■なぜそんなにややこしいのか?
100年に1度の大変革が叫ばれるクルマ業界。車名の世界でも、密かに?変革が起きつつある。
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今年2月に新型が発売されたヤリス。もともと日本ではヴィッツだった。「へー!海外ではヤリスって名前だったのか!」なんて声も聞く。ちなみに当編集部員の奥様(クルマにはそれほど興味がない)は、「あ、あの新しいヤスリみたいな名前のクルマ…」と言っていたらしい。うん、仕方がない。
海外と日本で車名の違うクルマが多いのはご存知のとおり。フィットだって、海外では「ジャズ」と名乗る。一方でマツダは、最近までデミオ、アクセラ、アテンザ…と呼んでいたクルマたちを、海外同様にマツダ2、マツダ3、マツダ6と立て続けに全世界車名統一を図った。
そういえば、新型ハリアーも世界展開を発表しているが、北米では「ヴェンザ」と名乗ることが決まっている。
■国ごとに違う国産車名の代表例
海外と日本とで名前が違う国産車種の代表例を挙げてみると、
※日本名→海外名の順で記載
●トヨタ
・アクア→プリウスC(北米・台湾・韓国など)
・プリウスα→プリウスV(北米・台湾・韓国など)、プリウス+(欧州)、グランドプリウス(ベルギー)
・プリウスPHV→プリウス プライム(北米・韓国)、プリウス プラグインハイブリッド(フランスを除いた欧州)
●日産
・ティアナ→アルティマ(北米)
・マーチ→マイクラ(欧州)
・エクストレイル→ローグ(北米)
●ホンダ
・フィット→ジャズ(中国・北米・南米以外)
・レジェンド→アキュラRLX(北米)
・グレイス→シティ(アジア・オセアニア・北米・欧州など)
・ヴェゼル→HR-V(韓国・欧州・北米・オセアニアなど)
●スバル
・レガシィ→リバティ(オーストラリア)
●三菱
・ミラージュ→スペーススター(欧州)
・RVR→ASX(欧州)
●マツダ
・ロードスター→MX-5(欧州)・MX-5ミアータ(北欧)
●スズキ
・エスクード→ビターラ(欧州・アジアなど)
■もちろん過去にもあった…
過去には、こんな名前もあった。ほんの一例である。
●トヨタ
・セリカXX→スープラ
・エスティマ→プレヴィア(欧州)・タラゴ(オセアニア)
●日産
・ティーダ→バーサ(米国・カナダ)、ラティオ(シンガポール・インドネシア・マレーシア)
●三菱
・パジェロ→モンテロ(スペイン・北米)、ショーグン(欧州)
●スズキ
・エリオ→リアーナ(欧州)
■フィットはなぜ海外ではジャズなの?
フィットとジャズ。これはなかなか説明しづらいのだが…。まずフィットの系譜をたどると、ロゴ、シティと遡る。そのご先祖様であるシティに「フィット」という特別仕様車が存在した。そんな歴史から、でも「フィット」と名前が被るのもまずいということで、「フィッタ」という造語を作り、ロゴの後継車の車名にしようとホンダは考えた。
「フィッタ」は社内でかなり検討が進んだ。しかし発売直前に、スウェーデン語で大変な意味だとわかったのだ。
■いやらしくて説明できない…
いやらしすぎてこれ以上は説明できない。ぜひご自身で調べてみてほしいのだが、とにかく社内では大騒ぎ。事前にわかって本当によかった、というお話で、結局時代に「フィット」するという意味で、シティフィットと被ってもいいから「フィット」と命名することになったのだった。
■では、ヤリスはなぜ今までヴィッツだった?
ヴィッツは、英語の「Vivid(鮮やかな)」とドイツ語の「Witz(機知)」をかけ合わせた造語。でも「ヴィッツ」が英語では俗な表現に聞こえる可能性があったので、ヴィッツは日本だけになった。
逆に「ヤリス」は日本での響きが悪いということで、長年グローバルネームと日本名が違った。しかし、今回すべてを一新。日本でのWRC開催(開催は非常に厳しい状況になってしまったが)など、環境変化のなかでヤリスとしてゼロからスタート。そんな意味も込めて、グローバルネームのヤリスに統一した。
■パジェロもモコもスペイン語圏では
パジェロも海外では「モンテロ」もしくは「ショーグン」なんて名前を使っている。三菱は、第20回東京モーターショーのとき、コンセプトカーで「ジープパジェロ」という名前のクルマを出展した。しかしそのとき、パジェロがスペイン語でとんでもない意味と判明したのだ。
この先はまたまたご自身で…。
そういえば、日本では「もこもこ」といったかわいらしいイメージを連想する日産モコだが、スペイン語圏内では「鼻くそ」という意味だったりする。海外では販売しなかったので名前はそのままになったが、スペイン語は世界で2番目に使うことが多い言語。日本ではなじみが浅いが、気をつけなければならないのだ。
ちなみに、発売された当時モコの訴求色はグリーン。青っ鼻をイメージしてしまう…。
■すべての国で美しい名前
どこの国でも美しいイメージがある車名の代表は、日産の電気自動車「リーフ」だ。リーフは英語で「葉っぱ」という意味。光合成によって二酸化炭素を吸収するので、電気自動車のイメージにぴったり。
しかし、葉っぱのモチーフはどこにも見当たらない。じつは、葉のデザインはフォードが商標権を持っていて、使えなかったのだ。だから、セールスプロモーションとして葉のイメージは使えなかったらしい。
ちなみに、単純な名前であればあるほど商標の獲得が困難。だが、日産が「リーフ」の名前にこだわったのは前社長の意向が強く、肝いりの名前だそうだ。
■車名にご先祖がいる代表例
スズキ ハスラー
1969年に登場したスズキのオフロードバイクがハスラーTS250。1995年まで水冷50ccのモデルに使われた名前だった。2020年1月にフルモデルチェンジしたハスラーの車名の意味は、「あらゆることに行動的に取り組み、俊敏に行動する人」。ただ、ハスラーは少し刺激的な意味合いもあるので、海外で名前を出すときは要注意だ。
三菱エクリプス クロス
北米で1989年に、日本で1990年に発売された3ドアクーペのエクリプス。日本での販売は2004年のエクリプス・スパイダーが最後となったが、北米では4代目が2014年まで発売されるなど息の長いクルマだった。エクリプスの意味は、「日食・月食の食」。2017年発売のエクリプス・クロスはそんな先輩から取った名称だ。
ダイハツ ロッキー
1990年に発売された、コンパクトサイズのクロカン車「ロッキー」と、昨年発売されたコンパクトクロスオーバーSUVの「ロッキー」。初代はロッキー山脈の爽やかなイメージ、現行型はゴツゴツとした岩場をイメージしてロッキーと名乗った。正式には後継車ではないが、同メーカーで同じ車名、懐かしく思う人も少なくないのでは?
〈文=driver@web編集部〉
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