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【2代目へモデルチェンジ】メルセデス・ベンツ新型GLA 250 ドイツで初試乗 後編

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【2代目へモデルチェンジ】メルセデス・ベンツ新型GLA 250 ドイツで初試乗 後編

違いを楽しめるドライブモード

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

【画像】新旧GLAとBMW X2、アウディQ2 全119枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


新しいメルセデス・ベンツGLA 250に搭載される2.0Lターボは、塊感のあるパフォーマンスを生み出してくれる。反応に優れ、低回転域でのトルクも太く、不足のない発進加速や中間加速が得られる。0-100km/h加速6.7秒という数字も、それを表している。

オンロードを走らせた印象は、選んだドライビングモードによって面白いほど変容する。従来以上に幅広い質感が楽しめ、プレミアム・クロスオーバー市場のライバルにも新たな刺激を生むことになりそうだ。

ドライビングモードによって、音響的な変化も楽しめる。ただしエンジンは、Q2の2.0L TSIユニットほど洗練されていたり、X2 xドライブ20iのエンジンほど滑らかではない。

コンフォート・モードでは、排気音は控え目になり、車内にはほとんど届かない。スポーツ・モードにすると、しっかりと聞き取れるように音量がアップする。

高負荷時にはザラついた音色を奏で、アクセルペダルを戻すと、くすぶるようなノイズも発する。自然な感じで、ドライバーの心を刺激してくれる。

ステアリングホイールにはシフトパドルが付き、手動でのシフトアップは即時的に完了。オートマティック・モードでは、アクセルペダルを離した際、時折スムーズさに欠けるシフトダウンを発生するようだ。特に、赤信号で減速している場合など。

ギア比の設定は煮詰められており、GLA 250 4マティックの燃費は14.4km/Lとまずまず。目立って優れているとはいいにくい。

軽快な身のこなしと、しなやかな乗り心地

電動パワーステアリングの操舵感はとても軽く、路面から伝わる感触は薄いものの、精度には優れる。車高はご三家の競合モデルの中で1番高いにも関わらず、GLA 250は良好な姿勢制御と敏捷さをあわせ持っている。

漸進的な挙動と秀逸のグリップレベルによって、素早い方向転換もお手の物。高い視点と合わさって、とても簡単に運転ができる。毎日の足としての実力は高い。

スプリングのストロークも充分で、オプションのアダプティブダンパーの助けもあり、乗り心地はとてもしなやか。試乗車は、選択肢として最大径となる225/45 R20という、20インチのブリジストン製タイヤを履いていたのだけれど。

タイヤが発するノイズも、しっかり車内へは遮断されている。全面的に上質さと洗練性が増したことで、長距離ドライブも一層楽しめるようになったと思う。

GLAの頭文字、Gは、ドイツ語のゲレンデ、地形を意味する。今回は、アスファルト路面だけでなく、未舗装路でもGLAを試乗することができた。

4マティックが備えるオフロード性能も、確かなものだった。ちなみに4マティックには、オフロード・エンジニアリング・パッケージと呼ばれる装備が標準装備となる。

新しいGLAは、本気のオフロードタイヤや機械式デフロックが備わらず、ジャングルの奥地やフカフカの砂漠を突き進むことは難しい。だが、新しいGLAのオーナーが遭遇する以上の、ほとんどの不整地には対応できるはず。

角の取れた称賛に値する完成度

アップデートされた4輪駆動システムは、前後間の駆動力を即時的に変化させる。急勾配で速度を抑制するヒル・ディセント・コントロールや、アンチロックブレーキの制御を変化させるユニークなオフロード・モードが組み合わされる。

さらに充分に高い位置にあるマルチビームLEDヘッドライトに、高められた最低地上高も備える。不足はないだろう。

新しいメルセデス・ベンツGLAは、称賛するに値する仕上がりといえそうだ。従来より角の取れた、完成度を一気に高めたクルマとなった。

動的性能は引き上げられ、熟成されたドライビング体験が得られる。インテリアは広くなり高級感を増し、質感だけでなく実用性も向上している。

ただし、ドライブトレインによって、その体験は変化するはず。4輪駆動のGLA 250なら不足のない力強さがあり、スポーティな走りもしっかり楽しめた。馬力で劣る前輪駆動のGLAなら、この印象も変わってくるだろう。

新しいGLAが、新基準を設定するクルマといえるなのか。その答えは、前輪駆動モデルを試乗するまでお預けにしておこう。

メルセデス・ベンツGLA 250 4マティック(欧州仕様)のスペック

価格:3万7700ポンド(508万円・予想)
全長:4410mm
全幅:1834mm
全高:1611mm
最高速度:239km/h
0-100km/h加速:3.7秒
燃費:14.4km/L
CO2排出量:163g/km
乾燥重量:1525kg
パワートレイン:直列4気筒1991ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:225ps/5500rpm
最大トルク:35.6kg-m/1800-4000rpm
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック

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みんなのコメント

2件
  • ソツの無さですごく売れそうな雰囲気があります。
    それでも私はよりユーティリティーを優先したGLBを待ちたいです。
  • ホントにドイツで試乗してる??
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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