県道145号吉間田滝根線の広瀬工区が開通
東北道と磐越道を東西に結ぶあぶくま高原道路の終点からさらに先へ、道路が“延伸”します。福島県は2024年3月7日、県道145号吉間田滝根線の広瀬工区が4月13日15時に開通すると発表しました。
あぶくま高原道路は、東北道の矢吹IC(福島県矢吹町)から東へ延びる延長約36kmの自動車専用道路です。終点は磐越道の小野IC(同・小野町)ですが、ここからさらに東へ県道145号吉間田滝根線の広瀬工区が延びます。
小野ICでは、あぶくま高原道路がぐるりとループを大きく描いてから磐越道と接続していますが、広瀬工区はこのループの途中から分かれて、いわき市川前町小白井(県道36号小野富岡線)までの9.2kmを結びます。
このうち西側の小野ICから田村市滝根町広瀬までの2.6kmは、設計速度80km/hの自動車専用道路、東側の6.6kmは設計速度60km/hの一般道して整備されます。
県は、原発事故で生じた避難指示区域などの復興と避難住民の帰還を推し進めるため、避難指示区域などを通る8本の主要道路を「ふくしま復興再生道路」と位置付け、整備・改良を進めています。
県道145号もその路線の一つです。あぶくま高原道路などと一体となって、中通りと浜通りを東西に連絡します。
なお、あぶくま高原道路の平田IC 小野IC間は、この開通に向けて2023年9月から通行止めが続いています。期間は当初2024年3月31日までの予定でしたが、開通の4月13日まで延長されます。
また、小野ICの、平田・矢吹方面へ向かうランプと本線の合流部分(小戸神橋)は、拡幅部分に沈下が発生し既存部分と段差ができています。県によると沈下は進行していないことを確認しており、引き続き原因究明や対策工法の検討を進めていくといいます。
このため、開通区間から平田・矢吹方面への通行はできますが、小野IC入口(磐越道など)から平田・矢吹方面へ向かうランプは、通行止めが継続されます。
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