国内新型登録車販売シェア実に55.8%(軽を含めると30.7%/いずれも2017年)を誇るトヨタ自動車。そのトヨタがこの6月、クラウン、カローラスポーツ、センチュリーと新車を3台も一気に発売した。
さすがにそれで一息つくかといえばさにあらず。2018年下半期~2019年末にかけて、さらに強力な新型車を多数用意しているという。
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以下、本誌がつかんだトヨタの新型車情報を一気にお届けしたい。
文:ベストカー編集部
ベストカー2018年7月10日号「夏のBCモーターショー トヨタ館」より
■シエンタ マイチェン 2018年7月登場
トヨタ新型シエンタ(本誌予想CG)
現行型シエンタの登場は2015年7月に登場し、丸3年が経過する今年7月、初のビッグマイチェンを実施する。
エクステリアは上記のとおりで、ヘッドライトやフロントグリルデザインが大幅に変更されることで外観の印象は大きく変わる。ヘッドライトはLEDタイプが標準装備となり、ウィンカーは人気の流れるタイプ、シーケンシャルウィンカーが採用されることとなる。
パワートレーンの基本は1.5Lハイブリッドと1.5Lガソリンエンジンで変更はないが、細部のブラッシュアップにより熱効率を高めるとともに、ハイブリッド制御もロス低減など効率を高めることで燃費を引き上げてくる。ハイブリッドのJC08モード燃費は現行型の27.2km/Lから28.2km/Lまで引き上げられることとなる。
さらに注目なのが安全装備の充実。現行型ではトヨタセーフティセンスPが搭載されているが、今回のマイチェンで最新スペックのトヨタセーフティセンス全社標準装備へと進化。夜間の歩行者検知機能や自転車にも対応したプリクラッシュセーフティ、ACC、レーンキープアシストなどその内容は上級モデルなみとなる。
■C-HR GR 追加 2018年10月登場
トヨタC-HR GR(本誌予想CG)
大人気SUV、C-HRに今年10月、GRモデルが追加される計画がある。エクステリアはGR共通デザインを踏襲し、ボディ補強、サスペンションチューンなどで操安性能をさらに引き上げる。
現在国産SUVでナンバーワンの売り上げを誇るC-HR。GRの追加でさらに販売を伸ばす狙いがある。
■スープラ 新型 2019年3月登場
トヨタ新型スープラ(本誌予想CG)
2002年に生産終了となったトヨタ伝説のスポーツカーブランドが復活する。
BMWとの共同開発で誕生する新生スープラ。今年3月のジュネーブショーではレースモデルが先行披露されたが、新型Z4と姉妹車になるスープラには、ベーシックな直4、2Lターボに加え、340psを誇る直6、3Lツインターボ搭載車もある。
本誌が掴んだ情報によると、市販型のボディサイズは全長4380×全幅1855×全高1290mmとなる。車両重量は1388~1496kg。
■RAV4 新型 2019年4月登場
トヨタ新型RAV4(北米仕様)
2016年に日本での生産を終了したRAV4が来年春、待望の復活を果たす。日本で3代目販売中、北米ではその後を継ぐ4代目にFMCされ、さらに今春のニューヨークショーで公開の5代目が導入される。ガソリンとハイブリッドを設定する。
■カローラアクシオ&フィールダー フルモデルチェンジ 2019年秋登場
トヨタ新型カローラアクシオ(本誌予想CG)
2011年の登場から7年というロングスパンを迎えている現行カローラアクシオ/フィールダーは、来秋いよいよFMCを迎える。
新世代カローラは今年6月26日に第一弾としてカローラスポーツが発売されたが、セダンのアクシオ、ワゴンのフィールダーは2019年11月頃に発売となる。カローラといえば長く5ナンバーサイズを堅持してきたが、新たなTNGAプラットフォームを採用する都合上、新型カローラアクシオは「カローラセダン」としては初めて3ナンバーとなるもよう。
エクステリアはともに若々しくなり、パワートレーンには直4、1.5LのNAとハイブリッドの2種類を用意する。また、現行型に設定されていた直4、1.8Lエンジンはラインアップから落とされる見込みだ。
■コペンGR 追加 2019年秋登場
トヨタ新型GR(トヨタ版の正式な車名はまだ掴んでいないがベースはコペン/本紙予想CG)
ダイハツの軽オープンスポーツ、コペンをベースとしたGRモデルについて、さらなる詳報を掴んだ。
企画当初はワイドフェンダー化による小型車登録として、エンジンは直列3気筒1Lターボ搭載といった動きもあったようだが、販売価格を250万円以下に抑える、という開発コンセプトに基づいて、変更点を最小限に止める方針となったようだ。
同時に燃費の低下を抑えるためにも、外観デザインの大幅な変更は抑え、前後バンパー、フロントグリルデザインの変更程度にとどめられることとなった このためタイヤサイズの変更もなく、基準車コペンの165/50R16を採用する。GRコペンのベースとなるのはMOMOステアリング、レカロシート、BBSホイールを装着する「S」グレードとなる。シート表皮などはGRブランド統一のデザインイメージを踏襲することになる。登場は来年、2019年11月の計画。
エンジンに関しては大きな変更はなく、直3、660ccターボをそのまま搭載。今回のモデルはあくまでも「GR」なので、エンジン変更まで含めた大がかりなチューニングは「GRMN」モデルに期待したい。
■ヴィッツ改めヤリス フルモデルチェンジ 2019年冬登場
トヨタ新型ヤリス(本紙予想CG)
次期型ヴィッツは欧州仕様と同じ「ヤリス」に名称を変更し、2019年12月に登場する。最大のポイントは、新時代のTNGAプラットフォームを採用することで操安性能が格段に進化すること(5ナンバーサイズのTNGAはこの新型ヤリスが初となる)。高い衝突安全性能や走行性能の向上が見込めるTNGAを、小さいサイズかつ居住性を損なわないパッケージングで達成するのは大変難しい課題だが、世界戦略車としてそのすべてを高い次元で成立させる。
また、翌2020年にはWRC参戦モデルのイメージを踏襲するワイドフェンダー、1.6L、直3ターボ搭載のGRモデルも登場予定。こちらも楽しみに待ちたい。
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