2019年5月30日、レクサスはラグジュアリーSUVのRXをマイナーチェンジして世界初公開した。内外装をリファインし、最新技術を投入して安全・快適性を追求している。
レクサスならではの価値を提供するための大幅な進化
レクサス RXは、1998年に初代が発売されたラグジュアリーSUV。日本では初代と2代目は「トヨタ・ハリアー」として販売され、2009年に発売された3代目からレクサス RXとなった。現行型は2015年10月に発売された4代目になる。
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今回のマイナーチェンジでは、レクサスならではの価値を提供し続けるべく、大幅な進化を目指したという。
エクステリアではフロントバンパーからドアサイドまでキャラクターラインに連続性を持たせ、フロントグリル下端やリアバンパー下端まで繋がりを良くすることで勢いのあるサイドビューとした。
スピンドルグリルにはL字モチーフのブロックメッシュパターンを採用し、バンパーサイドとの一体感を表現した。ヘッドランプはユニットの形状を従来型より小型化してシャープな印象を持たせ、リアコンビランプはL字を4つ重ねたモチーフでレクサスのアイデンティティを際立たせている。
インテリアは、ナビゲーションのタッチディスプレイ化やUSBソケットの増設、タッチパッド式のリモートタッチの採用などで、より高い利便性を実現した。スマートフォン連動機能に対応し、Apple CarPlayなどのアプリケーションを音声で操作できる。
ボディはスポット溶接の打点を増やすとともに、構造用接着剤の接着長も拡大させることで剛性を向上させ、優れた操縦安定性・乗り心地を実現している。
サスペンション回りでは、ハブベアリングの剛性を高めることで車両の応答性を向上させるとともに、スタビライザーバーの剛性を上げることで、アンダーステアの軽減とロールの低減を図った。
また、コーナリング中にアクセルを踏み込んだ際に発生しやすいアンダーステアを抑制するACA(アクティブ コーナリングアシスト)の採用や、EPSのチューニングなど徹底的な改良を加え、リニアなステアリングフィールと思い描いたラインを正確にトレースできる高い操縦安定性を実現したという。
さらに、ショックアブソーバーにフリクション・コントロール・デバイスを追加し、路面からの微小な入力による高周波振動を低減。フラットな乗り味と操舵時の応答性向上を実現している。
安全性の追求では、世界初のブレードスキャン式AHS(アダプティブ ハイビームシステム)を搭載した。これは、光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射し、ブレードミラーに反射した光がレンズを介して高速移動しながら前方を照らす、新機構のAHSだ。
従来のAHSより細かい遮光が可能となり、ハイビームの照射範囲を広げることができ、対向車や先行車を眩惑することなく早く歩行者や標識を認識することができる。
予防安全パッケージ「レクサス セーフティ システム+」の機能も進化した。プリクラッシュセーフティ(昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能)、レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト、ロードサインアシストなどを搭載し、交通事故や事故死傷者のさらなる低減とドライバーの負担軽減を目指している。
パワートレーンなどの詳細は発表されていないが、公表された写真を見る限りは3.5LのV6を搭載したRX350(日本仕様には設定されず)やFスポーツもラインナップされるようだ。
なお、新型RXの日本での発売は、2019年8月下旬が予定されている。(掲載写真は、すべて海外仕様のもの)
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