マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、第17戦アゼルバイジャンGPでオスカー・ピアストリが優勝した後に精査されたチームのフレキシブルリヤウイングをめぐる論争を重要視しておらず、空力要素はマクラーレンの最近の成功における「秘密のソース」ではないと主張した。
バクーでのピアストリの勝利は、特に彼の驚異的なストレートスピードにより注目を集めた。そのスピードで彼はシャルル・ルクレール(フェラーリ)を追い抜き、その後12周以上ルクレールを抑え続けた。
“ミニDRS”論争を良いニュースと語るマクラーレンF1代表「ライバルたちは労力を無駄にしている」
レース後のソーシャルメディアの映像では、リヤウイングの上部が負荷を受けて曲がり、“ミニDRS”効果を生み出している様子が映っており、不公平なアドバンテージをもたらす可能性があるという懸念が高まった。レッドブルとフェラーリなどいくつかのチームがFIAにこの問題を提起したため、調査が行われたが、第18戦シンガポールGPで、マクラーレンはライバルの懸念を和らげるために、マシンのリヤウイング部品を改良することに同意した。
しかし、『TheTimes』のインタビューでブラウンは、この改良がマシン性能に与える影響は最小限になるだろうと主張した。
「誰が勝っても、全員が常にそのマシンを見つめて、彼らが何をしているのか理解しようとする。今、人々が我々のマシンをじっと見て結論を下すのはまったく自然なことだが、その多くは間違っている」
「我々はすべてのテストに合格した。我々は、小さな変更を加えることを提案した。それほど大きな違いはないだろうし、周囲で多くの騒ぎが起きていたからだ。秘密のソースがないことを示すために、『少しだけ変更してみよう』という感じだった」
ブラウンは、マクラーレンのライバルは、グリッド上のトップのマシンを精査するという、他の競争力のあるチームが行うのと同じことをしているだけだと指摘した。
「騒がなければ、彼らは仕事をしていないことになる」
「人々が我々のマシンを見て挑戦してくるのは、称賛しているということだ。我々のマシンには優れたイノベーションが詰まっている」
来週の第19戦アメリカGPを前に、マクラーレンはレッドブル・レーシングに41ポイント差をつけており、コンストラクターズ選手権を余裕を持ってリードしている。総合的なイノベーションと努力のおかげで、ウォーキングを拠点とするこのチームは、1998年以来となる世界タイトル獲得に向けて順調に進んでいる。
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