツでは、これまでムーヴの姉妹モデルである、ムーヴ ラテでそうしたニーズに応えてきた。今回、ブランニュー モデルとしてデビューしたミラココアは、実質的にはその後継モデルとなるようだ。プラットフォームとパワートレーンは、当然のことながらミラと同様にダイハツ最新のものを採用している。

6ライトのハッチバック スタイルながら視覚的には高く感じられる全高だが、じつはミラと同じ1530mmに収まっている。これは、立体駐車場に入れることができ、しかもビギナーでも抵抗なく乗れる大きさを狙った結果だという。

外観ではAピラーを立て、四隅を丸くしたボックス型のスタイリングとしている。愛称は「なで肩シルエット」で、手が触れる部分の面をなめらかにしつつ、ボンネットなどは水平ラインにして、車両感覚がつかみやすくしている。

インテリアでは、上質感のあるシボや、メッキリング装飾が印象的なインパネと、座り心地のいいシートが迎えてくれる。そして今回の目玉でもあるのが、国内初のバックモニター内蔵ルームミラーだ。後退時の視線移動を減らすほか、高価なナビを付けなくてもバックモニターが手に入るのは、まさに軽ユーザー想いといえるだろう。

そんな空間で味わうミラココアの走りは、とてもなめらかだった。ミラとの違いは足まわりに若干の手を加えたのみ。したがって、ミラよりは柔らかめのセッティングになっているようだ。そのため乗り心地はふんわりとしたもので、街中を元気良く走らせるというわけにはいかないが、普通に流れに乗って走るぶんには問題ない。

シンプルなメーター類は見やすくて視認性が高いし、スイッチ類などの操作系も扱いやすい。ルームミラーに内蔵されたバックモニターは2.4インチとあまり大きくないけれど、思ったよりは映像はハッキリしていて見やすかった。

女性ユーザーをターゲットにしているとはいえ、必要以上に媚びていない内外装は、男性が乗っても別におかしくはない。ミラ ココアは、ダイハツの「癒やし系」軽自動車として、誰でも十分な魅力を感じられる1台といえるだろう。

■ミラ ココア プラスG 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1560mm
●ホイールベース:2490mm
●車両重量:810kg
●エンジン種類:直3 DOHC
●排気量:658cc
●最高出力:43kW<58ps>/7200rpm
●最大トルク:65Nm<6.6kgm>/4000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:23.0km/L
●タイヤ:155/65R14
●当時の車両価格<税込み>:130万円

[ アルバム : ダイハツ ミラココア はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

プレリュードの試乗で実感したe:HEVでの操る喜び【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
プレリュードの試乗で実感したe:HEVでの操る喜び【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
グーネット
シボレー『コルベット』『Z06』が仕様変更。内外装をアップデートし、電動『E-Ray』も通年受注に
シボレー『コルベット』『Z06』が仕様変更。内外装をアップデートし、電動『E-Ray』も通年受注に
AUTOSPORT web
日産自動車、本田技研工業、三菱自動車、3社協業の検討を開始!
日産自動車、本田技研工業、三菱自動車、3社協業の検討を開始!
AUTOCAR JAPAN
ローソン、フェルスタッペンは“最も手強い相手”である一方「彼以上に学ぶべき人はいない」とレッドブル昇格の好機を喜ぶ
ローソン、フェルスタッペンは“最も手強い相手”である一方「彼以上に学ぶべき人はいない」とレッドブル昇格の好機を喜ぶ
AUTOSPORT web
デイトナ欠場のリシ・コンペティツィオーネがドラゴンスピードを支援。フェラーリから強力助っ人も加わる
デイトナ欠場のリシ・コンペティツィオーネがドラゴンスピードを支援。フェラーリから強力助っ人も加わる
AUTOSPORT web
藤井誠暢が手がけたジェントルマン向けチーム『JBR』がポルシェ911 GT3カップでドバイ24時間参戦へ
藤井誠暢が手がけたジェントルマン向けチーム『JBR』がポルシェ911 GT3カップでドバイ24時間参戦へ
AUTOSPORT web
全長4.8mのクーペ! メルセデス・ベンツ「CLE」に新モデル登場! 「豪華インテリア」&最高音質のオーディオ搭載で“お買い得”に! 新たな「スポーツ スタイル」に反響の声
全長4.8mのクーペ! メルセデス・ベンツ「CLE」に新モデル登場! 「豪華インテリア」&最高音質のオーディオ搭載で“お買い得”に! 新たな「スポーツ スタイル」に反響の声
くるまのニュース
EVの加速性能は危ない? ガソリン車から乗り換えるときの安全性に疑問
EVの加速性能は危ない? ガソリン車から乗り換えるときの安全性に疑問
AUTOCAR JAPAN
STCCにふたたびの受難。現プロモーターの事業停止により、2025年に向け新たなパートナーを模索へ
STCCにふたたびの受難。現プロモーターの事業停止により、2025年に向け新たなパートナーを模索へ
AUTOSPORT web
トヨタから“4人乗り”の格上「アルファード」誕生! 贅沢仕様「スペーシャスラウンジ」は豪華で広い“スピーカー内蔵リアシート”に癒やされます
トヨタから“4人乗り”の格上「アルファード」誕生! 贅沢仕様「スペーシャスラウンジ」は豪華で広い“スピーカー内蔵リアシート”に癒やされます
VAGUE
日産自動車と本田技研工業が経営統合に向けた検討に関する基本合意締結を正式発表。今後三菱も参画検討
日産自動車と本田技研工業が経営統合に向けた検討に関する基本合意締結を正式発表。今後三菱も参画検討
AUTOSPORT web
【知られざる欧州コースマーシャルの実態(1)】国際ライセンスを所有、ドイツ中心に各地で旗を振る。イタリアだけは“特別区”?
【知られざる欧州コースマーシャルの実態(1)】国際ライセンスを所有、ドイツ中心に各地で旗を振る。イタリアだけは“特別区”?
AUTOSPORT web
「エンジン車を長く楽しむ」ためのチューニング、HKSが「東京オートサロン2025」で提案
「エンジン車を長く楽しむ」ためのチューニング、HKSが「東京オートサロン2025」で提案
レスポンス
LMDh開発中のヒョンデ/ジェネシスを「導き、支援する」LMP2チーム。南仏の本拠には“地の利”も
LMDh開発中のヒョンデ/ジェネシスを「導き、支援する」LMP2チーム。南仏の本拠には“地の利”も
AUTOSPORT web
メルセデスベンツ『CLA』次期型、新写真と映像公開…F1新人ドライバーが「2025年に向けてチャージ」
メルセデスベンツ『CLA』次期型、新写真と映像公開…F1新人ドライバーが「2025年に向けてチャージ」
レスポンス
【アイルランド】日産の“小さな高級車”「新型キャシュカイ」がスゴイ! 全長4.4m級ボディ&「豪華内装」採用! 斬新“甲冑グリル”もユニークなモデルとは
【アイルランド】日産の“小さな高級車”「新型キャシュカイ」がスゴイ! 全長4.4m級ボディ&「豪華内装」採用! 斬新“甲冑グリル”もユニークなモデルとは
くるまのニュース
ホンダ 本社青山ビル建替へ。ウエルカムプラザ休館前に見学ツアー&展示イベント開催
ホンダ 本社青山ビル建替へ。ウエルカムプラザ休館前に見学ツアー&展示イベント開催
グーネット
人生の大半をトラック車内で過ごす長距離デコトラドライバーは快適化に余念なし! 「出窓」と「背抜き」が人気の改造だった
人生の大半をトラック車内で過ごす長距離デコトラドライバーは快適化に余念なし! 「出窓」と「背抜き」が人気の改造だった
WEB CARTOP

みんなのコメント

13件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

118.8165.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0149.0万円

中古車を検索
ミラココアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

118.8165.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0149.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村