この記事をまとめると
■2024年8月3~5日にEVを利用したアウトドアイベント「EV Summer Camp 2024」が開催された
汚れたものも気にせず運べる! 荷室容量爆上げ! でもいま流行の「ヒッチキャリア」は一歩間違えると違法の可能性アリ!!
■50台を超えるEVとそのオーナー・家族・友人がオール電化のキャンプを楽しんだ
■電気を抱いたまま移動できるEVとアウトドアの相性がいいことを感じられるイベントとなっていた
総勢50台以上が集まったEVだけのオートキャンプ
2024年8月3~5日、静岡県富士宮市のキャンプ場「TREE LINE chillax field」において、EV(電気自動車)を利用したアウトドアイベント「EV Summer Camp 2024」が開催された。
今年で3度目の開催となる同イベントは、その名称のとおりEVの電気を利用して車中泊やテント泊のキャンプを楽しもうというもの。
一般的にキャンプというと、火をおこして薪をくべたり炭火でBBQしたりといった作業を思い浮かべるが、こちらの特徴は「オール電化」のキャンプであること。EVが蓄えることのできる豊富な電力を車外へ取り出し、AC100V電源を利用して、さまざまな遊び方を楽しもうというもの。エンジン車と違い、発電するためにアイドリング状態を保つ必要がないため、排気ガスや騒音といった問題も一切なし。エコでクリーン、さらにお手軽に楽しめる新しいキャンプの楽しみ方となっていた。
「EV Summer Camp 2024」を主宰しているのは、ヒョンデのEVであるIONIQ 5(アイオニック5)のオーナーズクラブ。そこで代表を務める、辻榮 亮さんに話をうかがった。
「私がIONIQ 5を購入したことがきっかけで、最初はIONIQ 5のオーナーズミーティングとして開催しました。そのとき、電気自動車ならではのカーライフをもっと発信したいという想いを皆が抱いていたことから、昨年の第2回は参加資格をIONIQ 5オーナーだけでなく、他メーカーのEVやPHEV車両に拡大。また、今後にEV購入を予定している人もぜひ参加してほしいと声がけを行いました」
かくしてEVならではの、環境に優しくオール電化でキャンプを楽しもうという趣旨には多くの賛同が集まり、3回目の今年は50台を超える参加車が集結。ヒョンデの日本法人であるヒョンデ・モビリティ・ジャパンも合流し、注目の新型車「IONIQ 5N」の体験試乗会も行われるなど、最大2泊3日のスケジュールを誇るイベントへと拡大された。
そんなEV Summer Camp、第2日目の朝に取材スタッフが会場へ到着すると、そこに並んでいたのはIONIQ 5やKONAのヒョンデ車を筆頭に、テスラのモデル3やモデルX、モデルS、BMW i3、BYDドルフィン、日産リーフなどの車両。車両の傍らにはカラフルなテントが並び、テーブルを囲んでゆったりとした時間を楽しむ姿が見られた。
さらに、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンは、ラーメンやかき氷といったブースを出展。その名もズバリ「ヒョンデEVラーメン」「ヒョンデEVかき氷」となっており、IONIQ 5からV2L(ビークルトゥライフ)用コネクターで電力を取り出してお湯をわかしたり、製氷機を動かしていた。
当日は気温35度を超える真夏日とあって、かき氷の製氷機は1日を通してフル稼働。電気ポットも常にお湯を沸かしているような状況であったが、電力消費においてはまったく不安がないという。
IONIQ 5は最大1600Wの電力を取り出すことができるため、たとえばクッキングヒーターやホットプレートのように、本格的に焼いたり炒めたりといった調理を行うにも十分な電気を賄うことができる。騒音や排気ガスの心配をせずにアウトドアで電気器具が使える点は、EVならではの大きな魅力といえるだろう。
アウトドアとの相性が思った以上にいいEV
やがてお昼を迎えると、隣接した駐車場を拠点としたIONIC 5Nの体験試乗会がスタート。システム最高出力650馬力というスーパースポーツであるから、公道ではその性能のごくわずかしか味わえないだろうものの、EVオーナーにとって現在もっとも関心の強いモデルであることは間違いない。
当日朝に試乗募集が開始されると、あっという間にすべての枠が埋まってしまったという。実際にステアリングを握ったEVオーナーからは、ベース車両のIONIC 5と比べて内外装の質感の高さや路面をがっちりと捉える走行安定性だけでなく、車内に響くエンジン(風)サウンドといったギミックについても好印象であることが語られた。
今回は「EV Summer Camp 2024」に参加していたEVオーナーさんに、実際にEVを購入してみての感想を聞いてみた。外野からは「やれ充電が、やれ航続距離が……」などとデメリットを語られることも多いが、当のオーナーたちはほとんど気にしていないようで、むしろ内燃機関車では決して味わうことができなかったカーライフを、心の底から楽しんでいるのが印象的だった。
CAR:ヒョンデIONIC 5 OWNER:井出さん
IONIC 5のエクステリアデザインが気に入って購入したという井出さん。人生初のEVということだが、購入前に心配していた航続距離や充電環境に関することはほとんど気にならないそう。むしろ維持費の安さや、長距離を走っても疲れない点など嬉しい驚きが多かったとか。
愛車にはアメリカから個人輸入したというフロントリップやサイドスポイラーを装着、ホイールも社外製へ交換するなどドレスアップも楽しむ。今後は車高を下げたいとか。
CAR:BYDドルフィン・ロングレンジ OWNER:金村さん
ディーラーによる新車購入キャンペーンの情報を知り、これを機会にEVの世界へ飛び込んだという金村さん。都市部にお住まいということもあり、車体のコンパクトさや取りまわしのよさが条件となるなかで、BYDドルフィンは自身の生活にベストマッチだそう。実際に毎日の通勤や週末のドライブなど、ほぼ運転しない日はないというほど気に入っている。
以前はMT車に乗っていたため、EVの運転する楽しさについても心配はあったとのことだが、発進加速やバッテリー搭載による低重心設計がもたらす走りなど、EVならではの魅力に「完全にハマっている」そうだ。
CAR:テスラ・モデル3スタンダードレンジプラス OWNER:青木 保さん
発注から納車まで、なんと3年半も待ち焦がれたという青木さん。それほどまでモデルSに興味を持ったのは、テスラのオートパイロット(自動運転技術)を体験してみたかったからとのこと。主に週末をメインに使用しており、同じテスラを所有するオーナーの仲間たちと長距離ツーリングを楽しんでいるとのこと。
また、EVキャンプのような「電気をもち出せる」こともEVならではの魅力であり、環境性能や走行性能だけでなく、カーライフを豊かにするパートナーとしてのEVをもっと広めていけたらと話してくれた。
開催3度目を迎えて、ますます盛り上がりを見せる「EV Summer Camp」。EVというと、航続距離や充電インフラなどから都市部での使用に特化した車両であるようなイメージを抱きがちだけれど、大量のエネルギー源である電気を抱いたまま移動できる点は、アウトドアとの相性の良さを感じさせる。なんといっても環境への影響を気にせず、真夏でもエアコンを作動させたまま車中泊ができたり、豊富な電力を使用してアウトドアで調理を楽しめる点は大きな魅力だ。
今後もますます充実が予想されるEVにおいて、さらなる普及のカギとなるのは航続距離やアフターサービスといった点よりも、EVがもつ「さまざまなカーライフに対応できる遊びのパートナー」としての優れた資質にあるのかもしれない。
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みんなのコメント
BEVを所有でき、且つキャンパーとは意識が高く。所得水準が高い方ばかりのはず。
韓国やBEVを盲目的に批判する輩は、前述の人物像とは反対に高卒、低所得もしくは無職。当然未婚で子供もいない、という日本社会に全くなんの貢献もしていないゴミのような存在だという調査結果が出ている。
BEVを所有できないヒガミ、ネタミでしか日々の喜びを見いだせないとは哀れな存在。
学生時代に努力をしなかった報いだよ。
反論があるならしてみたまえ?